2012/11/27

2012 上越支部展

土日は上越支部の展示会が行われました。 
日本おもと協会会長賞は筑波氏の『錦麒麟』
葉姿のバランス、縞柄共に申し分の無い美術木でした。
今年は『錦麒麟』の当たり年でしょうか。
全国大会は激戦区になりそうです。
 業者組合賞は安部氏の『紫雲楽』
葉疵が無く、図の質、量共に申し分の無い美術木でした。

こちらは毎年違う顔を見せて楽しませてくれる横川氏の『和康』
今年は『天児』ばりの平葉に深覆輪という顔で登場しました。
葉芸としては若返っているのですが、新たな一面が見られ、再評価されました。
最後は『福の光』
高橋さんに「どうやればこういう柄が出るんですか?」と聞いたら「棚に置いとけば出るから聞かれても分からんのよ」と返事が返ってきました。他の方も「うちも置いとけば出るよ」と言っていたので、やはり気候なのでしょうね。
羨ましい限りです。

2012/11/21

11月21日

面白いものを仕入れてきました。
何だと思いますか?
正解は『世界の図』です。
これだけの図性のものは他所では見たことがありません。


同じお棚で岡山県の清水氏作出の未登録品「皇山」が2才で葉芸を現し、すでに飾れそうな雰囲気に出来ていました。
見本木クラスになりそうです。
「三渓」
私の作らせてもらっている木です。
まだ若いですが、覆輪が深くなって襟組が美しくなってきたので紹介します。

2012/11/15

2012年 東京支部展pt.3

その他に展示品からピックアップ。

 『峻嶽』
今年度の新登録品。これだけの姿は初めて見ました。
作に技術のいりそうな木に見えます。


『祇王』

いずれも登録時とは印象がガラリと変わりました。
作り込んで良くなる木のようです。


『丹山』
ボリューム感がやや不足気味ですが、全ての葉に芸を現して良く作り込んであります。
『楼蘭縞』
縞木にも関わらず上三段右で最優等。
こうやって改めて完成した縞木を見るとやはりこれを超える実生はまず見かけないことがよく分かります。
『千代田の松』
やや大振りですが、葉疵が無く葉幅、ボリューム共に申し分ありません。これは名品展でも活躍しそう。
「三翠」
これも2点出展されていました。広葉熨斗二面から熨斗雅糸まで進むようです。
モノが良いです。
「羅紗実生」
今回の参考品席で一番目に留まりました。
止めの至芸が揃えば、もの凄いハイレベルな木になると見ました。
「常盤鳳」
古い木らしいですが、『双天』型の葉姿で魅力的な胡麻斑羅紗です。
「春駒」
「春駒」といえば小型の二面で可愛らしい木という覚えでしたが、これは印象と全く異なりました。


『厳武』
葉姿で『厳武』を見るというのもまた一興でしょうか。
止め葉には本種の本芸をのせた厚葉を見せていました。
覆輪が回るとガラリと印象が変わりますね。

2012/11/14

2012年 東京支部展pt.2

東京支部展、参考品席から5点選出された「安達賞」です。


「徳寿」 徳益氏
立ち葉で剣葉を挟み『厳武』のような厚い広葉を何枚も見せていました。
「羅紗実生」 近藤氏
襟組が非常に美しく、長野三光園氏が打ち出した「三渓」という実生とのこと。
実は縁あって私も1本作らせてもらっているのですが熨斗に覆輪がかかって葉肉が乗ってくると味わい深いものです。
以前長野大会に飾られたもの。→長野大会'11


「呂峰」 中村氏
呂峰
良く知らないのですが、東京方面にある実生のようで、分厚い熨斗に細かく雅糸竜が入り、これも『厳武』ばりの木です。


「東山」 広田氏
平葉に総雅糸竜。『晟稜』の縞木かと思いましたが、違いました。


「萬亀」 佐藤氏
厳しい葉芸を見せる羅紗獅子。
「臥牛獅子が裸足で逃げ出す」という触れ込みだそうです。
左の葉のような巻き込みをコンスタントに見せるようだと本当に面白そうです。

2012/11/12

2012年 東京支部展pt.1

土日に行われた東京支部展の展示内容の紹介です。
まずは金屏風から数点のピックアップ
 日本おもと協会会長賞 伊藤氏
『富国殿』
葉が伸びきってバランス良く全ての葉に本芸を現した美術木でした。
 東京都知事賞 大見氏
『聖雲殿』
覆輪が深く現れて、しっかり作り込んであることがよく分かります。
もう少し低く植え込めばさらに見栄えが良くなりそうです。
東京都議会議長賞 大塚氏
『吉祥』
まだ若さがありますが、葉幅が広く本種らしい立ち葉で魅力的な作品でした。
植え込みがやや傾いていますが修正すれば名品展でも活躍しそうです。

 ㈳園芸文化協会賞 溪氏
『天竺』
独特なビリを打つ葉芸がしっかりと現れた力作でした。

 登録品青の部 黄々寺氏
『永楽』
止め葉に広葉の雅糸竜、そして剣葉、熨斗雅糸、熨斗葉と本種の葉芸を全て現した作品でした。
 三本柱中の部 関戸氏
『石州』
縞覆輪で葉芸の良さがより際立っていました。

東京支部展でも銘鑑に基づいたグループ分けを実践していました。
 太楽の部 徳益氏
『太楽』
本芸の葉を2枚繰らせて今年の作がしっかりとかかった力作でした。
万年青の葉と赤い実を細工した洒落た和菓子をもらいました。気の利いたお土産に使えそうで、ちょっとした感動を覚えました。

2012/11/01

11月1日 …謎の生え実生

久しぶりに外棚に放ってある苗床を眺めていたら、遅れ生えだと思われる実生を発見しました。
紺性が強く、中々地が厚そうで良さそうな生えです。
こちらは早くも覆輪が回りそうで、やはり羅紗のようです。
しかし、交配を見るとこの2本が発生するには、にわかには信じ難い交配の一連でした。
ラベルには (H)24(年) ♀大象観・縞 ♂太白山とある。縞+高隈斑の大葉を狙った交配なのです。
肝心の高隈斑が発現せず、羅紗が発生してしまったという謎。
実際に使用した親がこちら。
「大象観縞」
今年は『鷲高隈』の花粉を交配してあります。



「太白山」
こちらは特に交配してないですが、実が付いています。
とりあえずはこの2本の生えを一作してみてどうなるか、この親に付いている実をまいてみてどんなものが生えるかを検証してみます。


それにしても何なんでしょうね。
今年は実生に関しては特にアクシデントがなかったので種が混ざったのは考え難いですし、突発的に生えたにしても2本もあるのが不思議です。
まあ、私の中では種が混ざった可能性が最有力だろう、と思っています。
思いがけず良くなったらそれはそれで面白いので楽しみに作ります。