第13回 萬風展 この1本

未登録品からとりあえず1本。

「羅紗実生」

関戸さんが出展された木です。先日の「万玉」と他にもう1本の木にしびれたと書きましたが、この木のことです。
止め葉の葉芸は『巌武』の本芸を凌ぐのでは、と思わせる程で、かなりの葉肉があります。この地合いは下葉でも確認できるので、恐らく誰が作っても見ることができる葉でしょう。
居合わせた方から「本当はこの止め葉だけで揃えば尚良い」というコメントを聞きました。確かにそれが正論です。ですが、私の感性ではこの熨斗二面に近い、ごく普通の葉の葉重ねの中にポッとこの葉が現れているところがこの木の面白さだと思います。
関戸さんに素性を聞くと「全くの青ではなく、胡麻斑羅紗として作っていたものだ」とおっしゃっていたので、いずれは覆輪にも期待を持てます。
見た瞬間に「旭翠型の巌武が現れたぞ」と思いました。

この記事を書いていたらお腹いっぱいになってしまったので、未登録品から数点はまた後日紹介します。

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