8月22日 おもと管理

おもとの管理をする上で置き場所、植え込み方法というのは結構重要なポイントです。
今回はその一例。

まずは獅子系の植え込みについて。
品種は未登録の「和羅玉」。園主が命名した葉肉の厚い『玉獅子』のような品種で、以前は「羅紗玉」と呼んでいたものです。
一つ目は軽石を使った一般的な植え込み。

元々葉繰りの良い木ではないのですが、それにしても作がかかりませんでした。

次は水苔を多く使った植え込みが2本。

葉幅、ボリューム、葉繰りと全てにおいてこちらの方が元気が良いです。
殖やす作をする場合はどちらが良いか分かりませんが、獅子系の美術木作りに関してはやはり水苔を多用した植え込みのほうが良い結果につながりそうです。

次は大葉曙系の置き場所。
長野県の気候で曙斑はあきらめたほうが良いんじゃないかと思う程に適していません。
ですが、山を越えた上越市、新潟市、富山県のほうだと曙斑の美術木が良く出来るのでそれに近づけるような置き場所を考えました。
あちらの夏の気候は湿度が高く蒸し暑い、ということで7月中旬くらいから外棚東側の周りで水苔培養をしている場所に置きました。水苔には一日三回水をやるので、周りも湿度が保たれています。
また、棚の東側で直射で朝日を採れるので、曙斑を定着させることが出来ると考えました。
今のところ『外輪山』や「薩摩富士」のような出やすいものは例年よりもきれいに出たと思います。が、『福の光』や『黎明』などはさっぱり。やはり難しい。

最後に『龍巻都の図』
当園では2本作っています。
一昨年までは毎年新葉まで焼けこんでしまい、病気が入ってるんじゃないか、と聞いていましたが、昨年からビニールハウスで管理をするようにしたら焼けなくなりました。
昨年は焼けはしないものの図が冴えなかったので、これで合っているのか不安になりましたが、二作目の今年は本来の図が出てきました。
こういう図が出てくると、やはり大葉図ものの最高峰という感じがしますね。

コメント

  1. 獅子は我が家も同じ結果ですよ。この植え方で何年も木が持つのかは、これから継続して育てて結果を見ていくことになるので、また情報交換しましょう。

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  2. 万葉さん
    獅子系は万葉さんのほうが上手のようですので、色々と教えて下さい。

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