2010/05/31

5月31日 交配

両親が夫婦揃って交配。
母は初めて交配に挑戦したそうです。
園主はメガネの上からさらにスコープをかけての交配(笑)。

私のほうは実験その1
下の写真の木は湯本先生作出の胡麻斑系の実親「湯の丸」※高橋氏命名
斑が暗いので♀木に使います。

♂木には下の2本を使います。
『鳳(錦鳳)』と「福寿鳳」。
どちらが胡麻斑のきれいな物を生んでくれるのか楽しみです。
もう1本湯の丸があれば『松の霜(の図)』も試したかったのですが…。
成績の良いほうを実親の改良に使いたいと思います。

一人でひたすら頑張ってとりあえず20本交配し終えました。交配以外にも仕事があるので午前中と夜に交配しています。
交配適期の雌しべは花粉を押し付けると吸い込んでくれるのでイライラせずに作業出来ます♪

外気13−25℃
温室14−26℃
鉢内15−31℃
15時頃灌水。
ショウジョウバエが大量に飛び回っているので明日は消毒です。

2010/05/29

5月29日 天潮

『天潮(てんちょう)』

昭和40年に愛知県の加藤某氏が作出。
命名登録は内野舜二氏、平成2年。

紺性が特に強く、幅広の平葉に総雅糸竜を現す。
大きな特徴はその中に現れる玉竜で渦を巻いたように出る。
腰の高い中立ち葉で、覆輪が深くなり見事である。

外気9−20℃
温室11−24℃
鉢内12−26℃
15時頃灌水。

26、27日と家族で鹿児島に行って来ました。
せっかく鹿児島に行くのだからということで、船附様のお棚にお邪魔して万年青を観させていただいたのですが、さすがは名作者!素晴らしい作がかかっていました。
大葉も羅紗も薄葉も垂涎ものばかり。
しっかりと目の保養をさせていただきました。

鹿児島旅行のメインは特攻平和会館。
終戦直前まで行われた零戦での特攻、私よりも年が若い人達が死を覚悟して特攻に行く直前に親、兄弟に当てた遺書が多数展示されていましたが、読んでいるとその一切弱音を吐いていない文章の裏返しを感じ泣きそうになりました。
天皇万歳、日本の為なんて本当に思っていた人はごくわずかだったと思います。

悲しい気持ち以外で印象に残ったのは、どの手紙も母親に当てているということでした。
やはり男は心の底では母ちゃんを頼りにしているということですね。
私の持論では父親は息子に慕われなくても尊敬されればそれでいいのです。

今回の鹿児島旅行の簡単なまとめでした。

2010/05/24

5月24日 羅紗実生

交配が始まらず面白そうなネタも無いので、ビニールハウスで見つけて私が勝手に自分の物のように管理している実生を一つ。

パッと見、玉堂?と思って園主に聞いたところ、前にどこかで買った実生だとのこと。
札落ちなので、交配も作出者も不明。
近くに置いてあった鹿島×Cの実生が少し似ているところがあったので、同じ出所ではないかと踏んでおります。
札落ちは全ての情報が消えて推測で話をするようになってしまうので本当に困ります。

葉先は玉堂とは異なり丸みを帯びて柔らかく尖り、芸は熨斗主体ですが、下葉の雅糸を見るとモクモクと盛り上がり、八紘錦の葉に似ているような気がします。
新葉には雅糸の乗った葉も覗かせていて、なにより地合いと葉肉の厚さが魅力的で毎日眺めています。
特徴があって左右均等な葉姿も魅力です。葉繰りも良さそう。
葉肉が厚く、現場は青っぽいですが縞を含んでいるような気がするので、早く子を見たいです。

外気13−21℃
温室14−22℃
鉢内15−24℃
昨日は灌水なし。今日も雨で表面は乾いていなかったが所々乾き気味のところもあったので肥料を湿らす意味も込めて16時頃灌水。

2010/05/22

5月22日 おもとの実の付け方

おもとの花芽はこのようになっています。
おもとは蝸牛媒花といってカタツムリやナメクジを媒介として交配をすることになっていますが、蝸牛は趣味のおもとの世界では害虫ですので、基本的には人工的に交配して実を付けたほうが安全で正確です。
雌しべを中心に6つの花粉(雄しべ)が周りを囲んでいて、それが群がって構成されています。
花芽は始め緑色をしていますが、開いてくると段々黄色くなってきます。
そして、夜や湿気のある日に見てみると雌しべから蜜が出てきています。
その時が交配の適期ですので交配します。

「自花交配(セルフ)」
観賞目的で実を付ける場合はこの方法がベストです。
柔らかい筆で撫でて花粉を雌しべに付けてやるとギッシリ実を付けやすくなります。

満遍なく撫で終わったら下の写真のように水で流れないように何かを良いものを被せておき、雌しべから蜜が出なくなったら交配成功です。
蜜が出るようでしたらもう一回撫でてやりましょう。

これで受粉した雌しべが膨らんでくるまでこのまま被せておきます。
タバコのケース外装の透明フィルムだと透明なので、蜜が出ているかどうか確認しやすくおすすめです。

適期に蜜が出てこないようでしたら、ブドウ糖やショ糖を10倍くらいに溶かした糖水を花芽にかけてやると蜜が出やすくなります。
後は、直射日光や風に当てると蜜が乾いてしまうので、この時期、実を付けるものは日陰で風のあまり当たらない場所に置きましょう。

「他花交配」
まず雄木にする万年青の花粉を取ります。
取る時期としては花粉と花粉の間隔が開いてきた時。
花粉は周りの壁(?)に付いていますので、周りに沿って篦で切り離してやるような間隔で取ると簡単に取れます。
ピンセットで摘みとるという方法もありますが、いずれにせよ細かい作業です。

取った花粉は下の写真のように電球で30分程開葯させ、薬包紙に包んでシリカゲルなどの乾燥剤と一緒に容器に入れて保管します。習字紙で包むと乾燥が甘くても水分を吸ってくれるのでおすすめです。
そして、交配したい雌木が交配の適期になったら雌しべに開葯させた花粉を付けます。
(※写真の木はまだ適期ではない。)
おもとの花芽は下からもしくは上から段々開いてくるので2日から3日に渡って交配すると良いでしょう。
やはり蜜が出てくるようでしたらもう一度花粉を付けてやりましょう。
他花交配の場合は被せものをすると、花粉が落ちてしまう可能性があるので何も被せないという人と、花粉を落とさないように上手く被せる人といるので、人それぞれで良いと思います。
ただ、水やりの際には花粉が流れないように注意が必要です。

外気11−28℃
温室13−27℃
鉢内13−28℃
15時半頃灌水。

2010/05/21

5月21日 聖源

『聖源(せいげん)』
昭和42年、三光園が「鹿島二面」より作出。
生え当才の時に千葉県の遠藤源太郎氏が求め、増殖、命名。
登録は昭和61年、三光園、内野翠苑、天下苑各氏。

当才時は縞甲のような背筋のある長い葉を見せるが、二才から羅紗らしく葉肉が厚くなり、『月光』のような緻密な雅糸竜、玉竜を現す。
葉姿は腰折れが良く折り下げる。
日光をしっかりと採って肥料をしっかりとやって葉幅を広く作ると魅力的な姿になる。
「月光型羅紗」と呼ばれていた時期もあった。

外気11−28℃
温室13−27℃
鉢内14−33℃
15時半頃灌水。

今日は松本の実生家、百瀬さんのところにお邪魔して、実生について色々と教えていただきました。
まずはお棚を拝見させていただき、最先端の品種から御自身の面白そうな生えまで、目の保養をさせていただき、その後はズラーッと並んだ実親の数々。
そこでは自家製の雄木を作る方法として、ある秘訣を教えて頂きました。はっきり言って青天の霹靂でした。
そして交配設備の工夫、肥料について、管理の仕方などなど…。
今日は良い勉強ができ、非常に充実した一日を過ごせました♪

2010/05/18

5月18日 長生殿

『長生殿(ちょうせいでん)』
大正7年に愛知県の恒川保太郎氏が『長生殿』と命名して発表。作出は愛知県の平井某氏で、大宝系による作出だと思われる。
昭和7〜8年頃覆輪が完成し、当時は『長生殿覆輪』と呼ばれていたが、縞のみの品が少なくなり『長生殿』として統一されるようになった。
縞覆輪のものは『長生宝』と呼ばれ珍重されており、ほかに『長生殿の図』の覆輪のあるものとないものがある。

葉長が長く、葉先が尖り、横に大きく開いて折り下げる葉姿は「長生殿型」と呼ばれ羅紗の基本型の一つとなっている。

紺性は比較的濃く、葉肉が厚く、雪白の大覆輪をかけるのが特徴。
至芸に近づくにつれて盛り上がる総雅糸竜を現し、剣葉や鈴虫剣も見せる。
誰が作っても長生殿らしくできるので、作りやすい。

外気9−31℃
温室11−28℃
鉢内12−30℃
9時頃、15時頃灌水。
花粉の採取も少しずつ始めましたが、交配はもう少し先になりそうです。


12月9日のblogにも載せた盆景の紅葉の葉が開いて観れるようになりました。これ以上伸びないように芯を止めました。
苔も3種類くらい使って、それぞれ違う成長を見せてくれています。
瑞泉もじっくりとした新葉を覗かせているので、一鉢で色々と楽しませてくれます。

2010/05/17

5月17日 瑞泉

『瑞泉(ずいせん)』
昭和35年に愛知県の鈴木善三郎氏(奥谷さんの本には杉山善三郎氏とある)その方が「大宝」×「大車」により作出したもの。
平野吾知氏が江田進氏に納め、同氏が鎌倉の瑞泉寺の近くで静養中だったことから『瑞泉』と命名し、昭和55年に登録。

地合いは紺性が強く、丸止めの葉と尖った葉を現す。
中小型で熨斗葉、雅糸竜、剣葉を現し、葉肉が厚く盛り上がり至芸品は『力和』や『八紘錦』といった人気品種の至芸品と比べても遜色ない。
羅紗系の基本品種の一つである。
とにかく丈夫で繁殖も良いので入門品種として最適だが、腰を太らせ葉幅の引いた葉が揃った至芸品に仕立て上げるのは意外と難しい。
入門者には初めての羅紗の作を勉強する教材になり、上級者には至芸品に挑戦する楽しみがあり、おもと界で非常に重宝されている品種だと言える。

外気8−28℃
温室9−26℃
鉢内10−29℃
10時半頃日覆い。16時頃灌水。
「Green通信」

『峻嶺』の青です。『聖雲殿』と同じく非常に紺性が強く、地合いはザラついた粗れ地で、見ていて飽きない深みがあります。熨斗葉に鈴虫剣に、今年は雅糸竜を現して肉厚の葉を見せてくれるかな、と楽しみに作っています。が、急遽予約が入り芋切り…。まあ焦らずにじっくり作り込みたいと思います。
芸足が遅い品種なので、覆輪の木でも芋吹きの愛嬌の良さから始まり、若木のうちは紺性の強い、粗れた地合いで十分楽しませてくれます。

2010/05/14

5月14日 月光冠

『月光冠(げっこうかん)』
作出者は北海道の野田角太郎氏。
交配は「出世鏡」×「大車」。
昭和20年代に北海道の群司市三郎氏より三光園主が買い出し、榎本敏一氏に納め同氏が命名、25年登録。

玉輝型と呼ばれる立ち葉で『玉輝冠』より胴が膨らむので葉先がやや丸みを帯びて尖る。
熨斗葉を主な芸とし、雅糸竜へ進展する。
葉繰りが良く、左右対称で姿を乱しにくく腰も太くできやすい。

外気7−14℃
温室9−21℃
鉢内9−23℃
16時頃灌水。
日中は強い冷風が吹いているので、最近真ん中の天窓だけ開けて後は閉めたまま過ごしています。

「Green通信」
どちらも元々当園にありました。見せられるような作ではないですが。
やはり横綱格だけあって葉肉、地合いの良さ、芸の素晴らしさは半端ではありませんね。

私は『力和』と『鸞山』は二面竜、熨斗葉から雅糸竜に進展するので進展の過程としては非常に似ている品種だと思います。
ただ、『鸞山』は至芸に近づくにつれて総雅糸竜に変化するが、『力和』は葉芸がそのまま雅糸竜になるというか葉の縁と二面竜の周辺に芸のすべてを凝縮した感じになるイメージです。

そして、最近になってこう感じるようになったのですが、この二つの品種のような葉の縁に力のある雅糸竜を現す品種は覆輪回ってこそなのではないでしょうか。
確かに至芸に近づくにつれて覆輪が広がり地合いが見えなくなるのは残念ですが、出来上がった際のあの多肉植物を思わせるような立体感は覆輪がないと表現しきれないと思います。

まあ青や縞にはそれの、覆輪には覆輪の魅力があるのでどちらが良いとは一概には言えませんが、『力和』と『鸞山』、特に『力和』に関しては覆輪あってこその『力和』だと思います。
何だか当たり前のことをアツく語っているようになってしまいましたが…結構深い話じゃないかと自分ながらに思っています(笑)

ちなみに青に関しては私は一種の収集癖で集めている部分もありますのでご理解下さい。

結論、青も覆輪も両方並べて作ればそれぞれの魅力が一層楽しめます♪

ただ、実生を本気でやる方(買う方も)は一流の決まり物の青や縞の木の特徴をしっかりと頭に入れて指標にするのは必須だと思います。これはある羅紗のスペシャリストの方から教えてもらった重要な考え方です。
覆輪が回った際のイメージもしやすくなると思います。

※あくまでも私個人のイメージ、見解なので「それは違う!」と思う方は気になさらずにお願いします。

2010/05/13

5月13日 天嶺

『天嶺(てんりょう)』

昭和20年頃に愛知県の河内自徳氏が作出し、大阪府の大川朝生氏に納まったことから『大川実生』と呼ばれた品種。
昭和29年に京都三光園、服部弘氏により溝淵寿吉氏に納まり昭和30年にほぼ覆輪が完成。

原色おもと図鑑に『玉賜』に似た中型種とあるように、紺性が淡く、柔らかい地合いをしている。覆輪は白い。
葉姿は折り下げ良く腰が低い。
力強い熨斗葉を多く見せ雅糸竜に進展、剣葉も出しバランスを取る。
写真の木のように幅広く作ると、腰も太く非常に力強い印象を与える。

外気6−14℃
温室8−20℃
鉢内9−22℃
16時頃灌水。

「Green通信」
今回は『聖雲殿』です。といっても最初の写真のほうは完全な青ではなく、ごく地味な縞柄がちらちらと見えます。今後芋吹きを取ったりしていくうちにどうなるかを期待しています。

二つ目の写真は貴重な『聖雲殿』の縞。
これだけ鮮明な縞柄の『聖雲殿』の縞は中々探しても見つからないと思います。
縞覆輪ではないので紺性の強さと地合いが隠れていませんし、その中にきれいな縞柄を現しているので眺めていて飽きません。まあ『聖雲殿』自体がもともと覆輪が浅く、地合いの良さを消してしまうような品種ではないので、あまり関係ないとは思いますが。
この木から縞覆輪や縞の良い木が取れるのではないかと期待して作っています。

2010/05/12

5月12日 一宝

『一宝(いっぽう)』
昭和22年に白水某氏が作出ということになっている。
翌年、愛知県の河内自徳氏が同県の山本旭光氏に納め、2年後に登録者の田中富太郎氏が『一宝』と命名した。

紺性が淡く、地合いや熨斗葉と甲竜が高く波打つところなんかは『積雲』に似ているところがある。
覆輪が『積雲』とは違い、黄味を帯びて葉の大体を覆う。
葉姿は折り下げが良く、丸止めで、剣葉、鈴虫剣など多芸である。
なかなか数が増えず、価格が安定しているので
「儲かる一方(一宝)」
などと言う人もある。

外気8−16℃
温室12−22℃
鉢内13−29℃
16時頃灌水。
今日は午後から冷たい風が吹き荒れたので窓を全閉して湿度と温度を保ったところ、温室内は一日中いかにも植物に良さそうな環境を維持できました。

「Green通信」
毎回の恒例にする訳ではないですが、集まった青の木が夏に昇天してしまう可能性もゼロではないのでブログに残しておこうと思い、とりあえず載せていきます。

一つ目は『富国錦』
 これは昨年の春に不慮の事故でお亡くなりになられた松川館の故宮川四郎氏の遺品です。私がおもとのことをほとんど何も知らなかった時に整理品の中に覆輪と青の富国錦の美術木が並んでいたことを鮮明に覚えています。これだけ出来ていれば今年の萬風展に出展すればよかったなと少し後悔しています。

二つ目は『富国殿』
 今のところ若干紺性が淡い。春光園の酒井さんから今泉先生のところから出たものだと聞いて購入しました。第9回の記念帖に東京の西濱氏が美術木を出展した写真が載っています。私もしっかりと作り込むぞ、と意気込んでいるところです。

2010/05/11

5月11日 光雲

『光雲(こううん)』
昭和43年頃、愛知県の兼子琴次氏が「大宝」×「晃明殿」の交配から作出。
日星園の宮崎市太郎氏が命名、昭和51年に神奈川県の増島松蔵氏が登録。

細めの葉は中程が膨らみ葉先が尖る。
覆輪が深く、総雅糸竜を現すので、親木になると写真の木のように誰にでも分かりやすい、きれいな葉姿になる。

外気12−18℃
温室14−20℃
鉢内14−22℃
16時頃灌水。

今日は交配計画を立てました。
花芽がきたと思って棚下で管理していたものが違かったりと色々計画が狂いましたが、今日立てた計画通り進めていく予定です。
地元の趣味者の方が『新生殿』と『黒潮』に花芽が来たから花粉を使っていいよと言うことでお預かりしているので、それも使ってみようと思っています。
『黒潮』のほうは正月用に実をつけてくれとのことなので、胡麻斑のなにかをかけてみようかなと思っています。

2010/05/10

5月10日 日本園芸フェスティバル

埼玉スーパーアリーナで11日間行われた日本園芸フェスティバルは終了しました。
私も松本の草匠展が終わって、園内の残った仕事を片付けた後、父と交代して行って来ました。
展示は江戸時代の園芸風景の浮世絵や説明、盆栽を中心とした庭園、山野草、蘭、万年青などが整然と展示されていてゆっくり見て回った方は楽しい時間を過ごせたと思います。
裏千家の茶席も設けられていて、私も茶菓子と抹茶を一服いただきました。
万年青の展示ブースでは東京支部、埼玉支部、坂東支部の会員の方達が一般の方達に万年青の魅力を丁寧に説明していて結構な人集りができていました。
そのおかげで若い方が万年青に興味を持って買って行ってくれたりと、万年青界の将来につながる素晴らしいきっかけになったのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でございました。
篠崎氏による万年青の講習会も開かれて盛況のようでした。

これは地元のおもと趣味者の方の奥様が作ってプレゼントしてくださった名刺入れです。
自分なりに出世できるように大事に使わせていただきます。
外気6−24℃
温室8−23℃
鉢内9−25℃
8、16時頃灌水。
お昼頃から曇って来たので日覆いはなし。
もう花芽が顔をのぞかせてきているので、うかうかしていたら交配シーズン突入です。
気持ちを切り替えて、交配に間に合うように昨年の残った花粉や今年使える雄木などを眺めながら掛け合わせを考えていこうと思います。

当園のHPのe-shopに載っている『糸車』は糸魚川の実生家の方が使っていた大車系の実親ということで『糸車』と呼ばれています。

http://omoto.net/scb/shop/shop.cgi?No=202

『糸車』自体が特徴ある葉姿をしているのでF1との間違いも起こりにくいです。

セルフでもしっかりと羅紗は生えるし、大野大宝を雄木にして地合いの良い魅力的な羅紗を生やしている実親です。
『糸車×大野大宝』
『糸車×self』

2010/05/04

5月4日 草匠展

草匠展は無事終了しました。
こうやって山野草などの他の園芸植物と一緒に展示販売する場を与えてもらえるということは非常にありがたいことです。
どんな世界でもピラミッド型が理想とされています。
しかし、その土台の部分が圧倒的に少なくなっている今のおもと界で、今は一人でも多くの人に万年青を見て触れてもらうのが大事だと思います。

とにかく、枯らさないようにさえ管理できれば面白さが分かってくる趣味なので、時期ごとにメリハリのある固い作りを薦めるようにしています。

今回の展示は羅紗系では『力和』と『旭翠』を展示したので、当才の苗と親木との比較で葉芸について説明すると相当多くの人が関心を示してくれました。
『旭翠』

『力和』


昨年の草匠展でおもとを買っていってくれた女性の方のおもとを植え替えました。
さて、この品種はなんでしょう?

正解は…『新生殿』でした。下の葉は確かに新生殿。
家の中で管理していたようで徒長してしまっています。
芋根は異常なく、苔が乾いたら水を抜けるようにやっていたと言うので水管理は問題なかったのでしょう。
なので次のステップとして、この時期の採光をもっと多くして、肥料を適度にやればしっかりと新生殿の特徴を出してくれるはずです。

烏骨鶏と庭のチューリップが田舎の良い風景だったので一枚ずつ。

外気9−30℃
温室11−27℃
鉢内11−28℃
17時頃灌水。
さすがにこれくらいの気温になってくると日中は日覆いを引かないとまずいでしょう。
昼と夜の温度差が激しすぎますね…

それから、青を集めていて感じたことなのですが、それぞれ地合いや紺性や葉肉に違いはあれど、登録品ともなるとさすがにどれも深みのある魅力的な地合いをしています。
実生を選ぶ際にもやはり地合いの良いものを優先的に残したり、買ったりするべきですね。

2010/05/02

5月2日 鹿島錦

『鹿島錦(かしまにしき)』
昭和10年代に茨城県鹿島町の内野安平氏が鹿島二面より作出した。
それを三光園が買い出し命名。登録は昭和50年、内野茂氏。

覆輪が深く、葉幅広くできると写真の木のようになる。
標準的な作でも痩せ気味だが右の写真くらいにはなる。
ゆったりと折り下げ、若木のうちは熨斗葉を多く現し、雅糸竜に進展する。

『鹿島錦』といえば生みの実親の『鹿島(二面)』です。
大車のF1だと言う声と、昔からある大車そのもので茨城県鹿島町にあったことからこう呼ばれているという声がある。
いずれにせよ実績があることは間違いありません。
求める際は、しっかりと出所などを確認するようにしたほうが良いです。
大御所、鼓堂、聖源、天元、荒法師などがこの『鹿島』から生えています。
ちなみに、大御所と天元の青を手に入れました。笑

外気3−23℃
温室6−22℃
鉢内6−23℃
9時、18時頃灌水。
今日は園内を留守にした為、日覆いを引いたまま出かけたのが鉢内温度の上昇を抑えたのだと思います。
しかし、私は芋を堅く作るのが目的ならば、屋根がファイロンの波板なので今の時期は日覆いなしでも良いくらいだと思っています。
地域によっても異なると思いますが、皆様はこの時期の採光はどんな具合でやっているのでしょうか?
今日、安曇野に遊びに来てくれた昔からの名作者の方はこの時期は日覆いは一切引かないとおっしゃっていました。