12月12日 薩摩天光

『薩摩天光(さつまてんこう)』
昭和35年、鹿児島県の仁科千秋氏が『金山』『都の城』『江戸残雪』『曙』などを筆で交配していたところ実生として生えた。
7才くらいの時にみごとな柄が出たのだとある。
最初は「千秋冠」と名付けられ、鈴木助三郎氏の助言から「世紀の曙」と命名され人気を博した。その後昭和57年に『薩摩天光』として協会に登録。

立ち葉性で中膨らみの受け葉。背筋が強く葉肉も厚い。
大覆輪、縞、曙斑という三芸を持った名品である。

外気3−11℃
温室5−21℃
鉢内5−19℃
温室は明日灌水予定。ビニールハウスは南側が乾くのでかなり乾いていたところだけ灌水。

自分ちで生やさなきゃダメだよと言われつつまた生えを買ってしまいました。
紺性は淡く、葉肉も特に厚い訳ではないのですが、♀木鹿島に♂木は『華宝』がかかっているというのでどんな芸足を見せるのか勉強のために。

お次は袖山さんから「悠くんにあげるから作ってみて。親はあるんだけどどんな姿になるのか分からないから良くなったら共有にしよう。」といって渡された実生の芋吹き。
期待に応えられるように作り込んでみる予定です。

最後にGreen Clubから『和楽』。
富山県の西田さんが作出した胡麻羅紗で現在では覆輪ものとして高い人気を博している銘品です。斑はほとんど見えないのですが、こうやって日強に作っているとやはり胡麻を含んでいることが分かります。
枠の中にあっても他の青は紺性の強さに違いはあれど基本的には濃紺色なのですが、奥に見える和楽だけは淡く黄味を帯びていることが分かると思います。

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