2011/07/31

7月31日 信州実生会in上越

信州実生会の総会が行われました。今年は上越にて。
講師は中村園の中村さん。
議題は特に決めず、問いかけ形式で松井さんや高橋さんの参考になる話を聞くことが出来ました。「絢華」について、「外No.4」のなれ初め、♂木の重要性など。

昼食の後は展示品の解説。

写真は自慢のF1について語る松井さん。「外No.5」という新しい実親も持ってきていました。
私も「悠久」と「No.213(哲宝)」とその生えを持って行き、皆さんに見てもらいました。

これは『残雪』から変化したものだそうで、図は残っていませんが「讃岐富士」のような斑が現れています。右側はその種をまいて生えたものだそう。
突然変異で現れた斑ものでも遺伝するということを証明してくれました。
このことから推測すると、胡麻斑でも鮮明になったもの(鳳→錦鳳)や、覆輪が回って斑が冴えたもの(湯の丸→湯の丸覆輪)を使ったほうが、良質な斑が遺伝するように思いますがどうなのでしょうか?

萬風賞を受賞した「絢華」の生い立ち。
当才から現在までの写真。両実親の現物♀「外No.4」♂「N大宝」。

その後は上越の実生家さん2件のお棚見学。
そして居多ケ浜の「親鸞聖人上陸の地」と五智国分寺を観光して解散となりました。

2011/07/21

7月21日 色々

当園のほうでは台風の影響はほとんどなく過ぎてくれました。
最近のおもとの作業は夕方の灌水と枯れ葉取りくらいなので、掃除や夏用の日除けの設置などをしています。あとは地元のお客さんの棚を回ったりしています。

記事はそれとは全く関係ないのですが。
『外輪山』
当園の作ですが、長野県にしてはまあまあの出方だと思います。
伸ばしてから直射を採るのが良いと聞き色々やってみて分かったことは、日を採ることも大事ですが温度と湿度がないと曙斑はきれいに出ません。
それから他の斑にも言えることですが、肥料をやる時期にしっかりと効かせないとだめですね。

「鷲高隈の図」

これは園主のブログで花芽のタイトルで載っていた『鷲高隈』群の中にあったものです。

「芋吹き」

私が青で作っていた『玄峻』。

切って吹かしてみたらこんな嬉しいことになりました。
写真じゃ分かりにくいですが味が良さそう!?

これも青で作っていた『聖雲殿』
昨年の5月13日のblogに書いた聖雲殿の青のほうです。
縞含みとは書きましたが、こんなに鮮明な縞を見せてくれるとは思いませんでした。
その時に書いた縞の方は一応生きてはいますが瀕死。

『玉虎』

春に芋切りして若返ったからなのか?関係ないか、昨年よりも良い斑が出てくれました。

2011/07/12

7月12日 千代田斑覆輪

先日、上田市の若い趣味者の方のお棚を見せていただいた時、一緒に湯本先生のところに行ってきました。
その前に、その趣味者の方が実生も好きで交配をやられているのですが、花粉を使った後の『新生殿』に実を一つ付けていました。

これが膨らんでくれば面白いですね。

湯本先生は長野県の実生の先駆者だけあって、やはり一歩先を行っています。
昨年から「今は千代田覆輪に挑戦している」とおっしゃっていたのですが、ここまで進んでいるとは思いませんでした。
メカニズムは分からないそうですが千代田斑がベースで紺覆輪の回るものと、稀に斑が端に寄って千代田斑の覆輪になることがあるそうです。

まずはこちら。
これは普通の千代田系の実親でこれを使ったからと言って千代田覆輪が出る訳ではないだろうとのことです。ただ、可能性を秘めたものではあると思います。

お次はこちら。

これは松谷千代田の生えで一つ目のものより小型で厚葉の薄葉おもとです。
まだ地のほうにも千代田斑が残っています。

最後にこれ!

羅紗です。熨斗にはしっかりと千代田覆輪がかかっています。
雅糸竜まで見せてくれれば良いのですが、どうなるでしょうか。
これらの木はこれからも要注目です。

私が個人的に考えたのは、湯本先生のところでは「金碧」や「天錦」など中透けの縞甲が多く出ていることろにヒントがあるのではないでしょうか。
中透けというのは縞柄が派手になって紺覆輪の回るものです。当園の「山比古」もその類いです。
そこで、千代田斑が端に寄るということは縞柄が端に寄るのと同じメカニズムなのではないでしょうか。千代田斑の派手なもの???そんなものあるのか??笑。そういうものを使えば千代田覆輪になる可能性が高くなると思います。まあ、要は千代田覆輪のものを実親に使えば確率が上がるのだと思います。

実生の新たな可能性を感じました。

2011/07/09

7月9日 色々

最近の日中は真夏のような暑さですね。
うちのほうでも今日はピーク時で外気35℃まで上昇。でもその後の嵐のような夕立で24℃くらいまで下がり普段通りに灌水しました。
最近の作業としては芋吹きの本植えを主にしています。

園主が外棚から見つけ出してきました。
私は前から痩せた『国宝錦』だろうと思っていた木だったのですが、今年の若返った葉を見るとなんと縞覆。『国宝錦』の縞覆も日本中にあることはあるらしいですが、うちにはないんじゃないかとのこと。
東京の社長と園主の話から「やや薄い気もするが、『聖源』じゃないか」とのことです。

これはビニールハウスから。
なんだこの英宝みたいな千代田縞甲は!ということで引っぱり出してきました。『鳴門の松』「五輪の松」にしては葉姿が垂れてるし、葉先が尖っているなー、と思っていたところ、平成9年度の登録にこれにぴったりと当てはまる品種を発見しました。
『観月の松』です。
町田さんと笠原さんが登録に関わっているので当園にあってもおかしくないだろう。ということで園主に聞いたところ「何本かあったし非常に可能性は高い」とのことです。
雅糸も低く玉竜が出て、斑もきれいなので中々良いものです。

生え実生

交配は「羅生の松」×「羅紗獅子」。
とりあえず2本ほど斑の入ったものがあり、鉢上げしました。
生えはまだ根しか出てないものも多いのでこれから楽しみです。

2011/07/05

支部旅行 2日目

2日目は宝塚ICで松本様、西尾様、京都三光園主様と合流し、松本様のお棚を見させていただきました。松本様のお宅には東岡様もおられ、色々とお世話していただきました。

お棚風景

二階にも棚があり、どちらも南向きで日当り良好、風通しも良い環境ですが、夏になるとアスファルトの照り返しで結構温度が上がるようです。

水苔もきれいに作ってありました。

松本様は『富国錦』が好きだという記事を読んだことがありますが、さすが!秋には美術品になりそうな親木が作ってありました。
『玄峻』

この『玄峻』には長野支部の方々も息をのんでいました。
『厳武』

日本中でも屈指の名棚だけあり、味のかなり良い『厳武』この他にも『寿冠』『暁雲』、これから世に出るであろう実生など垂涎の品種ばかりがしっかりと作られており、棚の周りもきれいにしてあり感動しました。

『聖雲殿』の縞や青などもありました。

芋吹き

吊り枠にかけられ、どれも腰がしっかりとして上吹きになりそうなものばかり。『力和』や『新生殿』などの芋吹きもしっかりと管理されていました。

これは生え実生らしいですが、今年の一枚目の大きい葉はともかくとして、下葉の地合いと止め葉の雰囲気はかなり面白そうな感じがしました。

この下の写真は額に入って飾ってあった写真を撮らせていただいたものですが「『厳武』か『寿冠』の良くできた時の写真かなぁ」なんて話していたら、なんと松本様が名称登録をしている「憧元」らしいです。
これは…!!!

こんな感じで忙しいスケジュールでしたが、楽しく良い支部旅行になりました。
最後になりましたが、今回お世話になりました、岸下様、松本様、西尾様、東岡様、京都三光園主様、ありがとうございました。

2011/07/04

支部旅行リポート 初日

7月2、3日で長野県支部の旅行に行ってきました。
参加者は19名。二日間とも曇り空模様でしたが、雨はほとんど降らず、天候に恵まれた旅行になりました。

今回伺ってお世話になった先は兵庫県の名棚2件。初日は岸下様のお宅にお邪魔しました。
閑静な住宅街の中にある岸下様のお宅に着くと、西尾様、松本様もご一緒に迎えてくださりました。
岸下様といえば、以前に萬風賞を受賞された『臥牛獅子』などが有名で「獅子の岸下」と呼ばれる程に獅子系統の名作者です。
植え込み方法が独特で、鉢の途中まで砂利を入れ、その上に苔で包んだ獅子おもとを乗せ、安定させる為にネットを被せるという折衷植えの苔作りです。
羅紗獅子の『壽圓』や『天馬』その他にも羅紗獅子の実生などがもの凄いボリュームで芸もしっかりと現していました。
その他の羅紗系統などは砂利植えでしっかりと作られていました。
「加賀瑞」『松籟』
「加賀瑞」という品種は富山方面などで割と多く作られている未登録品で、『麒堂』を彷彿とさせる葉姿と総雅糸竜。
私は今まで芋吹きしか見たことがなく『天光冠』のやや大型のような葉姿で覆輪は普通のかかり方だったので、写真の木のような姿になるとは想像もしていませんでした。

岸下様のお棚を拝見させていただいた後は、鳴門海峡で渦潮を見てきました。
香川県の業者である米谷さんがわざわざ案内に来てくださって、「渦の道」という大鳴門橋の下にある遊歩道を歩き、間近で渦潮を見てきました。
これがその写真です。
というのは冗談で、この写真は入り口に飾られていました。

一応movieを撮ってきました。
大渦は見れませんでしたが、河のように流れる海に驚き、感動しました。

明日はもう一件お世話になった松本様のお棚拝見のリポートを書きます。