2013/05/31

5月31日 5月の管理

まずは『玉虎』に良い虎斑が乗ってきたので1枚。

この木は順調ですが、今年は全体的に見ると昨年よりも伸びが遅いように感じます。

まだ5月下旬だというのに長野県も梅雨入りしてしまいました。
5月の管理
採光:日差しの強い日が続き、葉焼けを起こしたものがいくつかあったので、晴れの日は10時過ぎに遮光をしました。なので例年に比べて長時間の日を採れませんでした。
灌水:羅紗系はほぼ毎日抜き水。ビニールハウスは湿度を保つ工夫をし、4日に1回のペースで抜き水。
施肥:1週間に一粒ずつ置き肥を追加。ビニールハウスはその他に1週間に1回薄めの液肥も遣りました。灰汁水は例年通りほぼ毎回薄いものを施しています。
消毒:半月に1回のペースで症状に応じて殺虫殺菌をしています。
この時期はとにかく湿度を保ちたいので、温室もビニールハウスも基本的に直の風を当てずに過ごしました。

『瑞泉』

これまで折衷植えなど色々試してきましたが、今年は大きめの鉢で根を広げて植え込み、美術木を狙ってみようと思います。
狙いとしては古い根に負担をかけずにとにかく根を充実させて古い葉を保たせることです。以前やっていた盆景→'11.11.18ですり鉢に植え込んでいた瑞泉が根落ちせず凄い葉保ちだったので、そんな感じの狙いです。上手くいくかは分かりません。
ちなみにその時に植え込んだ『聖雲殿』の現在の姿です。


最後に昨年の生え実生

♀205(大車系)×♂東海錦
東海錦といえば『楼蘭』の♂木として有名です。『楼蘭』の♀木「天賜」も「吉本大車」と呼ばれていたくらいで「大車」の実返しです。
この生えは2才でかなり葉肉が厚そう。どんな葉を見せるか結構期待しています。

2013/05/25

5月25日 絢華

「絢華」の芋吹きの写真、初公開です。
親木などから想像していたよりも紺性が深く、地合いは艶消しの粗れ地をしており、胡麻系統の『楼蘭』や『和楽』の地合いに似ています。♂木が「n(西田)大宝」なので『和楽』と同じような血が入っているのかもしれません。
 スペード型の葉の形といい、一見すると名品『峻嶺』の芋吹きに良く似ています。

これは生え当才の時の写真です。
 同じ当才でも芋吹きとはイメージが異なります。
ただ、地合いは同じもので、葉の緊張感など、いかにも葉肉の乗りそうな姿だったようです。
これは生え2才の時。
この姿と芋吹きの姿ならイメージが重なりますね。

当園でもこのような実生を作出できるように交配を頑張ります。

2013/05/23

5月23日 月仙、平土実生など

今年も日覆いを張って水苔を外棚に出しました。

これからは1日3回くらい水を振ります。

「月仙」

趣味者の方が長期出張するということで万年青をお預かりしています。
「月仙」は富山県の井原氏が作出して20年以上経つ未登録品。重厚な雅糸竜と剣葉を織り交ぜ、折り下げた葉姿になります。
覆輪気もあり、良く出来ています。
『松籟』『旭翠』

これらも葉芸をした葉が揃えば名品展でも通用しそうな出来です。

『楼蘭(青)』

念願叶い、青コーナーに入りました。
2才目の葉にすでに葉肉を乗せてきて、さすがの大名品といった感じです。
『楼蘭』の縞、青は覆輪ものとは別ものとして紺性の強い粗れ地と葉芸を楽しめます。

「平土実生」

『力和』型の実生として良く話題にあがる実生です。
徳島県の森本先生によると間違いなく生えから出来たものだそうです。
当園の木は低い雅糸竜を現してきました。
作り比べてみると芸足も少し『力和』とは異なります。
ただ『力和』との明確な違いが分かりにくい上に覆輪ものがなく、今のところ区別していくのは難しいのかなと思います。

2013/05/20

5月20日 交配準備、生え


先日、支部の役員会で茂木さん宅へお邪魔してきました。
お棚で特に目をひいたのがこの『力和』でした。

下の大きな葉が落ちれば相当な作品になりそうです!
この写真はipad miniで撮影したものなのですが、サムネイルがボケてしまいます。拡大すると普通に見れるので、拡大して見てください。

当園ではようやく交配が始まりました。
といっても羅紗系はまだこれからで、大葉を数本、上の方だけ交配したところです。

蘭の温室に置き、さらに日覆いを垂らして花茎を伸ばしています。

花粉も少しずつ採りはじめました。
須山さんからいただいた素晴らしい道具で花粉を採取しています。

一昨年の当園のトビの生え実生。

今のところは優等生。
3才目は縁にさらに厚い葉肉を乗せてきました。今年は葉幅が欲しい。
魚子の古鉢(キズあり)に植えて培養しているのが効いているのかもしれません。笑
過去の姿→'11.10.13blog'12.6.26blog

昨年の生えで残った中ではこれが一番かな、ということで紹介します。

交配は♀「02−9」×♂「VC0」です。
まだ葉肉は薄いですが、地合いは艶消しの絹地をしており、葉にシカミもあります。
昨年の生えの中では最も新葉がじっくりと動いているので、期待しています。
ただ、柄が派手なので潰れるかもしれません。

2013/05/13

5月13日 翠玄など

縁あって作らせていただいている「翠玄」です。

まだ稚葉ですが厚い葉を見せています。

東京支部の会報「東雲」の近藤さんの記事によると、「竺泉」とともに柴田正俊氏が手がけたという来歴らしいです。
艶消しの深い紺地が特徴で、葉芸としては熨斗葉を主体として丸止めの葉にかなりの葉肉を乗せることもあります。
第9回萬風展で飯村さんが萬風賞を受賞され、第12回に下の写真の木を展示されていました。

次の写真は第11回萬風展で佐藤さんが展示されていたもの。


私が青コーナーで以前から作っているものはこんな姿です。

葉数は少ないですが、丸葉2枚で止まり、それなりに見るところはあります。
上の木とともに秋の仕上がりが楽しみです。

芋吹き第1号は『松籟』の砂利吹かしにしたものです。

普段はこの上にポット鉢を被せて普通に棚に置いています。
鉢が日に当たっているので温度が保たれた結果だと思われます。

最後にこれは何でしょう?

細葉ですが良い葉芸を見せています!
分かる人には分かると思いますが、大衆品の基本的な品種です。




正解は…

『瑞泉』でした。
この品種は葉巾をひかなくても魅力的ですね。

2013/05/06

5月6日 円心、御嶽など

最近は風邪をひいたりネタが無かったりで中々更新が捗りません。
マイペースに更新していこうと思います。

5月3、4日は安曇野スイス村で第7回信州草匠展が開催されました。
続けて参加してきた甲斐あって、常連さんもレベルアップしてきました。

『円心』

埼玉県の実生家、篠崎氏が平成6年に作出したもので平成19年度に登録された新々気鋭品種です。交配は♀大野大宝×♂英宝
紺性は淡く覆輪は雪白。
葉尺に対して葉巾の広い丸葉のズングリ型で今の流行にピッタリと合致したタイプの品種です。
この品種はほとんどがデモで完全覆輪はまだ数える程しかありません。
写真の木は趣味者の方と共有で作っているのですが、相当味が良い!
これ自体に回ってしまうのではないか、と園主も期待しています。

『聖雲殿』

昨年の秋(春だったか?)に袖山さんの売店で深覆輪、というか派手な『聖雲殿』を見つけたので即買いしました。

作っていたら反対側の葉がスーッと伸びてきて見事に真っ白(笑)
今年も左側の葉だけを楽しみに作ります。

最後に未登録品の『御嶽』

もう芋切りをしたのですが、その後伸びてきた稚葉に、もの凄い雅糸竜が乗っていました。
切らずに今年の葉芸を見てみたかったなーという気もしますが、商売なので殖えてくれればそれで良しですね。