3月21日 色々、伝統園芸フェア案内

今週末、3月23〜25日(金〜日)は上野グリーンクラブにて伝統園芸フェアが催されます。
山野草や蘭など各界の専門店が売店を出し、楽しめる内容になっておりますので、大勢の方のご来場お待ちしております。

今日は色々と詰め込んで書きます。

まずは昨年播いた苗床を見ていたらこんなものが生えていました。
まだ羅紗千代田とは言いがたいですが、根が太く葉肉のある生え実生です。
この2本は同じ一連の実兄弟で、斑は中々のものです。
ラベルには「万野×self」とあり、早速実親を探し出しました。
「万野F1」

当園には「万野」は無かったと思うので恐らくこれだろうと思います。
もしかしたら外棚に封印してある中にあるのかもしれないので、もう一度探してみます。
それにしても…。うーん、棒縞が入っていて千代田系には見えないぞ…。
ということでまたセルフで実が付いていたのでとりあえず播いてみます。

『白麟』
これは私が作っている『白麟』の若木です。
こちらは上田市の宮崎さんが萬風展に出品した『白麟』。良く出来ていてまるで『宮錦』のようです。
そしてこれは今年の萬風展に飾られていた『白麟』。
2つの木は芸が進めばまあイメージが重なるかなと納得できますが、私の木は明らかに違って見えます。『白麟』といえば『長楽殿』の兄弟実生と言われており、3つ目の木は正にそんな感じです。
まあ私の木はまだ3才なのでこれからこうなるのかもしれませんが、芸足がちょっとなぁ…。また紹介します。

『聖雲殿』
この品種は覆輪の良し悪しがある、とよく言われます。

これは近所の前島さんの預かり品で昔から覆輪が良いと言われている系統だそうです。
私は本種の覆輪の良し悪しはほとんど作によるところが大きいだろうと考えていますが、これらの木をしっかりと作って親になった時に一般的な『聖雲殿』とどう違ってくるのでしょうか。予想としては「あまり変わらない」です。

最後に'10.12.21のblogで紹介した「大象観」の白覆輪(デモ)です。
この木は大葉系の新品種への一歩目として大きな期待を寄せています。
割り口が大きかったので心配でしたが、一作でしっかりとモノになってくれました。
まだ覆輪が完全ではありませんが、回った時に縞が残ってくれることを祈ります。

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