2012/03/26

お棚訪問

伝統園芸フェアに関戸さんが遊びに来て下さったので、お願いして次の日にお棚を見せていただきに伺いました。
これだけ整然ときれいに並べられていると、清々しく、お棚自体に観賞価値が出てきます。

写真はほんのさわりだけ。
『楼蘭』『真厳』

『真厳』の覆輪ものは未だに木ごとに色々な顔を見せ、葉姿が定まらない印象ですが、これだけの厳しい盛り雅糸で葉が揃えばそれは見事でしょうね。

『日吉』『寿堂』
どちらも良い木を見る機会が少ないので感動しました。

登録品ではこの他にも新進気鋭の一級品が揃い、未登録品でもこれから登録が期待されるものや新しいタイプの実生が何本もありました。

今回萬風展に出品された「薬師」はこの「五柳」の古鉢に植えられていました。

「五柳」の白胴は非常に珍しいというお話です。

実は関戸さんのお棚は初めて見せていただいたのですが、日本一の名棚だけあり、羅紗、薄葉、大葉の素晴らしいものがバランス良く揃い、しっかりと管理されており、短い時間でしたがしびれました。

2012/03/21

3月21日 色々、伝統園芸フェア案内

今週末、3月23〜25日(金〜日)は上野グリーンクラブにて伝統園芸フェアが催されます。
山野草や蘭など各界の専門店が売店を出し、楽しめる内容になっておりますので、大勢の方のご来場お待ちしております。

今日は色々と詰め込んで書きます。

まずは昨年播いた苗床を見ていたらこんなものが生えていました。
まだ羅紗千代田とは言いがたいですが、根が太く葉肉のある生え実生です。
この2本は同じ一連の実兄弟で、斑は中々のものです。
ラベルには「万野×self」とあり、早速実親を探し出しました。
「万野F1」

当園には「万野」は無かったと思うので恐らくこれだろうと思います。
もしかしたら外棚に封印してある中にあるのかもしれないので、もう一度探してみます。
それにしても…。うーん、棒縞が入っていて千代田系には見えないぞ…。
ということでまたセルフで実が付いていたのでとりあえず播いてみます。

『白麟』
これは私が作っている『白麟』の若木です。
こちらは上田市の宮崎さんが萬風展に出品した『白麟』。良く出来ていてまるで『宮錦』のようです。
そしてこれは今年の萬風展に飾られていた『白麟』。
2つの木は芸が進めばまあイメージが重なるかなと納得できますが、私の木は明らかに違って見えます。『白麟』といえば『長楽殿』の兄弟実生と言われており、3つ目の木は正にそんな感じです。
まあ私の木はまだ3才なのでこれからこうなるのかもしれませんが、芸足がちょっとなぁ…。また紹介します。

『聖雲殿』
この品種は覆輪の良し悪しがある、とよく言われます。

これは近所の前島さんの預かり品で昔から覆輪が良いと言われている系統だそうです。
私は本種の覆輪の良し悪しはほとんど作によるところが大きいだろうと考えていますが、これらの木をしっかりと作って親になった時に一般的な『聖雲殿』とどう違ってくるのでしょうか。予想としては「あまり変わらない」です。

最後に'10.12.21のblogで紹介した「大象観」の白覆輪(デモ)です。
この木は大葉系の新品種への一歩目として大きな期待を寄せています。
割り口が大きかったので心配でしたが、一作でしっかりとモノになってくれました。
まだ覆輪が完全ではありませんが、回った時に縞が残ってくれることを祈ります。

2012/03/16

3月16日 近況

今年は3月に入っても昼間から温室のストーブが点く日があるくらい寒い日が続いていましたが、ここへ来てようやく春らしくなってきました。
東側に降ろしていた寒冷紗を巻き上げ、朝日を採り始めました。
それに合わせて灌水も間隔を詰めていきます。

ここで日を採ることで腰が充実してアタリなども膨らんできます。

作業としては少しずつ芋切りを始めました。
ウブで出来そうな木以外はどんどん切っていこうと思います。

こちらは私のGreen Clubに加入した新しい仲間です。
『蘭奢待』
元々はデモ系統らしいので早速芋を切りました。
やはり地は艶消しで芸は一流です。

「晟稜」

平葉で葉肉はあまり厚くはありませんが、独特の総雅糸竜は青でも魅力的です。

2012/03/12

萬風展 pt.5

最後に当園がお預かりした展示品の一部を紹介します。
『玉姫』『延寿』
『玉姫』山際氏。広島の全国大会で最優等に入賞。
『延寿』笠原氏。締まって出来た美術木。

『武陵』『玉雲』
『武陵』私の出品です。縞覆の木。まだまだ若いですが、地合いと葉姿だけでもとりあえず見るところはあるかなということ、それから次の出品への布石ということで出品しました。
『玉雲』田中俊一氏。同氏が惚れ込んでいるボリューム満点の若木。

『萬楽』『荒法師』
『萬楽』徳永氏。芋切りをしてボリュームは足りませんが、葉芸はしっかりと現れています。
『荒法師』宮崎氏。本芸を見せた親木。同氏の作品は皆、腰が太いです。

『旭峰』『双天』
『旭峰』牧氏。葉芸一杯に現して総雅糸竜を見せています。右側にもう一枚あれば文句なしでした。
『双天』川本氏。本種らしい出来です。葉芸良く葉姿の良い銘品ですね。

「鳴子」『盧山』

『鳴子』板倉氏。葉芸は熨斗くらいの品種ですがこの丸葉に愛嬌があります。
『盧山』前島氏。まだ若い木ですが、本来の葉芸を見せて観賞価値はあるという判断での出品となりました。一作後が楽しみです。

「山比古」

一本目は私。
二本目は小林幸喜氏。子が2本上がり一本は少し縞柄が入りもう一本は完全な中透け。今後も固定して同じ柄で上がってくれれば嬉しいのですが。まだ外せないそうなので早く殖やして下さいとお願いしておきました。

「剣麗」「興山」
「剣麗」湯本氏。名の通り♀剣宝×♂麗宝の胡麻羅紗。葉芸はあまり厳しくないですが雅糸竜を現し、重厚な地合いと葉姿が良いです。覆輪期待。
「興山」上松氏。同氏の名から一文字とって命名された羅紗実生。葉芸に特徴があるので面白いです。

「流星獅子」
山村氏。熱心な若手の方で、初めは羅紗だけに興味があったが最近になって獅子系に興味がわいてきたそうです。巻きの良い細葉の獅子で、故亀崎氏による作出だそうです。

「信濃」『積雲』
「信濃」湯本氏。
『積雲』上松氏。「信濃」は私が以前から『積雲』に似てると言っていたのですが、並べてみると雅糸竜がないだけでそっくりです。

『翠艶』『太陽』

『翠艶』高橋氏。これだけ出来た本種は中々見られないと思います。
『太陽』茂木氏。中透けなので「太陽の光」といったところでしょうか。雅糸竜がもっと出てくればさらに輝きを増しそうです。

2012/03/09

萬風展 pt.4

今日から小布施のフローラルガーデンで「おもと・春蘭展」を開催しています。
今年は大葉の展示品を増やして展示棚が見栄えするようにしました。萬風賞作品2点の展示や昨年に続いて大象観シリーズを並べるなど、面白い内容になっていますので、お近くの方は遊びに来てみてください。

登録品から数点ピックアップ。
『楼蘭』『冠彩』
『楼蘭』は圧倒的な存在感を放っていました。葉尺が詰まり、葉幅がひき素晴らしい作品です。まだ若干ですが若いので葉芸はもう一歩進みそうです。
『冠彩』縞っ気がなく今までのイメージと違った姿を見せていました。覆輪が白いので紺性が引き立っています。

『萬楽』『蘭奢待』
『萬楽』新登録品。葉芸は若いですが柔らかいイメージでこんな顔も持っているんだなと参考になります。
『蘭奢待』葉芸だけなら萬風賞作品を凌ぐ程に良い芸を見せています。

『天恵冠』『峻山』
『天恵冠』今回の萬風展で一番の感動品。作りづらいという話と、地合いものという話を聞いていたのでこんな姿は想像もしていませんでした。
『峻山』昨年くらいから私の一番好きな木です。葉姿良く葉芸も無駄が少ないと良い所は沢山ありますが、とにかく地合いが良いです。『武陵』を丸止めにして詰めた感じでしょうか。

『真山』『宮錦』
『真山』あまり詳しくないのですが、この木を見ただけだと『寿扇』みたいな地合いをしていると感じました。
『宮錦』本種のイメージを覆す程に葉芸を現した名作品。芋吹きの写真を見ましたが、品物は間違いなさそうです。

『富国殿』『鸞山』

『富国殿』何度見ても素晴らしい作品です。白さが美しい。
『鸞山』これぞ至芸品。甘い葉がありません。

この記事を書いていて思ったことは、、、カメラの自慢をしておきながら腕がまだまだでした。
ピン甘が多くて見苦しいかと思いますが、ご容赦下さい。