2010/10/30

10月30日 群馬太田

今日は群馬県の太田のおもと趣味者の方達が開催している展示会にお邪魔してきました。

長野大会でトップだった田中氏の『富国殿』

この方は他の作品も凄い!の一言。
『珠宝』『鸞山』
腰の張り、葉幅の広さ、全体のボリュームが見事です。
これだけ腰が張って襟元があまり傷ついていないということは安定した作の証拠だと思います。

帰りに茂木氏宅にお邪魔してお棚を拝見させていただきました。

『新生殿』『天元』
んー!田中さんに負けず劣らずお見事!
写真の2本はほんのさわりだけ。
決まり物をしっかりと美術木に作りあげるこのお二方の姿勢には頼もしさを感じます。

2010/10/29

10月29日 世界の図

『世界の図(せかいのず)』
かなり古くからある品種でいつごろ作出されたかなどは定かではない。
中型種で葉肉が厚く中立ち葉。
図はきれいに打ち込むものはあまりなく表面に張り付いたような図のものが多いが、中には図が雪白で葉裏まで通るものもあり、昔は「内海性」と系統づけられていた。

今年の正月に地元のベテラン趣味者の方から作ってみろということで『雪中の松』が羅紗化したというものを初取引ということで安く売っていただいたのですが、これは私の目には『世界の図』そのものにしか見えないのですがいかがでしょうか。

品種違いというよりも出生が不明ということは世界の図の原種が雪中の松である可能性も無きにしもあらず。だと思います。

外気7−16℃
温室9−21℃
鉢内9−18℃
15時頃灌水。今日は久しぶりにしっかりと採光できました。

2010/10/28

10月28日 福の光

『福の光(ふくのひかり)』

平成のはじめに千葉県の平野吉一氏が『東天光』の実生から発見。宮崎哲郎氏が譲り受けて培養増殖。登録は両氏による。
『福包』の血が入っていると言う文章もあるが『福包』に花芽が付くのか疑問が残るところで定かではない。

葉は中膨らみで真ん丸としており、『福包』を大型にしたイメージ。
淡い紺性に白い曙斑、葉の縁にはビリをうち、写真のような美術木は横に大きく開き『錦麒麟』の葉姿と重なるところがある。
葉肉は薄いのだが、曙斑が鮮明に出にくく、ただ日を採れば出るというものではない。
むしろ日を採りすぎると葉焼けをおこすので、湿度と温度を保てる環境で日覆い越しにしっかりと採光したほうが良く出るという話も聞く。

この福包の血が入っていると言う説が正しければこのタイプの葉姿で縞、高隈斑、千代田斑などにも挑戦できそうで、夢が膨らむところです。実は昨年から福包に花芽を持たせようと色々試しているのですが、ボンボンと子が上がってしまい中々大きくなりません。もし福包に花芽がきた時には花粉を細かく刻んであらゆる斑物に使ってみたいと思います。

外気6−11℃
温室3−8℃
鉢内6−10℃
灌水なし。
在り来たりの話ですが冬が一気に近づいてきました。一週間ちょっとで最低、最高気温ともに半分以下に下がりました。日本の素晴らしい四季はどこにいってしまったのでしょう。
まだ植え替えも済んでいないのに外棚の実親の冬越しをどうするかなども考えていかなくてはなりませんね。。。

2010/10/26

10月26日 金剛獅子

『金剛獅子(こんごうじし)』
昭和10年代に愛知県で作出された獅子実生を寺田純康氏が買い求めて培養増殖。
戦後に覆輪が完成したとされている。

巻きは丸巻きでしっかりと巻き込み、葉重ねが良い。
胡麻斑は鮮明で覆輪はやや黄味を帯びている。
葉の中央に高い甲竜が現れ、芸が強すぎない分胡麻斑を引き立てる。
系統の良し悪しもあるが、しっかりと採光して作ることで胡麻斑が一層と冴え、胡麻斑獅子らしい姿を見せることができる。

胡麻斑獅子は登録されているものはこの金剛獅子くらいのもので、今後実生で良いものが登録されてくれば獅子人気も盛り返すだろうし、作る側の楽しみも増えるので期待するところである。
未登録で有名なものは今年の萬風展に出品された『平岡獅子』。

胡麻斑は金剛獅子よりも冴えて登録が待たれる。

新登録と言えば
に来年の新登録の詳細がアップされました。

外気
温室
鉢内
灌水なし。昨日も遣っていない。

2010/10/20

10月20日 秋の通信簿

『悠久』実生は僕的には最高の2才を過ごしてくれました。

正直はじめの2枚は少し品がないかなーと思っていたのですが、止め葉で、盛り雅糸になりそうな素質が見え地が粗れてきて…あれ!向こう側に寄っているのは…♪葉繰りも3枚で整いそうだな!と全て良しとなりました(笑)
いずれにせよ3枚とも楽しませてくれたので当園の特別最優等で良いです。

鸞山の縞です。

これは私の所有物ではなく店のものですが、凄い地と芸ですね。さらに品の良い整った葉姿。
かつてはウン百万もしていたというのが良く分かります。やはり決まり物として出世していくことの第一条件はしっかりと葉姿が決まるということだと思います。
品のないものはいくら地合いや芸が良くても出世はしないような気がします。
今週は新登録の審査会議があるようですが、どのような決まりものが誕生するのかワクワクします。

Green Club(Gmenから改名)に仲間が増えました。
『萬代』『天翔』『長船』
ここら辺はいつ売れてしまうか分からないので今のうちに可愛がっておきます。
これで30鉢。そのうち青専用棚を作らなければなりませんね(笑)

外気12−20℃
温室14−23℃
鉢内13−22℃
17時頃灌水。
最近は晴れていても乾かないことが多くなってきたので2日に一度くらいのペースで水やりをするようになってきました。やるときはしっかりと抜き水。

今年は色々と忙しく植え替えは昨年よりペースが遅いですが、根張りが悪くなる前になんとか終わらせたいです。

2010/10/18

富山大会

10月16、17日は富山大会が行われました。

特別賞の真ん中は『鳳』の斑の輝いたもの。

その他に特別賞から3点。

『達磨』若干曙が暗んだような印象を受けますがその分紺性が強くコントラストが見事でした。
『残雪』図もさることながらその紺性の強さが離れて観てみても目立ちました。
『宝生殿』姿も整い力作でした。

その他から
『小久保高嶺』

力強い立ち葉で葉肉も厚く紺性が特に強かったのが印象に残りました。
『黎明』『雲山』『荒法師』
『西田49号』『寛貴』『石付きおもと』
他にも素晴らしい作のかかったものや新進の実生など面白いものが沢山展示されており、2日間しっかりと目と頭に焼き付けて帰ってきました。

2010/10/14

10月14日 金剛海

『金剛海(こんごうかい)』
昭和29年、福島県の谷口徳三郎氏が作出。『豊寿海』と兄弟実生。
内野舜二氏が命名し昭和54年、増島松蔵氏が登録。

葉姿は横に大きく開き腰折れの良い上品な姿である。
若木のうちは平葉で幅広の葉が出るが親木になるとやや樋葉になる。
高い甲竜と周りに雅糸竜を現し全体に黄味を帯びる。

外気15−25℃
温室17−27℃
鉢内15−25℃
17時頃灌水。

今週末10月16、17日は
富山支部の展示会→詳細
神奈川支部の展示会→詳細
が行われます。
是非足を運んでみて下さい。お待ちしております。

2010/10/12

10月12日 輪波獅子

『輪波獅子(わなみじし)』

昭和12年頃に愛知県で変化し、山形県の業者によって買い出され命名者である片平外次氏、相原三郎氏に納まり増殖。戦後になって全国に広まっていった。

葉肉は薄く、葉幅は細く、巻きは緩やかで葉先はしっかりと巻き込む。しかし、うまく巻かずに伸びてしまうこともある。
また葉芸としては甲竜を現すこともある。
輪波獅子の一番の見所は図である。雪白な図が一面に広がり葉姿がまとまると堂々たる獅子系の代表種らしい姿になる。
中でも石渡氏のところからかつて出た「石渡性」と呼ばれる系統は図が葉裏まで雪白に抜け、ワンランク上の値段が付いていてもうなずける程である。

輪波獅子は覆輪だけのもの、図だけのもの、覆輪に図のあるものをいうが、縞覆輪に図の現れたものを『輪波錦』と呼び別に登録されている。


外気15−25℃
温室15−27℃
鉢内15−25℃
灌水なし。

2010/10/11

ありがとうございましたin両国

ご来場下さった皆様本当にありがとうございました。
おかげさまで大変雰囲気の良いおもとサロンを開催することができました。
三光園さんのほうでは二日目に展示もあり個人的にもかなり楽しめました。

加藤氏作出の『琴香(ことか)』(加は間違いです)

地合いと盛り雅糸のように来ている芸はなかなかのもの。

2010/10/08

おもとサロンin両国

秋のおもとサロンが両国のザ ホテルベルグランデの3階会議室アンジェロ(エレベーター降りて正面)にて行われます。
お近くの方は是非足を運んでみて下さい。
お待ちしております。

2010/10/06

10月6日 暁

『暁(あかつき)』
昭和初期に愛知県の久保氏のところで発見された。命名登録者である近藤真暁氏が自身の名に因んで『暁』と命名したのであろうか。

日月星が羅紗地になったもので直線的に伸びた葉が揃うと覆輪だけなのだが力強く棚の中でも目立つ存在になる。

現在、暁の系統としては図の入った『旭光宝』覆輪の深くなった『翠天』があるが、暁に虎斑、縞などが入ったものが現れ一通り揃えば、また日月系統から暁系統と代替わりして人気が爆発してもおかしくないと思う。

外気13−24℃
温室12−22℃
鉢内13−23℃
17時頃灌水。

キンモクセイ(金木犀)の花が満開です。
オレンジ色のきれいな花で何ともいえない甘い香りがします。

2010/10/05

10月5日 長誉の舞

『長誉の舞(ちょうよのまい)』
かなり古くからある白斑の獅子で昭和40年に元松昇蔵氏が登録した。

葉姿は角巻きで腰が高い。
葉芸は甲竜と低い雅糸竜を現す。
最近では実生で似たようなものが多く出回っているので見分けのつきにくいものもあり、『長誉の舞』として買う際には角巻きが強く、出来るだけ本来の姿のものだと思われるものを買うようにしたほうが良い。

千代田斑の暗いものを白斑と呼んでいることがありますが、本当の白斑は紺覆輪ではなく白覆輪が回るので私は千代田斑とは性質の違うものだと考えます。

外気13−22℃
温室15−24℃
鉢内15−22℃
17時頃灌水。

水苔は9月の下旬にビニールハウスに入れてしまったものと外棚に出したままにしていたものの色に差が出てきました。

夜気温が下がりそこで成長が止まり風などから身を守る為に色が変わったのでしょうか。
苔類は生きるだけなら結構強いので、赤褐色になってしまってもまた成長期に入ると色が戻りますが、収穫してみるとどうしても中間の色が悪くなります。

水苔、赤玉、そして今年から始めた上砂で、一作して肥料が効いた後の汚れ具合の違いを載せてみました。


植え替えて売れるものは水苔でやっているのですが、やはりきれいな水苔を乗せてビシッと並べると気分が良いものですね。