8月27日 お棚訪問

昨日は念願の一つであった東京の溪さんのお棚を拝見させていただきました。
萬風展や全国大会に出展されている木を見たり、園主などから聞いた話からも屈指の名棚だということは存じていましたが、実際に目の当たりにすると、やはり銘品貴品がずらーっと揃った名棚であり、名作者でいらっしゃいました。
朝日をしっかり採れる棚配置で、風通しは良いが強い風は周りの木で遮れる、と特に羅紗系を作るには最適の環境で作をされていました。

普段見ることのできないものばかり、貴重な写真を紹介させていただきます。

まず、作の良さとして印象に残っているのはこの木です。

お恥ずかしい話ですが、パッと見た時、品種が分かりませんでした。
すぐに得心しましたが『富国殿』だそうです。全ての葉に盛り上がるような至芸を見せ、葉姿も締まった名作品です。

そして登録された『理鳳』。

この品種は高い培養技術がいりますが、さすがに萬風賞を三回も受賞されているだけあって元気な若木が2本もありました。

『鳳山』覆輪。

覆輪のものはまだ数える程です。

『円心』

完全覆輪は初めてこの目で見ました。
紺性の淡い品種ですが覆輪で雰囲気がガラッと変わりますね。

『冠彩』『緑雲』『菱山』
いずれも一作くらいで美術木になりそうな作です…素晴らしい。

「祇王」「憧元」「鞍馬」
いずれもあまり目にすることのできないものです。

『楼蘭』『寿冠』
『壽冠』は今年の萬風展に出展されたものだそうで、美術木に仕上がっていました。

最後に『厳武』の覆輪。

昨年の萬風展に出展されていましたが、これだけの覆輪の木は他にあるのでしょうか。
『厳武』はデモが良いと言う方も多いですが、これだけの深覆輪と厳しい芸をした葉の雰囲気は他品種では今のところ再現不可能かと思います。

溪様、藤倉様、城田様にはたいへんなおもてなしをいただきまして、誠にありがとうございました。

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