2010/03/29

3月29日 獅子の花

『獅子の花(ししのはな)』
昭和33年、当時2才であった矢筈虎の獅子実生を福岡県の伊藤八郎氏が求め、増殖し登録したもの。

同じ矢筈獅子の『春雪』とは巻きが異なり、こちらは角巻きで巻き込む。
新葉が伸びてきてから目一杯の採光をすることで、写真の木のように大柄できれいな矢筈虎を出すことができる。

外気△2−5℃
温室3−15℃
鉢内4−19℃
灌水なし。

当園では今日ビニールハウスの冬囲いを外したのですが夕方から本格的な雪。
真冬並みです。。。
現在は外気温が−2℃で温室の自動ストーブも付いてました。
う〜寒い(>_<)

2010/03/28

伝統園芸フェア

上野グリーンクラブでの伝統園芸フェアが終わりました。
あまり人の出は多くありませんでしたが、他の園芸の趣味者の方が万年青に興味をもってくれたりと、少ないながらも今後につながる収穫はあったと思います。
ご来場いただいた方々には大変感謝しております。
ありがとうございました。

万年青の展示品も万年青界の代表として恥ずかしくない、相応しいものが数多く展示されました。

5月の連休には埼玉スーパーアリーナで日本園芸フェスティバルが行われますが、その時に儲かるかどうかではなく、後々の園芸業界、万年青業界の盛り上がりの為に頑張りたいと思います。

2010/03/24

伝統園芸フェア

3月26〜28日は上野グリーンクラブで伝統園芸フェアが行われます。
大勢の方のご来場をお待ちしております。
詳細はこちら↓

2010/03/23

3月23日 晃明殿の図

『晃明殿の図(こうめいでんのず)』
昭和32年頃に久野氏、成瀬氏、石川氏らの棚で芋変わりなどによって『晃明殿』に図が現れたもの。
棚割りの際には盛大な披露宴が行われ、当時は晃明殿に図が出たということで日本中の趣味者の垂涎の的となったという。

図が現れる分、晃明殿よりもやや小型になる。
晃明殿の図は基本的に図性は良く、葉の裏まで通るが人気はいまいち。
お多福の図の塩村性のような絞る程の素晴らしい図性の木が出てくれば、再び人気を呼ぶかもしれない。

外気3−11℃
温室5−15℃
鉢内6−17℃
灌水なし。

もうじき芋切りが始まったり色々忙しくなるので播種を始めました。
用土は鉢底に加賀軽石の中粒を敷き、あとは加賀軽石、日光砂、ゼオライトの混合砂。(細かめ)
播種が終わったら上苔代わりに薄めに硬質赤玉を被せます。
昨年は普通に加賀軽石の中粒を10割でその上に種を蒔いて赤玉を被せておいたら、ほぼ100%発芽したので、植え込み材料はそんなに神経質になる必要はないと思います。

「芋切りの実際」主演:園主がyoutubeにアップされました。

2010/03/20

3月20日 富士桜

『富士桜(ふじざくら)』
昭和初期、鹿児島県で原種に近い万年青に図の現れたもの。
昭和28年、同県の松ヶ野千秋氏が『銀世界』と命名したものを昭和37年、兵庫県の福田佐一郎氏が『富士桜』と改名し、両氏によって登録された。

葉先が垂れ、細い覆輪をかける。
倉川性と呼ばれる系統は特に図性が良く、大柄な図から葉全体に現れる細かい打ち込み図まで様々な図を見せ、作る者を楽しませる。
現存の古典品種の中でも数が少なく、非常に希少価値の高い品種である。

外気0−22℃
温室3−19℃
鉢内4−25℃
10時頃灌水。
今日は直射を当てたためか、10時半の時点で外気12℃、室内15℃だったにも関わらず、鉢内温度(楽鉢)は25℃まで上昇。
13時半の時点でようやく外気20℃、室内18℃、鉢内20℃に落ち着いた。

今日は赤沼の上(かみ)という、うちの隣の地区(当園から歩いて1分程の距離)で祭り屋台が組み立てられました。

話によると組み立てられるのは100年ぶりだとか。
天井には立派な龍の彫刻。
明日も見物できるそうです。

2010/03/18

3月18日 鳴門の松

『鳴門の松(なるとのまつ)』
長野県豊野町に住んでいた原重太郎氏が昭和49年に作出した千代田縞甲である。
実親『千曲(ちくま)』から生えたとされている。
『千曲』は「根岸の松」×「地変わり縞甲」の交配から作り出された実親である。
命名登録者は重太郎氏の息子である原公一氏。63年登録。

『青海波』の千代田斑といったイメージで、中立ち葉で葉先は丸止めになる。
この品種はとにかく千代田斑が鮮明で、表面は雅糸竜に覆われほとんど見えないが、葉裏に見える千代田斑の鮮明さが見るものを魅了する。

かつて「千代田羅紗」が作出される以前には100万以上の値が付けられ、人気を博し、一世を風靡した銘品である。

今日は戸隠に水汲みに行ってきました。

冬の間は積雪で普段行っているところまで行けないので、ちゃんと許可をもらっている野菜売り場のところで汲んでいます。

お次は私が研いだランセット
まだまだ仕上げが甘いと言われてしまいます。
右は群馬県のおもと趣味者の方が特殊鋼から作り、私にプレゼントしてくれたもの。
なんとかここまで研ぎ上げました。
今年はこれをメインに使おうと思っています。

外気0−11℃
温室3−15℃
鉢内4−18℃
10時頃灌水。
昨日、カイガラ、アザミウマ予防と赤星予防の消毒をしました。

2010/03/16

3月16日 竜虎の舞

『竜虎の舞(りゅうこのまい)』
昭和44年頃に愛知県のほうで作出された。
六鹿昭氏が命名し、平成8年に平野吾知氏とともに登録。
紺性が強く、中央の甲竜が葉元から葉先までビリを打つのが特徴。
巻きは角巻きで力強く、獅子系統の中ではそこまで大きくならない。

やはり縞柄は変化しやすいので、縞覆輪の木は少ない。

外気6−11℃
温室9−13℃
鉢内10−15℃
今は二日に一度ほどの灌水ペースです。
ビニールハウスは羅紗系にも置き肥をしました。
それから、芋切りに備えてランセットも研ぎはじめました。素材によって刃の付きやすいもの付きにくいものがあり、なかなか苦戦しています。
錆が深く入ってしまったものもあり、しっかりと手入れして保管しないと大変なことになってしまいます。

2010/03/12

3月12日 フローラルガーデン

初日は人の出入りは少なかったですが、明日は休日なので大勢の方が来てくれるだろうと期待しています。
春蘭目当ての一般の方が多いので、そういった方達に万年青をもっと良く知ってもらえるように色々な形で展示を工夫しています。

「実生のしくみ」
まずはおもとがどうやって生まれてきたのか。

「葉芸の変化」
実から生えたものが育っていく様子とは別に、一つの品種がこのように一年ごとに変化していくという一般の方が一番食いついてくれるポイントです。

「日月系統の変化」
突然変異によって一つの品種からこれだけの変化があるという面白さ。あと『翠天』があれば一通り揃ったのですが。

こちらは『大象観』の原木と縞。「大象観系の変化」も揃えて並べたら面白そうです。

春蘭は皆さんしっかりと花を咲かせてきました。
香りもあるし、細かく見ると花や柄など一つ一つ違いがあり面白いです。

明日、明後日も大勢の方のご来場お待ちしております。

2010/03/10

3月10日 名残り雪

萬風展の写真紹介は記念帖も出ることですし、これくらいにしておきます。
ところで、以前長野大会の記事でも書いた、私が『名残り雪』と名を付けて勝手に喜んでいた木は、『残雪』の変化種ではなく、周りの評価などから『折り熨斗の図』である可能性が強くなってきました。
始めはシカミが熨斗芸のように変化したのかなと思い込むようにしていたのですが、確かに、羅紗地に変化したからといって熨斗芸は不自然ですよね。
『名残り雪』
趣味者の方が『残雪』の変化種だということで当園に持ち込んだことは事実なのですが、混ざってしまった可能性も、某大臣ではないですが、なかったとは言い切ることができないので、しっかりと両種とも並べて作ってみて、同種なのかどうかを確認するまでは世に出さないようにします。
いずれにせよ、図性は良いので落胆はしていません。
新品種として世に出るか、古典品種の上柄として世に出るかの違いだと考えています。

外気1−7℃
温室3−9℃
鉢内4−12℃
9時頃灌水。

3月12〜14日は小布施のフローラルガーデンでおもと/春蘭展が行われます。
大勢の方のご来場をお待ちしております。
↓詳細はこちら

2010/03/09

萬風展 懇親会編

懇親会では生え実生を抽選で購入できるという余興がありました。
会報にも載っていましたが、カラーのほうが見やすいと思うので載せます。
頒布会に出品された7点。
静岡県 吉田直寛さん作出
「福田大車×丸子」50,000円「506-3×614」25,000円

福島県 熊谷善幸さん作出
「s17-3×BO-10」3才 100,000円「7-7×S8-62-2」4才 200,000円

福島県 村田克治さん作出 「大車×大判」2才 100,000円

熊本県 山田良典さん作出
「大宝×国の花」「大宝×R-13」 各50,000円
(山田さんの実生は会報と大会の表示が違うのでどちらがどちらの交配か分かりません。)

尚、誰が当選したかは公表されるかどうかも知らないので控えさせていただきます。

2010/03/08

萬風展 地元編

第二弾は地元周辺のお客様の出展品。苔化粧も見てもらえたらと思います。
湯本邦雄さん
『天錦(あまにしき)』『天鵬(てんほう)』
『天錦』中透けの縞甲で紺覆輪が回った総雅糸竜で雄大な葉姿は珍品中の珍品。人気投票でも上位だったらしい。
『天鵬』胡麻斑が鮮明な薄葉。千代田の松の胡麻斑バージョン?
三宮順次さん
『我眉山(がびさん)』
「V×BO10」地合い、芸ともに銘品『瑞泉』を彷彿とさせる。下葉を見ると別のものだと区別できる。

松井久さん
『帝王(ていおう)』『徳松実生(とくまつみしょう)』
『帝王』第4回の萬風展で富山の林さんの木が萬風賞を授賞した。力和のような芸に紺性の深さと覆輪(気)の白さ。
『徳松実生』松井さんが地元の趣味者の方と共有している実生。
山際幹男さん
『八女の舞(やめのまい)』
未登録だがこのようになるなかなかの獅子。
この他にも奥様とご一緒に『積雲』『美恵錦』『華宝』『錦麒麟』と決まり物中心に出展された。

牧福太郎さん
『福の光』
葉焼けもなくこれだけの曙斑を鮮明に出すのは至難の業。

矢沢哲さん
『聖川』
未登録の大型羅紗。広葉に雅糸竜で去年の作上がりが素晴らしい。
茂木二三夫さん
『玉楼(ぎょくろう)』
この他に『光陽』も出展された。
芸は若いが、腰も太く、葉幅も広く出来ている。一、二作で相当の美術品になると予想。

横川康夫さん
『和康(わこう)』
園主のブログでも書いてあったが、登録したときとは見違えるような姿になった。

小林幸喜さん
『春一番(はるいちばん)』『浅岳(せんがく)』
先生はネーミングにも強いこだわりを持っておられる。
『春一番』は細葉で巻きの良い獅子実生。
『浅岳』は立ち葉の熨斗二面で私は結構良いと思う。

百瀬治水さん
『白妙(しらたえ)』
古い品種ながら、数が少ない。止め葉のような葉が揃った姿を早く見たい。
石井輝二さん
『吉祥(きっしょう)』
うーむ、やはり吉祥は良いですね。

萬風賞作品

まずは萬風賞作品。
未登録『峻庸(しゅんよう)』
神奈川県:大平雅庸さん
熊谷さん作出の羅紗実生。葉肉と縁の力強さが凄い。

未登録『清鑑(せいかん)』
岡山県:清水文夫さん
昨年『木堂』の名で萬風賞。縞の木が全国大会で奨励賞。

未登録『羅紗千代田実生』
福島県:熊谷善幸さん
葉幅、鈴虫剣と丸止めのバランスが素晴らしい。

未登録『秘宝(ひほう)』
新潟県:熊谷半一さん
葉元から葉先に走る荒々しさと繊細さを併せ持つ雅糸竜。

未登録『理鳳(りほう)』
東京都:溪順比さん
三連覇!!!

登録品『朝陽(ちょうよう)』
山形県:船山英雄さん
美しい…。

登録品『楼蘭(ろうらん)』
新潟県:林浩則さん
何という葉幅でしょう…。デモの木。

登録品『聖岳(せいがく)』
岐阜県:鷹見尚彦さん
さすがは名作者。

登録品『鉄舟(てっしゅう)』
新潟県:長沼健治さん
一作で至芸品か。

登録品『貫雪(かんせつ)』
新潟県:小出登さん
至芸品。新潟県は名作者揃いですね。

タカギ賞 未登録『定朝(じょうちょう)』
山口県:浜田洋介さん

新企画出版社賞 登録品『雪嶺(せつれい)』
山形県:三浦正さん