2010/11/30

全国大会 金屏風pt.1

東京支部主管の日本おもと名品展は盛況裏に開催されました。
会場内は金屏風が入って正面の奥に見えて神々しい雰囲気があり、天井も高く広々としていて素晴らしいセッティング&ホールでした。大葉の列がややぎっちりで狭い感がありましたが、東京大会ならではの充実した参考品席もおもと関係者にとってはたまらない大会だったのではないでしょうか。特に枡席、創作コーナーには人が集まり、一般のお客さんもかなり興味を示していたので、今後も参考にしていったら面白いだろうなと思いました。

まずは金屏風の作品上位10点。
(社)日本おもと協会会長賞、内閣総理大臣賞
『盧山』高橋忠昭氏
文部科学大臣賞:『新生殿』三浦正氏
農林水産大臣賞:『四君子』斎藤節男氏
東京都知事賞:『根岸松の図』渡辺新太郎氏

東京都議会議長賞:『天元』鷹見尚彦氏
東京都港区長賞:『富国殿』高野徹雄氏
大分県宇佐市長賞:『愛玉殿』飯村治憲氏
英国王立園芸協会日本支部賞
『聖富貴』永井耕雲氏
(社)園芸文化協会賞:『鸞山』奥村博信氏
NHK出版賞:『天童』新田耕三氏

2010/11/25

日本おもと名品展

『日本おもと名品展』
11月28日(日)〜29日(月)
  10:00~17:00     9:00~12:00

会場:ニューピアホール
大勢の方のご来場お待ちしております。

2010/11/23

11月23日 当園代表

やっと全ての化粧が終わりました。

人事は尽くしました。趣味者の方が丹誠込めて作り込んだ作品ばかりなので、全て入賞してくれればこの上ない喜びです。

今年の当園代表はこの『旭翠』です。

昨年の『瑞泉』のような武器はありませんが、一点でも参加して盛り上げたいので出品します。伸びた葉がある分もうちょっと葉の間隔が詰まってくれれば良かったのですが、どうなるでしょうか。ちょっと厳しいか…?

外気6−11℃
温室9−19℃
鉢内9−17℃
灌水なし。明日灌水の予定。

2010/11/22

11月22日 苔巻き

今週末はいよいよ日本おもと名品展、いわゆる全国大会です。→案内
化粧はあと数鉢で全て整います。当園のHPにも展示会用の植え方ということでページがありますが、私のblogのほうでも苔の載せ方などを紹介します。→HPのほう

まず、苔には向きがあります。
このように水につけて持ち上げた時に房が開いてしまうのは逆向き。
このように房の向きが揃い、まっすぐになるほうが正しい向きです。この向きで揃えて並べるようにしていけば基本的にはきれいに巻くことができます。

これが巻き終わった状態。これままでも良いのですが、コテで押さえて縁を整えることで、よりおもとを引き立てることができます。

このように縁に隙間を作るのは作をする場合の苔の巻き方ですが、このまま縁に一筋だけ苔を巻いて整えるだけで展示用の苔巻きに様変わりします。

おもとに合わせてカーボンマルチで整えたほうが合うものはその方法で整えました。
やはりおもとをきれいに作ることが第一なのですが、入賞の瀬戸際となると植え込みの高さや鉢との調和、苔化粧などが重要になってくるので、大会などの時はしっかりと良い出品態度で臨むことが大事だと思います。

「いなごの佃煮」

小学生の頃は授業で採りに行ったり、母親と夜な夜な採りに行ったりして食べたものですが、最近はめっきり食べていませんでした。15年ぶりくらい?
かなり美味いです。

外気2−9℃
温室5−12℃
鉢内4−11℃
灌水なし。日が暮れると温室内は寒くて仕事になりません。

2010/11/21

11月21日 松本おもと展

「松本おもと展」
松本分会のおもと展は盛況裏に開催されました。
展示品は100点前後あり、大葉系など分かりやすいものも多く展示されて、にぎやかな展示風景で良かったです。
即売のほうでは縁起の良い名前のもの、きれいな斑ものなど分かりやすいものに興味を示す方が多かったです。松本はいつも一般の方の来場が多いので、ここから新しいおもと趣味者の方を獲得していければと思います。

審査長の講評としては、出品態度がもう少し良くなればさらに格が高く良い展示会になり、一般の人もより興味を示すのではないかとのことでした。

『最晃閣(縞覆)』

写真だけで伝わるか分かりませんが、覆輪だけの最晃閣よりも柔らかい印象の仕上がりで、こりゃいいなー、と思いました。
総ガシで表面が見えなくなるので縞覆でも評価はそんなに変わらないと思っていたのですが、こういう感じにできるのなら縞の良いものはそれなりに差のある評価でも良いですね。

2010/11/18

11月18日 旭光殿

『旭光殿』

大正7年頃、鹿児島県の永吉新八郎氏が『凱旋』の実をまいて作出。それを迫氏が譲り受けてそのまま『凱旋』と名付けたので当時の人達は「迫凱旋」と呼んでいた。
昭和29年に同県の米山慶助氏が買い取り『旭光殿』と命名。昭和40年に追認というかたちで登録された。

葉姿は立ち葉性だが『凱旋』独特の真っ直ぐに伸びるような立ち葉ではなくやや外葉が開く。
また、『凱旋』の葉幅を引いたふっくらとした感じではなく葉肉もやや薄いので区別できる。
太い棒縞の間に刷毛縞を現すのが大きな特徴。
『凱旋』


外気
温室
鉢内
温室は15日に灌水し、乾いてきたので明日灌水予定。

今週末、11月20、21日は安曇野の市民タイムス山光ホールで松本分会の展示会が行われます。
三業者による即売もあるので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
ご来場お待ちしております。→詳細

2010/11/16

11月16日 藁灰作り、芙蓉錦

この間仕入れてきた藁を燃して藁灰を作り始めました。
サーッと焼いたら空気に触れて白くにならないようにドラム缶に入れて保管します。
灰汁水の効用は葉の蒸散作用を促進する、チッ素過多を防ぐなど様々な説がありますが、カリウムの単体肥料としても使えます。
蒸散促進についてはこちら→蒸散

チッ素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)という植物の3大要素はご存知のことと思います。
チッ素はタンパク質や葉緑素、遺伝子の元となる主要要素で、リン酸はエネルギーの構成要素。カリウム自体は植物の構成要素ではありませんが、カリウムはチッ素と同程度の重量が必要な必要要素です。
どういうことかというと、カリウムは他の要素の補助をする役割があり、不足するとチッ素やリン酸による植物の形成がうまくいかないのです。
植物はチッ素をアンモニアや硝酸態の形で吸収しますが、これらは実は植物にとって毒物で、すぐにタンパク質に変換する必要があります。チッ素量と比較してカリウムが不足するとその変換ができなくなるために、植物内にアンモニアや硝酸が残り、それらが害虫や病原菌の餌となりやすいのです。
また、カリウムが不足するとセルロースやペクチンなどの細胞壁が作られなくなるので、植物が軟弱になります。植物は浸透圧を高めたり、寒さから身を守るために糖の濃度を高めるのですが、カリウムが足りないとこれができなくなるため、乾燥や寒さなどのストレスにも弱くなります。
当園では通年灰汁水を灌水時に混ぜて施していますが、冬の灰汁水によるカリ肥料の補充はかなり理に適っていると思います。
(簡潔ですが一応色々と調べました。)

『芙蓉錦(ふようにしき)』
当園には何本かあるのですが、芋が丈夫ではないようであまり売り物として並べられません。
でもこの糊を引いてthe浮き地といった感じの粉をはたいたようなたまらない地合いはつい見てしまいます。
この芙蓉錦、写真で美術木が残っていないことだし、私が挑戦してみようと思います。
原色おもと図鑑には富国殿よりも雅糸竜が少ないと書いてありますが、どこまでのポテンシャルを秘めているのか楽しみです。

外気3−11℃
温室6−16℃
鉢内6−14℃
16時頃、ビニールハウスだけ様子を見ながら灌水。

2010/11/14

11月14日 昨日の続き

昨日紹介した札落ちの羅紗はせっかく作がかかってきたことだし、ハッキリさせたいところです。
国宝錦(2)、八紘錦(2)、玉光(1)、松籟(1)、石州(2)、鹿島錦(1)(票)

同じ環境(同じ鉢枠、施肥、水やりなど)で作をした他の8本の写真です。
『?fr.苔』
この木が札落ち品の若い葉にほんとに良く似ています。葉姿も似ています。

『愛玉殿』『国宝錦』『新生殿』
『鸞山fr.苔』『峻嶺fr.苔』
『富国殿fr.苔』『天光冠』
採光は4月〜7月始めまでと9、10月は12時頃までほぼ直射。7、8月は9時頃まで直射。
施肥は3月〜7月まで月に一度、品種に応じて2〜3個ずつ置き肥。
水はほぼ毎日一回。

外気7−15℃
温室9−17℃
鉢内9−15℃
灌水なし。17時頃消毒。明日灌水予定。
今日はスッキリと晴れてくれたのでしっかりと日光浴させました。