2011/10/31

10月31日 富山大会 報告

富山大会に行ってきました。
協会会長賞は金森氏の『松籟』
若い葉がまだありますが、本芸を現して全体のまとまりもとれた力作でした。

『富国殿』『力和』
特別賞の上位入賞はこの3点。

その他からピックアップ。
『永楽』『天光冠』

「四薫」「非凡」
富山県ならではの実生も展示されていました。特に「四薫」は覆輪がきれいで本当に良い木です。私は青い木を作っていますが、地合い良し、葉芸良し、で銘品の中にあっても存在感があります。
『力和の縞』『蘇宝』

某Nさんの影響で意識するようになり、好きになった『蘇宝』も展示されていました。
艶消しで柔らかな地合いは見ているだけで癒され、棚に一鉢は置きたい品種。売り物が数少ないですが。

「(仮)大琳」

私一押しの縞甲実生。最近、縞甲は色々なタイプが登録されていますが、この旭峰と同じような襟組をした葉姿は特徴があります。覆輪も深くかかりそうで将来性を感じます。

これは懇親会のお笑い会に出た一角作の縄縁縁金太鼓鉢の未使用品。8.5号。

想定内の価格だったので声をあげて手に入れました。
縄縁が丁寧な作りで、柄のないところに逆に落ち着きがあり、足の模様がワンポイントで退屈さを感じさせない名作だと思います。
ただ、当園の作では植え込むものがないのが残念なところですね。

2011/10/28

10月29日 展示会案内 秋の通信簿 雲鶴

今週末は富山と神奈川でおもとの展示会が催されます。
富山支部展→市民プラザ。詳細
神奈川支部展→中区寿町の労働プラザ。詳細
ご来場お待ちしております。

秋も深まり、おもとの実も色付き始めました。
置き場所によって色付きの早さが違います。

これはメイン温室の棚下で朝日がガラス越しに当たるところ。日中も明るい。


これは外棚で朝日は直射、日中の日があまり当たらないところ。


これは外棚で日中も日の当たるところ。
日陰で日中も涼しいところに置いてあるものから色付いてきているようです。

次は今年の作が終わったので報告です。
『愛玉殿』品種紹介→’10.2.19
止め葉の雅糸が盛り上がってきました。瑞泉もそうですが、ただの入門品種にあらず、という品種の代表ですね。

『雲鶴』
後一作でどれだけの葉芸を見せてくれるか。
昭和40年に三河で作出され、平野氏によって買い出されたもの。初期の頃は100万円の大台を越す価格で商いされていた。
覆輪は雪白で葉幅広く、葉芸も繊細な雅糸で良い品種だが、良く出来た木が飾られることは少ない。第11回の萬風展に飾られた北海道の斎藤氏の木が素晴らしかった。

『国宝錦』品種紹介→'10.2.24

まだまだこれからですね。木勢は付いてきました。

2011/10/24

10月24日 砺波展示会 報告

この土日は砺波の展示会に行ってきました。
残雪や雪光冠などの力作が展示され、出品者が少ない中で立派な展示内容になっていました。
『和光錦』

このような今となっては珍しいものも展示されていました。
株立ちというところが昔の流行りのスタイルで雰囲気が出ていますね。

売席風景

最終日に万年青を始めてまだ日が浅いという趣味者の方が『瑞泉』を持参して来ました。
「これは凄い!」と皆で大盛り上がり。
葉幅がひいて出来ていて、地方の大会なら上位入賞してもおかしくない出来です。

お預かりして帰り、すぐに展示用に植え替えました。

んー、立派!!

2011/10/21

砺波おもと展示会

10月22,23日は富山県の福光農協中央会館の4F、文化教室 瑞穂にて砺波地区のおもと展示会が行われます。
当園も出店する予定ですので、お近くの方はお出かけ下さい。
心よりお待ち申し上げます。



ところで、先日、登録審査会が行われ、今年も15点もの品種が登録されました。
特に大葉が3点も登録されたということが、今の大衆の人気の移り変わりを映し出しているように思えます。
話は羅紗の登録品なのですが、『萬楽』『羅松』『真厳』などと共に『祇王』という品種が登録されましたね。
私は特に所縁がある品種ではないのですが、ただ単純に「好き」という理由で一言コメントを残したいと思います。
昭和の後半に岡山の方で「車E14」から生えたもので、超小型種。
一番の強みは登録品で他に似たものがない、というところだと私は思っている。それこそが新登録の神髄なのでは。
芸としては熨斗に命をかけているというか、きれいに折り畳まれた熨斗葉が主体で記念帖の安達さんの木を見るとまさに熨斗雅糸といった感じでそのきれいな熨斗の上から雅糸竜を現している。恐らくそれが至芸なのだろう。
今のところマニアックな木という評価をする人が多いようだ。確かにマニアックには違いないが、これに深覆輪がかかった美術木が飾られたらその評価をしている人たちは度肝を抜かれると思う。
私は「普通の作りをした時の『楼蘭』のような葉芸だろう」と考えていたが、近藤さんとお話をしていたら「『皇帝』みたいになるんじゃないかな」と言われ、私の中でもドンピシャだった。
いずれにしても覆輪の見本木を見るのが待ち遠しい。

2011/10/18

秋のおもとサロン 御礼

秋のおもとサロンは無事に開催する事ができました。
大勢のご来場下さった皆様、誠にありがとうございました。
会場内風景
お客様とのコミュニケーションが何より勉強になり楽しかったです。

途中、東京支部の名作者であり羅紗のスペシャリストのお一人である佐藤さんのお棚を見させていただいたのですが、そこで丸葉に凄い芸を乗せた羅紗を見つけ、訪ねると「翠鼓」という万年青らしい。
確か当園にも一本来ているな、と思い、家に帰って真っ先に手に取り眺めてみる。

まだ片鱗だけですが、ん〜なるほど!!

以前、羅紗の見方など全く分からない頃に佐藤さんから「青い木や縞の木は実生を見る際の指標にできるんだよ」と教えていただきました。その頃からでしょうか、決まり物の青を集め始めたのは。
この「翠鼓」は決まり物ではないですが、指標の一つになる木だと得心した次第です。

参考文献→佐藤さん万年青

2011/10/13

秋のおもとサロン 案内

今週末、10月15(土)、16(日)日は両国のホテルベルグランデで即売会を行います。
展示品も30点くらい用意してありますので、是非お出かけ下さい。
お待ちしております。
詳細はこちら→秋のおもとサロン

2009年に作った「盆景」の『瑞泉』が格好良くなりました。

過去の記事→'09.12.9'10.5.18’10.8.10'10.11.10
二作で葉が1枚くらいしか落ちていません。鉢が浅いのが良いのでしょうか。
こうやって色々やっていますが、万年青には順応性があることが良く分かります。

'10.2.2に載せたガチガチに凝っていた木です。
その時の覆輪の子は倒れましたが、親が残り雰囲気の良い三角葉を繰り出してきたのでまだ期待を持てそうです。

これは当園のトビの生え
交配は「N130」×「西F3」
「N130」は雅糸竜が強く、松井さんのラベルなので大判か美好二面の系統かなと思います。「西F3」は百瀬さんが西沢大宝から作った実返しです。

青シリーズから『栄光』の青
この品種の一番の魅力はこの葉芸にありますね。

2011/10/07

10月6日 組合加入、絢華 他

園主のblogにあった通り、この秋から業者組合に加入させていただくことになりました。
商売なので儲けることも絶対的に大切ですが、何よりも第一に万年青趣味者を増やしていけるような業者になりたいと思います。厚みが出来て、それを活かせれば自然と地もついてくる、ということで頑張っていきます。

初めての組合の交換会にも参加しました。
そこに出された生え2才です。
本当は決まりもので何かと思っていたのですが、一本は武器を入手して帰ろうと最初から決めていたので、後悔はしていません。
ですが、先輩達からは「スイッチが壊れるところは親父譲りだな」と言われてしまいました。笑

胡麻斑が粗く、2才にして潰したような芸足が見えています。
ラベルを見るとs.hさんの生えだというから何か縁のようなものを感じますね。

話題をいつものblogに戻して、これは私が作っている『玉輝冠』の青、いわゆる『玉輝』です。昨年までは丸止めの葉が繰っていたので品違いかな、と思っていましたが、今年になってそれらしくなってきました。
割子が2本とれたのですが、ご覧の通り、一本は覆輪が回っていました。

元々覆輪の木から青くなった木らしいですが、やはりこのように柄が潜んでいることがあるんですね。

次は実生の話、西島さんの一昨年のトビの生え3才。
先日西島さんが遊びに来園された際に、「良くなったね、これは『文晁』の上いくでしょ」という半分冗談話で盛り上がりました。
ここにきて止め葉が伸び、葉姿が何となくイメージできる感じになってきて、今流行の小型で葉姿の整ったタイプになりそう。芸もただの熨斗じゃなく、上から細かい雅糸が出ています。
その型のタイプでは『白皇』や「天啓」「祇王」などがトップだと思いますが、この木がどうなっていくのか楽しみです。

最後に「絢華」の話。園主のblogにも出ていたので便乗して書きます。
今年3月の萬風展の時が至芸だと思っていたのですが、さらに葉芸は進展を見せました。
昨年までは『力和』のような芸を見せる『旭翠』型だと思っていましたが、今のイメージは一回り型の大きい『楼蘭』型です。

これが『楼蘭』の雅糸竜。

これが「絢華」の雅糸竜。
今年の春はアタリの位置的に芋切りできませんでしたが、この葉芸を見せる為にこの木がそうさせたのではないか、とすら感じます。
私が入園する前から当園にあるのですが、入園した時から『楼蘭』と同じ鉢枠で培養されているのを見てきて、当時はまだ、芸足を見せ始めた地合いの良い生え3才実生程度でした。今では隣に置いて見比べても遜色ない程に成長したのではないでしょうか。
この木もまた私が万年青界で生活していく中での縁を感じずにはいられません。