2012/01/31

第6回 萬遊会 萬遊賞/未登録品

第6回 萬遊会は無事盛況裏に開催することが出来ました。

萬遊賞/未登録品
「魁雲(かいうん)」福岡県 菊池氏
三河の加藤太氏による作出。以前の姿は第7回萬風展の記念帖で確認することが出来ます。
小型で紺性、地合いが良く、葉長に対しての葉幅が広い品種です。
特に今年の広葉の葉芸は素晴らしく、記念帖の木と比べると洗練された作品でした。
下葉に見える熨斗葉の地合い、葉肉の厚さは素晴らしかったです。

「晟稜(せいりょう)」熊本県 清田氏

ある程度普及している品種ですが、ここで美術品が入賞しました。
やや本種の特徴である荒々しい雅糸竜は影を潜めていますが、覆輪がきれいで、整然とした葉芸で、これぞ美術木といった作品でした。

「大蔵(おおくら)」北海道 斎藤氏
札幌実生と呼ばれていた品種。第11回萬風展にも葉姿の整った作品が載っていますが、その木とはまた違った趣で締まって出来ています。全ての葉に芸を見せた至芸品です。

「晋作(しんさく)」山口県 村田氏
作者本人の作出した小型種で♀「大車」×♂「BO10」ということです。「BO10」がかかると大型になりやすいと言われていますが、こういった葉姿の良い小型種も生えるということを証明された実生です。

「白虎丸(びゃっこまる)」千葉県 篠塚氏

白斑の地に大柄な虎斑が入る、巻きのゆったりとした獅子系の大型種。まだ本数が少ないですが、特徴がはっきりとして将来有望な品種だと思います。

2012/01/25

第6回 萬遊会 ご案内

1月28〜29日は北九州、小倉の西日本総合展示場にて「第6回萬遊会」が開催されます。
展示内容は未登録品から登録品まで幅広く展示され、業者組合員による販売席も多数あり、来場された方には非常に楽しめる内容になることと思います。
大勢の方々のご来場を心よりお待ちしております。
詳細はこちら→第6回 萬遊会

2012/01/18

1月18日 波涛 実生など

『波涛(はとう)』
昭和55年に徳島県の平土直道氏が「晃明錦」より作出。森本孝博氏が命名、平成10年に登録された。

現在の縞甲系の流行である広葉型をしており、葉元から幅広く立ち葉性。
葉先は丸止めになり繊細な総雅糸竜が葉の表面を覆う。
『太陽』や『大雲海』などと共に縞甲系の新機軸を打ち出した品種だといえる。

本種には兄弟実生があり、葉芸の良いものや葉性の異なるものもあるという。

『妙峰』
本種に関しての記事→2010.4.26
葉姿が整い難い木で、この木も凝り気味で飾れるような姿ではありませんが、この葉芸には一見の価値がありますね。

2010.2.2のblogに載せた実生です。

覆輪の木は割り口から傷みが入って倒れ、この総親と子が2本残りました。
今作で今まで見せたことのない地合いと形の良い大物感漂う葉を繰り出してきたので期待が高まります。これだから実生は分かりませんね。
この親、芋を切れるのですが、この感じだと来作は良い葉を見せてくれそうで悩ましいところです。
「良いものはまず殖やしてから名作者の方に本芸を引き出してもらえば良い」というのが私の持論なのですが、いざとなると迷うものなんですね。
とりあえず子も残っているのでもう一作しようかな…。うーん…迷う。
こんな感じで、そんなに良いものなのかまだ分からないのに一人で勝手に盛り上がっています。笑

最近は晴れの日の日差しが強くなってきました。
日中は天窓を開けて温度が上がりすぎないようにしています。
10時半頃灌水。

2012/01/12

1月12日 信州実生会 新年会

今日は当園で信州実生会の新年会が行われました。
内容は実生や実親を持ち寄っての自慢会と培養についての研究討論。
実を毎年沢山付けるには、肥料や微量要素などについて様々な意見が出ましたが、皆さんおもとが好きな方ばかりなので真剣に活発に意見を交わしていました。
私個人の意見としては特別な化学肥料などは特に使わずに、決まり物と同じようにしっかりと管理して芋根を充実させることが一番の近道かな、と思います。当然羅紗と同じ肥料の量では肥料不足だとは思いますが。

今回展示したものの一部
「梓雲(しうん)」
百瀬さんの実生で生え4才。交配は♀02−9(百瀬実親)×♂英宝
小型で葉姿良く、地合いが粗れて、葉芸も今年ようやく雅糸竜を現したところなのでもう少し進みそうです。

実親02−9
これは百瀬さんが昔に作った実返しで、竜がけもなく殖えて困るので一度淘汰したそうです。
記念に一本だけ残して花が来たので使ってみたら「梓雲」が生えたという由来の実親です。

見た目は本当にただの縞実生。
あえて言えば艶消しの地合いを持っているくらいのものでしょうか。
実親ばかりは本当に見た目では分からないものですね。

そして次の3本が同じ年の同じ房から生えた実兄弟。

タイプは違いますがどれも地合いが艶消しで粗れ気味なところが似ています。これが「02−9」の持ち味でしょうか。
当園でも今年交配した実を蒔けるので期待しています。

2012/01/08

12月8日 玉姫

『玉姫(たまひめ)』
昭和52年、愛知県で作出され平野氏によって買い出される。
命名は小川義明氏、昭和60年に同氏と六鹿昭氏によって登録された。
獅子系の登録品は麒麟系の獅子が多いが、本種はそれらとははっきりと区別できる姿をしており、打ち出しから現在まで絶大な人気を誇っている。

持ち味は何といってもその葉芸で、彫りの深い雅糸竜に渦を巻いたような玉竜、動物の角のような跳ね竜を現し、類似品といわれる実生が出てきても本種の特徴のある葉芸に匹敵するものは少ない。

作としては肥料を効かせて葉幅を広くすることと、水分を保ち葉をしっかりと伸ばすような作が肝心だと思われる。

本種は子上げが良く、数が一気に増えたので価格的価値は下がってしまったが、観賞価値が高いので今後も高い人気を誇っていくであろう大銘品である。

2012/01/05

1月5日 夫婦獅子

『夫婦獅子(めおとじし)』
昭和43年に福島県の西間木幸八氏が作出。
昭和58年の登録に際し、縞木と覆輪の木があったが、覆輪のみの木は品の良い絹雅糸竜を現すようになり、縞の木とは歴然の差があったので、西間木氏が「覆輪の物のみ夫婦獅子とする」とこだわりを持って指定したという。

獅子系の中大型種。
葉幅が広く、角巻きで巻き込みが良く力強い。
紺性の強い地合いは葉芸を現し始めると覆輪が糊を引いて羅紗のようになる。
本種の一番の素晴らしさはその葉芸で、絹雅糸竜が葉全面を覆い、輝いているように美しい。

冬場の灌水は5日〜1週間に一度くらいの間隔です。
夜間はストーブを使うので吹き出し口の辺りは乾きが早くなり、そこら辺は様子を見ながらやるようにしています。

夜間温度は1〜2℃。日中は天気にもよりますが、高くても10℃に届くか届かないかくらいです。人間が万年青を眺めるには酷な環境ですが、万年青が休むにはちょうど良い環境を作れていると思います。

採光は直射では採りません。
昨年、棚下に入れて周りを発泡スチロールで囲って、さらにビニールで覆って冬越しをしたものはその後の生育が著しかったので、冬越しには暗めにして休ませたほうが良さそうです。

2012/01/02

謹賀新年

謹賀新年
皆様、新年明けましておめでとうございます。
2012年、良い年になるように頑張っていきたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。