2012/06/30

6月30日 札落ちいっぱい

ちょうど1年前くらい前11.7.9のblogに載せた『聖源』じゃないかと鑑定をしてもらった木です。
私はその時『国宝錦』だと思っていたのですが、今年の葉繰りを見て再びその感覚が蘇ってきました。
葉性が非常によく似ており、芸足も近いものがあります。
どうでしょうか?

下葉
園主からは「葉性だけじゃなく総合的に判断しなければダメだ」と教えられたので、とりあえず作って芋吹きまでとってみることですね。

続いてはこちら。10.11.14『?fr.苔』です。
これは『雲鶴』に近いと思っていたのですが今年の葉芸で一気に???となりました。
この芸は『雲鶴』のものとは違いますね。

比較する為に『雲鶴』そのものも並べて作って感じていたことは、『雲鶴』に比べて地が微妙に粗れ気味かな、という程度でした。


以前のblogではそのタイトルの札落ち羅紗に若い葉が酷似していると書いたのですが、やはり今年の葉芸からすると同じものかもしれません。

ちなみにその木の現在の姿。

この木は『天元』じゃないかという意見が多いですが、私の中では納得に至っていません。…というより違うと思っています。
来年は芋を切って吹きを見てまた吹きを作ってみます。
ということで分からない木はどんどん分からなくなっていくのでした。

羅紗は作で地合いまで変わることもあるので本当に難しいですね。
そして似たものが増えてくると余計に難しくなります。
だからこそ品種に特徴があるということは非常に重要になります。

札落ちはずっと付いて回る問題なので鑑識眼は一生磨き続けなければならないんだな、と改めて感じています。

2012/06/26

6月26日 生え、友松実生など

当園の最近の管理としては、10時半頃に日覆いをしています。
窓は全開にし、風に当ててよく乾きますので、夕方の灌水時には一度振り水をして水苔を湿らしてから抜き水をするようにしています。
置き肥は今の時期にもう一度置いて終わりの予定です。長野では6月にようやく本葉が開き始めるものが多いので、この時期も肥料を切らせる訳にはいきません。

昨年の当園のトビの生え。
2才の葉は縁に力があります。葉芸はまだいらないですがいいペースです。

「友松実生」
昨年の秋に地元の趣味者の方が持ち込んだもので、細葉だったのであまり気に留めずに芋も切らなかったのですが、今年になって「天壇」を彷彿とさせる丸葉を繰り出してきました。
来年は切れるだけ切ってやろうと思っています。

『舞子』の縞
すごいボリューム!覆輪の木なら名品展も狙えたのですが…まあ、これはこれで地合いも良く楽しめますね。

昨年の夏終わりに青煮えで昇天させてしまった実親二本。
一つ目は「大宝」、二つ目はこの記事の生えの♀木「N130」そのものです。

枯れたまま水苔で包んで鉢に差しておき、2月にダメ元で切ったのですが吹いてきました。
秋に古芋がどんな具合に上がるか心配ですが、何とか代替わりできそうです。

2012/06/23

組合 視察旅行

今年から組合の旅行に参加させてもらいました。
最初の行き先は長野県(笑)。
名作者の宮崎さんと支部長の山際さんのお棚に伺いました。

宮崎さんお棚
相変わらず棚周りは清潔にしてあり、羅紗、薄葉、大葉と全てに手が入ってきれいに管理されていました。
毎年素晴らしい『旭峰』
今年は良い葉芸を見せそうな『和楽』

こちらは支部長のお棚で一際目立っていた『麒堂』。
今年は入賞を狙える木が何本もあったので秋が楽しみです。

帰り際に立ち寄った横手山。

雲海が広がり絶景でした。

雲の渦潮のようになっていました。

2012/06/14

6月14日 玉姫など

『玉姫』

基本的に獅子系は巻きが命、出来上がりは葉姿が重視されると思います。
ですがこの品種は、葉幅をひかしていかに葉芸をのせるかのほうが大事だと考えます。
ここまでは葉姿が良く出来ていて私の思惑とずれているのですが、今年は今までで一番の葉幅を見せてくれそうな雰囲気です。
宙に吊るして風を良く通すことで良い葉芸が出てくれることを期待して水をかけています。

芋吹き
ようやく箱だしが始まりました。
しっかりと色付いてきたのでそろそろ鉢に本植えです。

交配はとりあえず終わりました。というか6月に入って2〜3日見ない間に交配が済んでいない花まで終わってしまっていました。
しっかりと今年の花粉を使って交配したものはこのように付いたのですが、昨年の花粉を使ったものは全然ダメでした。

こんな感じです。
花粉の保管状態が悪かったのでしょうか。
やはり新鮮な花粉を使い、花の合う♂木を使うのが一番ですね。

2012/06/09

6月9日 武陵など

今年の萬風展にも出品した『武陵』の縞覆輪。
この時期は万年青が充実していて楽しいですね。
成長期は誰でも名作者と言いますが、秋の仕上がりはいかに。
下葉を保つためには古い根を保たせることが大事だと思いますが、夏は水管理には気を付けたいと思います。…が、中々思うようにはいかないでしょう。
この地合いが好きです。

先日、上田市の宮崎さんのお棚に伺った際、同じく『武陵』の素晴らしい木がありました。
こちらは覆輪のみですが、この深覆輪を見ると本種の良さが分かります。
元々が粗れ地なので覆輪がかかって地が浮き出ていますね。
『聖雲殿』の深覆輪があればこれに近い地合いが表現されるんだろうな、と思います。

こちらは昨年の萬風展に出品した「琴祥」の覆輪(デモ)の木です。
ちょっと覆輪が浅いか…。
まだ覆輪が完全ではないようですが、この手の品種は深覆輪じゃないと中々勝負しにくいです。完全覆輪になった時にどれだけのモノになってくれるかがこの木の勝負所でしょうか。

最後は『駿河富士』の新芽

毎年これを見る為だけに本種を作っていても良い、と思える程の美しさです。