2012/08/28

8月28日 愛玉殿ほか

『愛玉殿』

詰まってそれらしくなってきましたが、葉幅と腰の太さがいまいち物足りない感じです。
葉の間隔ももっと詰めたい。
春先にもう少し強めに採光してみようかなと思っています。

先日、SHさんのお棚を訪問し、今年も自分用に生えを分けていただきました。

地合いと♂木で選びました。
柄は一連の他の木にしっかりとあったのであまり気にしませんでしたが、いつも青っぽい木ばかり選んでいる気がします。笑

数年前の三河実生会で生え当才にして農林水産大臣賞を受賞した千曲市の岡田さんの実生です。生えた時点であがっていたので「天和(てんほう)」と名付けました。
未完の大器といった感じで、ポット鉢に植えてありますが毎日眺めています。
昨年までは子が上がりやすく作れなかったのですが、今年はなんとか作がかかりました。
初めて見せる葉芸の厳しさには目を見張るものがあります。
作る人が作ればそれは見事な木になるだろうな、と感じます。

「悠久」
4才で葉姿が整ってきました。
私の思い入れが強いというのもありますが、紺性も良いし、中々悪くない!
来年は5才ですので本芸に期待です。

2012/08/22

8月22日 おもと管理

おもとの管理をする上で置き場所、植え込み方法というのは結構重要なポイントです。
今回はその一例。

まずは獅子系の植え込みについて。
品種は未登録の「和羅玉」。園主が命名した葉肉の厚い『玉獅子』のような品種で、以前は「羅紗玉」と呼んでいたものです。
一つ目は軽石を使った一般的な植え込み。

元々葉繰りの良い木ではないのですが、それにしても作がかかりませんでした。

次は水苔を多く使った植え込みが2本。

葉幅、ボリューム、葉繰りと全てにおいてこちらの方が元気が良いです。
殖やす作をする場合はどちらが良いか分かりませんが、獅子系の美術木作りに関してはやはり水苔を多用した植え込みのほうが良い結果につながりそうです。

次は大葉曙系の置き場所。
長野県の気候で曙斑はあきらめたほうが良いんじゃないかと思う程に適していません。
ですが、山を越えた上越市、新潟市、富山県のほうだと曙斑の美術木が良く出来るのでそれに近づけるような置き場所を考えました。
あちらの夏の気候は湿度が高く蒸し暑い、ということで7月中旬くらいから外棚東側の周りで水苔培養をしている場所に置きました。水苔には一日三回水をやるので、周りも湿度が保たれています。
また、棚の東側で直射で朝日を採れるので、曙斑を定着させることが出来ると考えました。
今のところ『外輪山』や「薩摩富士」のような出やすいものは例年よりもきれいに出たと思います。が、『福の光』や『黎明』などはさっぱり。やはり難しい。

最後に『龍巻都の図』
当園では2本作っています。
一昨年までは毎年新葉まで焼けこんでしまい、病気が入ってるんじゃないか、と聞いていましたが、昨年からビニールハウスで管理をするようにしたら焼けなくなりました。
昨年は焼けはしないものの図が冴えなかったので、これで合っているのか不安になりましたが、二作目の今年は本来の図が出てきました。
こういう図が出てくると、やはり大葉図ものの最高峰という感じがしますね。

2012/08/17

8月17日 旭翠競作など

昨年の春だったか、東信の若手会員である花岡さん、柳沢さんが来園された際に『旭翠』で競作しよう、という話になり競作中の木です。
今一作が乗ってこなくて苦労しているのですが、他の二人の状況はどうか、見に行ってきました。

花岡さん
んー!凄い作!!下葉がまだ残っています。

柳沢さん

これも中々!



これは私が一歩…いや二歩くらい遅れている状況ですね。
自信はあったのですが、中々思うようにはいきませんね。悔しさ半分、お二人が上作をされているので嬉しさも半分くらいです。
…というか私の作っている木は『王朝』に見えるのですが、気のせいでしょうか!?笑

仮称「玄庵」
この実生は松井さんが作出し、上田市の宮崎さんが1本ものの時から作り、棚から卒業して花岡さんに渡り、当園に回ってきた実生です。現在6本くらい。
「子が上がって作れなかった」という話でしたが、芸足からすると進展の余地あり、と見て命名し、何人かで分けて作っています。

これはその内の1本。
まだ若いですが、葉繰りをして良く育っていました。
葉肉はこれから確実に乗ってくるので、面白そうです。

2012/08/10

8月10日 芋吹き2

つい一週間前は夜間気温が高く、寝苦しい日が続いていたのですが、ここ3日くらいは夜間気温20℃くらい、下手したらそれ以下まで下がる日もありました。
日中は晴れているものの、あまり気温が上がらず、さらに夏越しで屋根の上に日覆いをしてある影響からか、鉢があまり乾きません。
抜き水は鉢底が乾いた日にやるようにしています。
芋吹きは昨年同様、バケツで一鉢ずつドブ漬けしています。

今日も芋吹きの写真を載せます。
『八紘錦』
ふっくらとして愛嬌のある葉姿をしています。
紹介記事→09.10.19
大宝系らしい艶消しの基本的な地合いです。

『聖雲殿』
紺性が強く、柚子肌と呼ばれる粗い地合いの代表です。
紹介記事→09.10.16
立ち葉性で線がビシッときれいなところは当才から現れています。

『積雲』

『積雲』は木が出来てくると薄い膜が張ったような地合いになる上、飾られる木は葉全面が覆輪で隠れているので、地合いが相当に粗れているということに気付きにくいかもしれません。
紹介記事→11.1.18
葉性が悪く、よれるところがビリを打つ特徴に繋がっているのかもしれません。

2012/08/07

8月7日 芋吹き

最近になって芋吹きが形になってきました。
『瑞泉』

『瑞泉』の紹介→10.5.17
『瑞泉』は割子が多いので芋吹きを見る機会はあまり無いのではないでしょうか。
型、地合いの良さが当才からよく分かります。

『力和』

『力和』の紹介→09.09.25
葉肉は薄いですが一応羅紗の地をしています。
ここから親の肉厚な姿をイメージするのは難しいですね。

『瑛泉』
『瑛泉』の紹介→11.02.28
照りのある地合いで二面の血が強いのでしょうか。葉芸も若いうちは太い二面を現し、変化していきます。

芋吹きの時はその品種の葉芸以外の本質がよく見えるので、眺めるのも楽しいものです。
また、上手く芋切りをしていくことで親木の若さも保てますので、あまり芋を切らない方もある程度まで木を作ったら芋切りに挑戦することをおすすめします。