10月6日 峻嶺


『峻嶺(しゅんれい)』です。
実親『大宝(たいぼう)』から生えた代表的な大宝実生です。
愛知県の鈴木春太郎氏が作出し、筒井信夫氏が『大雲殿』と仮名をつけて培養していたものを棚割りして、江田進氏が峻嶺と命名して丹下和朗氏とともに登録した。
地合いは緑が深く、柚子肌と呼ばれる粗い地合いが特徴的で、葉姿が乱れにくいので人気が高い銘品です。芸足が遅いのも特徴です。

峻嶺の生みの親『大宝』は実親の代表格で、実生家で大宝を持っていない人はいないというくらい縞羅紗作出のための実親の基本となります。
大宝実生はぼってりとした広葉に雅糸竜を現すのが特徴です。

現在ある大宝はほとんどがF1またはそれ以降で、浅野、友禅、ラムネ屋、佐野口などが本性だと言われています。本性はアタリが付きにくいため繁殖が少なく、ダンゴ型の花芽が上がり、実付きもあまり良くないらしいです。

まあ、F1だろうが羅紗率が高く、実績もあり、成績優秀なものなら、求めるうえでなんら問題ないと思います。
実績がある大宝としては、大野、琴治、十四山、仁兵衛、永山などがあげられます。

今後紹介する銘品の中にも大宝から生まれたものが数えきれない程でてくると思います。つまり、それほど今のおもと界の礎を築いた実親だということです。

室内気温
鉢内温度
16時頃灌水。

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