7月7日 関白

『関白(かんぱく)』
昭和22年頃、愛知県幡豆町の実生家のところで生える。
それを同県の河内自徳氏が買い出し、命名者である大阪の大川朝生氏に納まる。
殖えたものを服部弘氏を通して棚割りし、昭和30年に登録された。

縞甲系ということになっているが、正確には翠光群雀系に属する矢筈虎の現れる品種である。
葉姿は立ち葉で、胴が膨らみ葉先は鋭く尖る。
剣葉、鈴虫剣、二面竜を現し、梅雨から夏場にかけて強い採光をすることで、ほとんどの葉にきれいな矢筈虎斑を現し、強い紺性とのコントラストは見事なまでにきれいである。

外気21−30℃
温室22−31℃
鉢内22−31℃
15時頃灌水。
当園の環境では今はまだ伸びている時期なのでもう少し肥料は切れません。
最近は夕方になると雨が降って気温が下がってくれるので、夜は過ごしやすく人間も助かっています。

7月26日のblogで書いた実生は背骨は取れませんが、縞柄が鮮明になってきました。
小型で地合いは羅紗なので、しばらくは楽しめそうです。
苗床をビニールハウスから温室に移しました。
まだ伸びてきていないものに淡い期待を寄せています。

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