2011/05/25

5月25日 消毒

温室風景
今日は消毒をしました。
昨年はスリップスの被害を出してしまったので、今年は10日〜2週間に一度、殺虫消毒をすることにしています。
月に一度は殺菌消毒も一緒に。
殺菌はおもとの葉の表裏両面にかかるようにすれば良いですが、殺虫は温室全体を消毒するようにやります。鉢枠の下、棚下、空中に噴霧します。
※消毒の時はしっかりとマスクをして皮膚への付着も避けるようにしましょう。

『瑞泉』

私が手塩にかけて育てている『瑞泉』。
今年は下に広葉がくるのでバランスが良くなりそうです。

2011/05/20

5月20日 上砂

今日は上砂のメリット、デメリットについて当園の考えを書きます。
メリット
 手間が減る。(苔乗せ、苔替えが無くなった。)
 青煮え、芋傷みが減った。(当園での実績)
 水苔のように乾いてパリパリになることがない。
デメリット
 肥料の効きがいまいち。(肥料を少し深めに置く。)
 乾きやすいので新根が心配。(成長期は午前中の振り水、植え込みを深植え低植えにする。)
 見た目の問題。

おもと培養は一般的には首周りは水苔を使います。
なので秋から春にかけて売り物には水苔を載せるようにしています。
水苔は今まで実績もあり、見た目にも良く、新しく万年青を始めるお客さんにも水苔を巻く管理方法を薦めるようにしています。
ただ、どうしても芋傷みが出て困るという方などには「うちみたいな方法もありますよ」と参考までに一つの手段として教えることはあります。

「おもと培養はこれが正しい」ということはないと思います。
自然環境、生活環境によって水やり、施肥のやり方も大きく変わってきますし、同じ長野県でも棚によって管理方法は大きく異なります。

もしも私や園主のブログなどを見て赤玉などを試してみたいという方がいましたら、少し深植えにして成長期の新根を乾かさないように気を付けてください。
芋吹きを管理する場合も新根が止まったという例がありますので、低植え深植えにするなど首周りを乾かしすぎないようにしたほうが成績が良いと思います。

2011/05/19

5月19日 交配開始

まだ交配は先だと思って油断していたのですが、開花の始まっているものがありました。
『外No.4』
♂木で使えそうなものがまだなく、昨年の花粉を付けようかと思いましたが、「車E14」が隣に置いてあり使えそうだったので急遽花粉をとり開葯。
上の方だけ花粉を付けておきました。
今年はしっかりと一本につき何日もかけて交配します。

その「車E14」は私が入園した頃は痩せていて夏を越せるか微妙なものでしたが、なんとか持ち直し、ようやく今年花がきました。芸は甲竜がたまに出る程度ですが、遺伝子としては♂木でも充分に使えると考えます。柄がないのでそれ自体には「鳳」の花粉をかけようかなと思っています。

外気8−29℃
温室11−30℃
鉢内10−30℃
今日は夏日でした。
お茶の時間を過ぎても中々気温が下がらなかったので、16時半くらいまで待って灌水。

2011/05/17

5月17日 五万石

『五万石(ごまんごく)』
昭和47年に豊明園の水野淳蔵氏が作出し、昭和59年に登録。

獅子系の代表種は麒麟系の角巻きが多いが、本種は『玉獅子』のような丸巻きで非常に品がある。
覆輪も雪白、総雅糸竜も繊細な絹雅糸で、この品種には「上品」という言葉が当てはまる。
比較的小型なので締めて作ることでより魅力的に仕上がる。

外気10−21℃
温室14−26℃
鉢内13−24℃
今季2度目の置き肥をやっています。
当園製の肥料は水をやった後、触ると形崩れするくらい柔らかくなります。市販のものはとにかくとして、皆さん自家製の肥料はどんな加減なのでしょうか。
やはり成型の時につなぎを入れたほうが良いのでしょうか??

『冨士の雪』
どちらも一番日の当たる棚で作っています。左は砂利植え、右は折衷植え。
砂利植えの方は昨年の葉まで虎や覆輪の部分が焼けてしまいました。折衷植えの方は今のところ葉焼け一つなく紺性も保たれています。

この高隈獅子も同じ場所で作っているのですが焼けません。
やはり水分が常にあるというのがポイントなのでしょうか。
日を目一杯採れるうえに色が飛ばないというのは良いですね。芋根の仕上がり具合が楽しみです。

「生え」

先日、地元のお客さんと宝生園さんを訪ねた際「これ良いなー」と言って手に取って眺めていたら、なんと「作って良いよ」と言うことで預けてくれたものです。
地は滑らかで、紺性は濃くも薄くもなく、全体的に癖のないところにピンと来ました。

2011/05/14

5月14日 近況色々

当地では芋吹きはまだまだこれからです。
砂利吹きのほうはこのようにしています。
本当はもう少し空中湿度があったほうが良いのかも?
蒸れて表面にカビが発生しないように鉢枠の下は風を通るようにしています。

水苔吹きのほうは数日前に風呂敷をかけたところ。

実親の♂で使うものは早めに花粉を採るので、暗いところに置いて花茎を伸ばします。
そろそろ交配プランを書き出さなければ。

これは落花生の実生。特に意味はありません。

『力和』
あと一作で良くなるぞー!ってところまでは出来るのですが、仕上げが巧くいかないので色々と試しています。
芋に相当な力があれば本芸をしていても葉が繰るのでしょうが、どうも当園では本芸の葉は詰まって伸びてくれません。そこで、鉢を緩めて葉を伸ばして肥料と日で芸を甘くしないように…などと考えていますがそう上手くいってくれないでしょう。

個人的に作っているコーナー
『愛玉殿』
まだ稚葉ですが今年は良い芸をしてくれそうです。
『玉賜 青』

芋傷みが結構深刻なので夏を越えられるか微妙…ということで、まだお見せできるような姿ではないのですが写真に納めておきます。

2011/05/11

5月11日 太陽

『太陽(たいよう)』
昭和48年、豊明園の水野淳蔵氏が『錦麒麟』×『福寿龍』により作出。
命名、登録は水野雅章氏。平成13年。

最近のタイプの縞甲系統の先駆けとなった一つの型で、幅広で立ち葉性の葉姿には迫力がある。
総雅糸竜は細かいながらも低く荒々しく、波を打ったような特徴的な葉芸を見せる。
覆輪は黄味を帯び、展示会等でも一際目立って見える縞甲の大銘品である。

『悠久』

新葉が動き始めました。なにやら分厚い縁をしております。

外気13−15℃
温室14−20℃
鉢内14−20℃
昨日今日と天気は雨。
乾かなかったので潅水なし。

2011/05/05

5月5日 吉光の松

『吉光の松(きっこうのまつ)』
昭和52年に福岡県の吉光平和氏が作出し、丹下和郎氏によって命名された。
平成5年に吉光氏によって登録。
吉光の松の面白いエピソードが園主ブログに書いてあります。→おもと徒然散歩道

葉姿が良く、襟組がきれいで左右均等に整う。
芋吹きを見ると地があり、羅紗系のような良い地合いをしている。紺性も強く、千代田斑をきれいに見せる。
葉芸は荒々しい総雅糸竜だが、低くまとまり葉の全面には通らず、芸のきつい千代田縞甲であるにも関わらず「裏見の松」にならないという逸品である。

第5回草匠展は盛況裏に開催されました。

山野草のマニアックな趣味者が多く来場されていたようで、万年青を知っている方も多く、売席に立ち寄っていただいた方には、趣味としての万年青の面白さを少しは伝えられてたのではないか、と思います。
こういうところから新たな趣味者を獲得していけるように、今後も頑張っていきます。

2011/05/01

5月1日 栄光

『栄光』(第11回 萬風賞作品)
昭和47年、愛知県の北野享氏が友禅大宝より作出。
命名は佐藤守氏、後に昭和59年に宮城県の佐藤正男氏によって登録された。

基本は熨斗二面だが、親木になると葉肉が増し、熨斗葉から雅糸竜を現す。
二面系の現代型とも言える品種の代表種である。
葉姿も立ち葉性で整い、品格もある。
覆輪の木が段々と殖え始めてきたので、さらに人気が高まっていくであろう。

5月3、4日は安曇野市のスイス村サンモリッツの中ホールで第5回信州草匠展が催されます。山野草などが多く展示、即売され、当園も一画で出店していますので、是非遊びにいらしてください。