2017/03/15

第17回萬風展、フローラル展

「力雲」ではなく、「力泉」でした。
お詫びして訂正いたします。

今週末3/18-20(土-月)は「栗と北斎と花のまち」小布施にあるフローラルガーデンにて
おもと/春蘭展を開催します。
100点近くの展示品が飾られ、お手頃価格の万年青、春蘭の販売をします。
入場は無料ですので、お気軽にご来場ください。 

先日、萬風展が開催されました。
入賞作品はこちらに載っています。
http://www.omotokumiai.com/cn15/cn18/pg631.html
このブログでは個人的にグッときた作品を2点、
紹介します。
渡辺さんの「寿冠」
会場でS.Hさんとお話した際に、この品種がまだ加藤実生で生え3才だった頃、写真で見た木がまさにこのイメージだった。
とおっしゃっていました。


三光園の社長が最初の殖えを買い出した時に、袖山さん(親父さん)がまだ従業員で、「袖山くんいくらだと思う?」と聞かれて「売りで300万くらいですか?」と返したら「それは買い値だよ」と言われたそうです。
熨斗の上にさらに葉芸を現わす、ホンモノの熨斗雅糸。羅紗の究極の葉芸です。 
「力泉」高山さん
けっこう古い木で、熊谷さんの作出品だと聞きました(うろ覚え)。
丸葉の力和型で、イメージとしては線のスッキリとした「豪雲」といった感じでしょうか。
葉芸は「力和」よりも変化が豊富に見えます。

ちゃんと熨斗の葉を見せた時には、肉が分厚くなっているので、この作品のように、平葉と熨斗のコンビネーションがコンスタントに現れるようだと、新しいタイプになるのではないでしょうか。

2017/02/22

しびれる万年青、帝王

Facebookと重複しますが、
最近わたしはこの木にしびれてます。
佐藤さん曰く「縞羅紗の帝王」、こと
「帝王」。
最初は、20年くらい前に、町田さんが生えで富山の林さんに納めた実生で、
現在でも5本しかない羅紗実生です。

3月4〜5日(土〜日)は上野グリーンクラブで第17回萬風展が開催されます。


わたしはこれから大会まで色々と忙しく、blogの更新はできないので、
今のうちに告知しときます。

萬風展は、万年青の審美眼を磨きたい人は観に来るべき展示会だと思います。
なぜなら、薄葉/大葉から羅紗の登録品、未登録品、そして古鉢、、、
全てのジャンルの今シーズンの集大成だからです。
・4日は趣味者の岩田さんの講習会が、
・5日は万年青界で一番話の上手い、袖山さんが講師でおもと教室をやります。
いずれも参加無料ですので、是非足を運んでみてください。

みなさん、会場でお会いしましょう。


鉢は短冊屋の古鉢で、園主に「これだけは売らないで残して欲しい」と懇願して、残してもらった秘蔵品です。
トータルコーディネートも、展示会の楽しみの一つですね。 


左側の葉芸を見てください。
何とも、、、たまらないものがありますね。

2017/01/30

萬遊会 印象に残った作品

日本おもと業者組合のHPに、
先日大阪で行われた萬遊会の入賞品がアップされています。
http://www.omotokumiai.com/cn15/cn19/pg393.html

日々是万年青では個人的に印象に残った作品を、
紹介します。
「常楽」
西永さんの萬遊賞作品。
いわきの熊谷さんの作出品とのこと、以前に覆輪気のだいぶ良い木が北九州の萬遊会で展示されていた記憶があります。
現代の流行ど真ん中をいく丸葉で、葉肉も芸も文句なしです。
園主も最初の棚割の時にほぼ覆輪の木を扱っているはずですが、木は生きているのかな? 


『錦麒麟』
中西さんの萬遊賞作品。
縞柄も木の出来も見事でした。
明治32年に作出された、歴史の古い品種ながら、未だに価格が下がらないという、とてつもない人気品種。
ここで、このブログを読んでいるあなたに有益な情報です。
柄の良い錦麒麟を安定して殖やせれば、欲しい万年青が安く手に入ります。


「有楽」
以前から気になっていた品種でしたが、生で展示品を見るのは初めてです。
勉強中に写真で見たときも変わった地合いだなぁ、と思っていましたが、なるほど特徴があります。
「蘇宝」にさらに糊をひかせたような。
芸ももっと進むようです。 


「鼓堂」
葉幅がちょっと寂しいですが、芸を出すとここまで覆輪が深くなるんですね。
登録する人がいないので、未登録のままですが、熨斗雅糸の地合いものとしてはトップクラスでしょう。紺地も深いし。 


「湊」
折り下げが強く、姿勢の良い小型種。
羅紗獅子かと思うほどの折り下げです。
縞が抜けてきたときにどういう印象になるのか、注目してみたいですね。

2017/01/16

雪かき、第10回萬遊会in大阪のお知らせ

3日降り続いた雪で
積雪量は50cm弱になりました。
毎朝広い駐車場の雪かき。
掻いてもお客さんは来ないんですけど。
ほうっておいたらこの先何週間も、下手したら二ヶ月くらい駐車場が機能しなくなってしまうので仕方ありません。
地面が見えていると雪が溶けるのが早くなります。
あまり生産性のない雪かきですが、最近運動不足なのでいい運動だと思ってモチベーションを保っています。
これを書いている今もまた雪が降ってきました。
明日もいい運動ができそうです…。
ところで、今週末は大阪府の吹田市で
「萬遊会」という展示会が開催されます。
会場は吹田さんくすホール4階。

展示品のレベルは高く、日本で開催される展示会としてはトップ3に入ります。
東海、関西、中国、四国、九州にお住まいの方は是非足を運んでみてください。
完成した万年青をその目で直に見ることが、
一番の万年青の勉強になります。

日本おもと業者組合のHPには

入賞した万年青の画像が掲載されます。
http://www.omotokumiai.com/

毎年夏に発行されている萬風展記念帖には
展示されたすべての万年青が掲載されます。
http://omoto.net/scb/shop/shop.cgi?No=2065





2017/01/09

囲碁のはなし 人工知能

「囲碁でコンピュータがトッププロに勝つには10年はかかる」
昨年の今頃までの定説でした。
実際に日本のZenなどは日本のトッププロに4子のハンデで良い勝負でしたから。

しかしGoogle Deep Mindという会社が開発したAlphaGoという人工知能が現れ、
昨年の3月、世界のトッププロである韓国のイセドル九段を4勝1敗で破りました。

CNN、モンテカルロ木探索など
私には仕組みは複雑すぎてしっかりと理解できませんが、
AlphaGoはルールすら教えられずに
ディープラーニングという手法で
大量の棋譜画像の特徴からルールなどを学習したそうです

そして昨年末にはMasterという何者かがネット囲碁上に現れ、
世界のトッププロと思われるアカウントを相手に勝率100%!
その中には日本の井山六冠と思われるアカウントもあったそうです。
年が明けて、そのMasterはAlphaGoの進化型だと発表されました。
しかも、Masterは考える時間がほとんど無く、瞬時に着手するらしい...

これだけ人工知能が発達してくると、プロの存在意義が大きく変わってくるのかもしれませんね。
私のような囲碁をただ趣味として嗜む者からすると
囲碁AIのおかげで今まで見たことのないような棋譜を次々と見ることができるので
メリットは大きいですが。

これを自分の商売である万年青に置き換えた時に、人工知能にできることは何なのか?
品種鑑定は間違いなく人間よりも精度が高いでしょう。
培養方法?環境によって、目的によって正解が違うし...
商売は?あと何年かしたら商売は人工知能が行うのが常識になっているかも。
そうなる前に何か身につけておかなければ。
万年青をディープラーニングさせてみたい。
...などとMasterの出現によって年明けから無駄に考えさせられています。笑

2016/12/28

12月28日 競作、愛玉殿縞、光陵、梓

名作者、万葉さんとの競作2点です。
万葉の足あと
『富国殿』
極小苗から5作かけた6才。
葉幅も出て、本芸を現してきました。
来作うまくいけば展示会で入賞を狙えそうです。 
『舞子』
こちらも6才。
覆輪気が進んできました。
中々下葉が保てないので、葉繰りを一枚増やす戦法に切り替えます。




ここからは競作ではありません。
『愛玉殿(縞)』
相当な老木ですが、木勢が衰えません。
折り下げの良い中型種、オールド・ファッションでかっこよきよき。
どうせ縞ものを作るならもう少し派手でもいいですが、こうやって作がかかってくれると何にせよ楽しいものですね。 
「光陵」
ここんところ毎年作上がりするものだから、続けて萬風展に出展していたのですが、今年もまたさらに良くなってしまいました。
腰の張り具合が今まででベストです。

なんでしょうか、この欠点のない万年青は。(柄がないのが欠点ですが...)
まあそろそろクドいので、次回の萬風展はやめときますか。 
でもベストである以上は出すべきか...
最後に「梓」。
以前は百瀬1号と呼んでいた実生。
今までで最もポテンシャルが引き出されたのではないでしょうか。
葉姿は見れたものじゃないですが。
こうなると完覆で仕上げてみたいという欲求が出てきます。
N.Tさん、期待してますよ。

2016/12/16

ハオルチア、青い万年青

最近多肉植物のブームを話で聞いてはいましたが、中でもこのハオルチア(ハオルシア)がすごい人気だそうです。
多肉女子という言葉もあるとか。
万象、玉扇という品種の斑入りは万年青のトップクラスと張り合うかそれ以上の高値が付くそうです。

まるで刃物でスパッと切ったような表面を「窓」と呼ぶらしく、窓が広くて縞などの斑が入ると良いそうです。 
こちらは玉扇の「玄武」。
私にはハオルチアは良くわからないので
良く知っている万年青のほうの
『巌武』
(打ち出し当時の価格400万円弱)
完全覆輪をおねだりして分けていただきました。
おかげさまで万年青の『巌武』は翌日、東京から帰る前に商売になりました。




話を万年青に戻して
『碩山』の青。
かつて大島さんが作った覆輪の代表木以来、それを凌ぐ美術木が飾られていませんが、私の作っている青い木が中々素晴らしい葉芸を見せました。 
モリモリと雅糸竜を現しております。


続いては「天啓」。
ハオルチアではありませんが、縞があれば10万円〜の品種です。
最近の萬風展では葉芸を現した木が展示されていませんが、こんな葉芸もするんだぞ!ということで紹介します。

表面のザラザラという意味では
万年青の葉芸が一番優れているように感じます。