5月20日 上砂

今日は上砂のメリット、デメリットについて当園の考えを書きます。
メリット
 手間が減る。(苔乗せ、苔替えが無くなった。)
 青煮え、芋傷みが減った。(当園での実績)
 水苔のように乾いてパリパリになることがない。
デメリット
 肥料の効きがいまいち。(肥料を少し深めに置く。)
 乾きやすいので新根が心配。(成長期は午前中の振り水、植え込みを深植え低植えにする。)
 見た目の問題。

おもと培養は一般的には首周りは水苔を使います。
なので秋から春にかけて売り物には水苔を載せるようにしています。
水苔は今まで実績もあり、見た目にも良く、新しく万年青を始めるお客さんにも水苔を巻く管理方法を薦めるようにしています。
ただ、どうしても芋傷みが出て困るという方などには「うちみたいな方法もありますよ」と参考までに一つの手段として教えることはあります。

「おもと培養はこれが正しい」ということはないと思います。
自然環境、生活環境によって水やり、施肥のやり方も大きく変わってきますし、同じ長野県でも棚によって管理方法は大きく異なります。

もしも私や園主のブログなどを見て赤玉などを試してみたいという方がいましたら、少し深植えにして成長期の新根を乾かさないように気を付けてください。
芋吹きを管理する場合も新根が止まったという例がありますので、低植え深植えにするなど首周りを乾かしすぎないようにしたほうが成績が良いと思います。

コメント

  1. 私も万年青の培養方法に正解(結果オーライ?)はあるとしても『これが正しい』というのは無いと思ってます。また、美術木を作りたい人や増やしたい人など目的によっても培養方法は異なってくるので、ある程度の傾向は本や諸先輩方の経験からつかめるとしても『これが正しい』とはならないところが万年青の難しいところでもあり面白いところなんでしょうね。
    今年は私のところは葉を割ってどんどん上根を下ろしたい若木は深く植え首元にもコケを巻きました。『3年葉を持たせる』とは相反することにも思えるので、今年の葉が綺麗に重なれば美術木になりそうな木は高く植えて一番外の葉にコケがかからないようにしてみましたがどうなるか。
    ただ、これまで育ててみて分かっていることが一つだけ。『万年青はなかなか言うことを聞いてくれない!』と言うことだけですね(笑)

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  2. 万葉さん
    私は名作者と言われる方に色々やり方を聞いた場合、その方が上手く作っている品種には試してみる、という方法を取るようにしています。

    万年青は言うことを聞いてほしいのですが、何でも思い通りになったらそれはそれで面白みが減ってしまうので、やはり毎年挑戦ですね。

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  3. まさにそのとおりで、挑戦することが楽しみになってるような気がします。
    交配のほうは順調ですか? 明日は早起きして実家に交配しに行ってきます!

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  4. 万葉さん
    交配はまだ5本くらい、一日二段ずつくらいのペースでやっています。

    「英宝」の花が芯で止まったまま伸びてこないので計画が狂ってしまいました。
    このペースだと来年用に花粉をとっておくことになりそうです。

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