10月16日 聖雲殿

『聖雲殿(せいうんでん)』。
これぞ羅紗万年青といった印象。
緑が深く、葉肉が厚く、柚子肌の粗い地合。
熨斗葉が主な芸ですが作り込むと雅糸竜を現します。
覆輪が矢羽根状に現れる特徴があり、覆輪が途中で切れたように見えたりし、写真の木のような深覆輪にはなりにくいです。

昭和13年に愛知県の大河内広吉氏が出世鏡(F1)×二面甲竜の交配で作出。
その年の秋に岡田和吉氏が買い求め栽培し、3本目の子に完全覆輪が完成した。
その後、昭和24年に聖雲殿と命名、登録された。
330種には昭和23年に登録と書いてありますが、おそらく昭和24年が正しいと思います。


一仕事終わった後、園内の棚を眺めていたら『白牡丹』にぎっしりと付いた実が赤く色付き始めていました。
人工交配していないのにこの実付き!
期待していた実親もこのようにしっかりと実をつけてくれたら良かったのですが。

何はともあれ、これなら正月に飾れます♪

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