第13回 萬風展 萬風賞 登録品

第13回萬風展は無事、盛況裏に開催されました。

ご出品、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今回の萬風展は新しい参加者の方が増えたように感じました。登録品の出品物にはそういう方にも馴染みやすいものが多く展示され、また未登録品のほうではマニアックな感性の方たちでも感銘を受けるようなものがいくつも展示されてメリハリの利いた面白い展示内容だったのではないでしょうか。

萬風賞の紹介をさせていただきます。
まずは登録品から
『楼蘭』 東京都 溪順比氏
受賞挨拶のスピーチでは「友人と二人三脚で作り上げた作品」だとおっしゃっていました。
欲を言えば熨斗できている一枚目が広葉だったら最高ですが、三年葉まで無傷で残し、葉姿は本種本来の立ち葉性で葉の間隔も詰まって美しく整い、葉幅を引いたそれぞれの葉に本芸を現しています。
不動の別格稀貴品の最高位に位置する本種をこれだけに作り上げた技量はさすがとしか言いようがありません。

『宝生』 新潟県 長沼健治氏
この品種は作が難しいことで有名ですが、突如これだけの作品が出てきたことに驚きました。子が上がったことで止め葉は伸びきらなかったようですが、全体の葉姿が詰まり、メタボリックな感じを受けないところが好印象です。

『静山』 群馬県 永井耕雲氏
本種は覆輪が回ってから「天元と見分けにくくなった」などと言われていましたが、広葉に跳ね竜を織り交ぜた総雅糸竜には目を奪われました。
私が以前'11.2.14のblogで書いていますが、この木の評価が見直されたのではないでしょうか。


『盧山』 香川県 河野祝之氏
本種らしさが引き出された葉数の揃った良い作品でした。全体の葉芸としたらもう一作といったところでしょうか。


『錦』 福岡県 的野泰庸氏
三年葉を残し、葉姿が整い、新葉に葉芸がしっかりと現れた美術木のお手本のような作品です。
今年度の新登録品で、熊本県の山田氏が作出、故亀崎氏が愛培されていた木です。
作り込めば雅糸竜はもっと盛ってくると思います。

コメント

  1. 楽しそう~。今年は仕事が忙しく断念しましたが、次回は是非参加したいです。

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    1. 万葉さん
      名品展よりもゆっくり過ごせたので楽しかったです。来年は是非来場してください。

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