2012/12/30

2012年 blog納め

今年最後のblogは名品展からピックアップして数点紹介します。
『松籟』『旭翠』
『松籟』3年葉が揃い、全ての葉が葉幅広く、本芸を現しています。昨年の葉が至芸のようにも見えますが、文句のつけようが無い名作品です。
『旭翠』さすがに紺性がとんでいますが、驚愕の4年葉が付いた作品。毎年同じような作がかかって安定感があります。


『富国錦』『玉獅子の虎』
『富国錦』この品種がこれだけに仕上がるものか、と今大会で一番の感動を覚えました。葉数は2年葉ながら葉芸を極限まで引き出した感じです。
『玉獅子の虎』この部門では断トツのトップでした。虎斑が全面に大柄に現れ、木自体にしっかりと作がかかっていました。


『残雪』『龍巻都の図』
『残雪』最優等の木は絞り図で白さが際立っていましたが、この特別最優等の木は大柄に花が咲いたような図を現していました。
『龍巻都の図』葉疵がほとんど無く、図もの最高峰の美しい美術木でした。


『雄山』
特別最優等では無かったですが、本種の特徴が引き出され、見本木として印象に残る作品でした。

参考品から
『晟稜』『悟空』
『晟稜』来年度の新登録品。やや大振りでしたが、それも含めて本種らしい至芸品でした。
『悟空』覆輪ものでこれだけ出来た木は初めて見ました。いかにも作りづらそうですが、この分厚い熨斗と太い剣葉から生まれる格好良さはたまらないものがありますね。


『皇帝』『羅冠』
『皇帝』凝り気味ですが止めの広葉だけでもこの木の素晴らしさを物語っています。
『羅冠』実生1本ものだそうです。型が良く、変わり二面系というか面白い葉芸を現しています。もう一段階進むと思います。

2012/12/19

当園からの出展物pt.2

参考品出展したものの第二弾です。
「吉舟」

本来はもう一回り大型の木ですが、小ジンマリと出来ました。
コロコロとした愛嬌と二面から変化したような彫りの深い雅糸竜が面白い木です。苔を厚く巻き過ぎました。


「雷晃」
玉雅糸と矢筈虎斑が相まって景色が良いと諏訪のN氏からのコメント。
売り物がもう無いのが玉に瑕です。


「華葵」
富山県の百島さんが作出し、同県の田居さんが育成増殖した羅紗実生です。
かなりの広葉と分厚い熨斗葉を見せました。葉数が揃えば『長春閣』型の中では特徴のある木になりそうです。


「梓雲」
信州実生会の枡席での展示。
百瀬氏作出の1本もの。立ち葉で地合い、紺性が特徴の木。本来は葉姿の整う木だと思うので見本木は殖えてから他所に期待ですね。


「大舞山(おおぶさん)」
下葉が落ちてやや葉姿が寂しくなりました。
今までに類を見ない大型の獅子で何人かの方から声をかけていただきました。
「名称が読みにくいよ」とのお声がけもいただきましたがこのままでお願いします。

2012/12/18

当園からの出展物pt.1

この土日はおもと業者5件が盆栽作風展に売店を出しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

名品展に参考品出品したものを紹介します。


「翡翠」
「天壇」の兄弟実生と言われている未登録品。かつては覆輪ものもあったようですが、今は縞のみです。
『荒法師』を細くしたようなイメージの木で葉芸に定評があります。

「四薫」
富山の趣味者の棚ではラベルに「西田実生/館森口A」と付いていました。覆輪ものは数が少なく、これから人気が出るであろう有望品種です。


 「悠久」
緑風苑さんのH21年の生えで当才の時に私が多賀さんから買ったものです。
交配は祥V晃②×王吉③。
秋繰りで葉姿が落ち着き、中々の雰囲気に仕上がってきました。止め葉の粗れ地がポイントです。


「安曇野」
安曇野市の山口さんが作っていた木の殖えを長野の三業者と宝生園さんの4共で買い出し、当園で育成増殖中の小型縞甲です。
紺性が淡いのが特徴で、もっと雅糸竜が現れる木です。
 「御嶽」

飯田市の市瀬さんが作出した実生で8本くらいになっています。
♂木に『新生殿』がかかっています。
ずんぐり型の葉姿と総雅糸竜が魅力です。

2012/12/12

2012日本おもと名品展

至らぬ点も多々あったかと思いますが、日本おもと名品展を終えることができました。
ご来場いただいた皆々様に厚く御礼申し上げます。
今回は写真をほとんど撮れなかったので上位4点のみ紹介します。

 内閣総理大臣賞/日本おもと協会会長賞
『鸞山』
北九州支部 船附氏
全ての葉に至芸を現し、葉幅、ボリュームはこの部門で断トツのレベルの作品でした。剣葉を挟み、本種らしさを見せているところがまた素晴らしいポイントでした。


農林水産大臣賞
『太楽』
大分県支部 河野氏
この写真では分かりづらいですが、もの凄い葉幅を保ち、本芸を現していました。欲を言えば葉の間隔がもう少し詰まっていれば最高ですが、本種でこれだけの作品は滅多にお目にかかれません。


 文部科学大臣賞
『四君子』
水郷支部 斎藤氏
この方の『四君子』は3年連続で上位3賞に入賞されています。今年も文句なしの総合美を見せてくれました。


徳川賞
『紫雲楽』
新潟県支部 熊谷氏
三河の宝生園さんのご尽力により今大会から賞のついた「徳川賞」の記念すべき第1号は熊谷氏が受賞されました。
本種らしい図の現れた木勢のある『紫雲楽』でした。


枡席は副支部長の徳永さんが「富嶽三十六景」の錦鉢を展示するなど趣向を凝らせた展示が並びました。東京支部の佐藤さんも信州にゆかりのある万年青を展示してくださいました。

私も個人で「翆」と銘打って一席展示させてもらいました。
内容は文字通り、銘品の青のみの展示。こだわりで全て黒鉢の新品に植え込み、「万年青」を体現できたな、と自己満足(笑)
自己満足の割には評価して下さる方が何人もいて嬉しかったです。

2012/12/03

日本おもと名品展 ご案内


12月8、9日は私たちの地元、長野県支部主管での日本おもと名品展(全国大会)が行われます。
会場は長野駅東口(新幹線口)から徒歩5分のところにあるメルパルクNAGANO 1階ホール(正面入り口を入って左手)です。別のフロアーに休憩室も設けてあります。
入場無料で日本中から集まった名作品の展示を観覧できますので、皆様是非お越し下さい。
大勢のお客様のご来場を心よりお待ちしております。

2012/11/27

2012 上越支部展

土日は上越支部の展示会が行われました。 
日本おもと協会会長賞は筑波氏の『錦麒麟』
葉姿のバランス、縞柄共に申し分の無い美術木でした。
今年は『錦麒麟』の当たり年でしょうか。
全国大会は激戦区になりそうです。
 業者組合賞は安部氏の『紫雲楽』
葉疵が無く、図の質、量共に申し分の無い美術木でした。

こちらは毎年違う顔を見せて楽しませてくれる横川氏の『和康』
今年は『天児』ばりの平葉に深覆輪という顔で登場しました。
葉芸としては若返っているのですが、新たな一面が見られ、再評価されました。
最後は『福の光』
高橋さんに「どうやればこういう柄が出るんですか?」と聞いたら「棚に置いとけば出るから聞かれても分からんのよ」と返事が返ってきました。他の方も「うちも置いとけば出るよ」と言っていたので、やはり気候なのでしょうね。
羨ましい限りです。

2012/11/21

11月21日

面白いものを仕入れてきました。
何だと思いますか?
正解は『世界の図』です。
これだけの図性のものは他所では見たことがありません。


同じお棚で岡山県の清水氏作出の未登録品「皇山」が2才で葉芸を現し、すでに飾れそうな雰囲気に出来ていました。
見本木クラスになりそうです。
「三渓」
私の作らせてもらっている木です。
まだ若いですが、覆輪が深くなって襟組が美しくなってきたので紹介します。

2012/11/15

2012年 東京支部展pt.3

その他に展示品からピックアップ。

 『峻嶽』
今年度の新登録品。これだけの姿は初めて見ました。
作に技術のいりそうな木に見えます。


『祇王』

いずれも登録時とは印象がガラリと変わりました。
作り込んで良くなる木のようです。


『丹山』
ボリューム感がやや不足気味ですが、全ての葉に芸を現して良く作り込んであります。
『楼蘭縞』
縞木にも関わらず上三段右で最優等。
こうやって改めて完成した縞木を見るとやはりこれを超える実生はまず見かけないことがよく分かります。
『千代田の松』
やや大振りですが、葉疵が無く葉幅、ボリューム共に申し分ありません。これは名品展でも活躍しそう。
「三翠」
これも2点出展されていました。広葉熨斗二面から熨斗雅糸まで進むようです。
モノが良いです。
「羅紗実生」
今回の参考品席で一番目に留まりました。
止めの至芸が揃えば、もの凄いハイレベルな木になると見ました。
「常盤鳳」
古い木らしいですが、『双天』型の葉姿で魅力的な胡麻斑羅紗です。
「春駒」
「春駒」といえば小型の二面で可愛らしい木という覚えでしたが、これは印象と全く異なりました。


『厳武』
葉姿で『厳武』を見るというのもまた一興でしょうか。
止め葉には本種の本芸をのせた厚葉を見せていました。
覆輪が回るとガラリと印象が変わりますね。