2013/07/31

7月31日 実生会、富貴丸など

7月28日に信州実生会の総会、研究会が東御市の雷電くるみの里で行われました。

総会で9月1日の品評会の開催が決定されました。
場所は当園から徒歩3分くらいのところにある赤沼公会堂です。
研究会では講師、長野三光園の袖山晃彦さんによる県内の実生家の近況報告や三河実生会の会長、志賀さんの自棚の実生、実親の紹介などが行われ、自分ところの生えのレベルの低さを実感して帰ってきました。

「光陵」
'12.10.25blogでも紹介しましたが、柄があれば『楼蘭』と良い勝負をすると言われている青ものしかない品種です。
今年の葉芸は葉元から昇るような雅糸竜です。葉姿が乱れずにこれだけの葉芸を見せてくれるので、作っていて本当に面白いです。芋吹きをとると、それがまた愛嬌があり、地合い良く、見ていて惚れ惚れするような苗木になります。
「富貴丸」

四国で作出され、岐阜の鷹見さんが良い木を作っていたのを業者が注目し、数年前に棚割りされた未登録品の羅紗獅子です。命名は当園主。
今年は作上がりし、葉芸は若いものの低い雅糸竜を見せてくれました。
丸巻きで巻きが良く、ボリュームがあり、葉芸も上品で、個人的には羅紗獅子系のトップクラスにいける品種だと見ています。

芋吹き観賞
芋吹きは生え実生の2才時と比較することができるケースがあるので、様々な銘品の芋吹きの型、シカミ具合、地合いなどを頭に入れておくと参考になります。
『松籟』
'13.5.13blogに載せた今年の芋吹き第一号の『松籟』です。
一等吹きになりそうです。

『力和』

丸々として愛嬌満点です。
和羅紗を実親に使うとこういう型が良く生えますが、大体大きくなるケースが多いです。
『力和』が生えた当初の型やサイズはどんな感じだったのか非常に興味があります。誰か知っている方がいたら教えて下さい。

2013/07/21

7月21日 西島3号、太楽(縞)など

「西島3号」

今年で5才になる西島さんの作出品です。
以前の姿→'12.5.30
葉巾をひかせることが出来ずにいますが、時折見せる芸足は魅力的です。
園主曰く「富国殿みたいで良いじゃないか」と高評価をもらいました。
画像では見えにくいですが縞もはっきりと入ってきました。

『鸞山』

ことしの2月に紹介した芋合いの長い方の木です。→'13.2.5
子が2本上がり、親木は『妙峰』のような深覆輪の面白い葉を繰り出しました。
『鸞山』は奥が深い。
『太楽(縞)』
『太楽』は丸止め広葉総雅糸竜タイプのトップにいる品種です。この品種は覆輪以外ではデモか青の木が多く、縞木はあまり見かけません。
この木にはしっかりと縞が入った希少品で作もかかってきました。

2013/07/20

水保ち検証グラフ

先日の水保ち検証(プラ鉢)の結果を神奈川県の趣味者の方がグラフにまとめて下さいました。
グラフにしてみると見やすく分かりやすいです。
ありがとうございました。

2013/07/17

7月17日 羅王丸、碩山など

今年の芋吹き。毎日俵をほどいて本植えしています。

芋吹きは万年青作りで最も技術が必要な作業です。
健全な親木作りから始まり、芋切りの技術、親も含めたその後の管理。
苗半作という言葉もあるくらいで、愛嬌の良いがっちりとした芋吹きは小さな苗と比べてその後の作上がりが全然違います。

『武陵(縞覆)』

今年は芋を切りました。
上手く若返ってくれて、広い葉を繰り出しました。
この手の地合いものは葉が伸びきって止まってからどんどん地が良く見えてきます。

『羅王丸』

折衷植えにして二作。
この木も植えた時は芋の具合がよろしくなかったのですが、葉の成長は順調そのもの。
まだまだ若いですが、飯田の木村さんが萬風賞を受賞された木のように熨斗葉を見せてくれました。熨斗葉を見せる羅紗獅子という点が本種の持ち味だと思います。

『碩山』

今年の3月に紹介した木です。
鎌葉+細葉という最悪のコンビネーションでしたが何とか形にはなってきました。
名品展までにはもう少し変わってくると思います。

やはり決まりものの名品はモノが良いものばかりですね。実生から殖えて、完成木を飾って、登録されて多くの人に愛される品種を作るのは並大抵なことではありません。ただ、これだけ多くのタイプが出ている中でそういう品種を作出できたとしたら、それはもの凄い勲章になると思います。

2013/07/15

7月15日 水保ち第2弾、悠久、s.h実生

楽鉢の水保ち検証も終了しました。

植え込む前に鉢を水に浸けたので、元より軽くなった分は鉢やサナが含んだ水分量だと思われます。…と書きましたが、楽鉢を乾燥状態と水に浸けた後で計ったら10g以上水を含みました。砂利を入れた時点で回りの水分を吸ったのか…?それだと砂利自体に水分を含まない朝明砂はどうなるのか…?謎です。もうしばらく計測してみます。

こうやって見るとプラ鉢と比べて乾くスピードはかなり早いですね。用土自体にかなり水分を保つ性質の赤ボラ土も他の用土と同じように1週間でほとんど完全に乾いてしまいました。鉢枠にかかっていた影響もあると思います。

生え実生の鉢上げがようやく始まりました。

今年は信州の実生家の方達は加温、保温をした方が多かったので、出遅れた感じで寂しかったのですが、今年は中々羅紗率が良さそうです。
とはいえ、まだ本葉が開いていないのでblogに生えの姿を載せるのはまだ先になりそうです。

「悠久」

本芸を期待しましたが、今のところ本葉は熨斗葉と剣葉です。ただ縁の葉肉は昨年よりもかなり厚くなりました。
もう1枚の葉繰りが広葉であることを祈ります。
それと自慢になりますが、この木はまだ生え根が付いています。
「s.h実生」
今年は芋切りをした影響からか若返りましたが、折り下げが良く、竜がけが低く、清水さんの作出した「王童」とイメージが重なるところがあります。
昨年の止め葉の折り下げた分厚い葉がこの木の特徴になりそうです。

2013/07/14

'13支部旅行 三保の松原

二日目は世界文化遺産にも登録された三保の松原に行ってきました。
この時期は晴れていても富士山を見られる事はほとんど無いらしく、残念ながら今回も見る事はできませんでした。

二件目のお棚見学は商売をしている森平分園さんのお棚。
万年青が整然と並べられていて、外から万年青を知らない人が見ても価値を知ってもらえるような棚風景でした。


この姿勢は見習わなくては!と思いました。

『駿河富士』の最上質のもの。

この新芽の白さは並の『駿河富士』では見る事が出来ません。
即決で連れて帰ってきました。

今回お世話になった静岡県支部の方々には厚く御礼申し上げます。
来年、静岡で開催される日本おもと名品展の成功をお祈りしております。

'13支部旅行 久能山

青木さんのお棚見学の後は久能山東照宮の見学へ行きました。



ロープウェイで上がった社務所の前には徳川家康公に縁があるということで万年青の市場も常設されています。
境内には万年青の植栽もされています。
日陰で葉疵が少なく青々としており、徒長具合も含めて良い風景でした。
お目当ての万年青の彫刻。
社殿の塀にある黄金の実を付けた万年青の彫刻。

拝殿の裏側。通常の参拝では見ることのできない位置にあります。
一つは万年青が二本。もう一つは松と万年青。
さらに本殿へ通じる石の間の両側にも彫刻があります。

万年青が刺繍されたお守りもありました。

2013/07/10

'13支部旅行 静岡pt.1

今年の支部旅行は全国大会を来年に控えた静岡県へ行ってきました。
まずは青木前会長のお棚。

薄葉、大葉、羅紗そして実親とジャンルは幅広く、系統ごとに合った環境づくりをされ、それぞれ良い物を作られていました。

「鷹丸」
元は新潟県の丸山さんが作られていた実生で、岐阜県の名作者、鷹見さんに納まる際に園主が両作者の頭文字から「鷹丸」と命名したものです。
青木さんのお棚でも芸を見せ、締まって出来ていました。
まだ完全覆輪はありません。

『日吉』
物凄く魅力的に出来ていました!
この品種の葉芸としては関戸さんのお棚で見た木が私の中でベストですが、ここまで葉姿がまとまって魅力を感じる親木には初めて会いました。

2013/07/05

7月5日 水保ち第二弾、華厳など

第二弾として夏場のこの時期、楽鉢3.3号でそれぞれの用土に水苔を乗せ、鉢枠に掛けての水保ちを検証してみます。

この状態で棚に置いておくと、一見、万年青がすっぽ抜けで無くなった鉢が並んでいるように見えます。

先日紹介した『太楽』に似た型としかみを見せていた久光さんの生え実生。
2才の葉には低い竜が3本乗っていました。
順調です♪

「天和(てんほー)」
現長野県支部長の岡田忠行さんが大宝×友禅大宝によって作出し、その年の三河実生会で農林水産大臣賞を受賞された実生です。
今年は初めて見せる丸止めの三角葉を繰り出してきました。今まで芯止まりと子上げで、ようやく作がかかるようになってきたので、どれだけの葉芸を秘めているのか、期待しています。
参考画像、生え当才時

『華厳』
昭和49年(39年?)に水野淳蔵氏が作出。
命名は小田耕治氏。
昭和58年に華厳推奨会によって登録された。
襟組が乱れず、容姿端麗な葉姿は一見してそれと分かる人気品種です。
伸び伸びと育っています。今のところ下葉が落ちていませんので、秋まで保つような水管理をしたいです。

明日から支部旅行で静岡に行ってきます。

2013/07/03

7月3日 水保ち検証結果 競作など

用土別の水保ち検証の結果をまとめました。
万年青を植え込んで検証しなければ意味ないのではないか、などの指摘がありましたが、とりあえずはそれぞれの用土の性質を正確に知る為にやりました。
楽鉢もやれば良かったです。
今までは思い込みで植え込み材料を選んでいましたが、データに起こしてみると思い違いや新たな発見がありました。
参考にしてみてください。
楽鉢での検証や植え込んでの検証もそのうちやります。


6月の管理
採光:葉を伸ばしたい時期なので晴れの日は10時頃に遮光。曇りの日でも日が射してきたら遮光しました。
灌水:羅紗系は前半は毎日抜き水。後半は2日に1回くらいのペースで雨の日はやりませんでした。ビニールハウスは変わらず4日に1回のペースで抜き水。
施肥:2週目まで今まで通り、1週間に一粒ずつ置き肥を追加。置き肥が終わってからは下記に画像のある液肥を2,000倍で週に1回くらい灌水と一緒に施しています。
消毒:半月に1回のペースで症状に応じて殺虫殺菌をしています。
6月前半は日中全ての窓を開放して風を通しました。後半からは夜間も窓を開放して管理しています。

万葉さんとの競作
『富国殿』『舞子』

先日の万葉さんのblogを見ると大分リードされている感じですね。
当方は夏も秋も伸びるのでまた紹介します。

ビニールハウスで大葉の陰でひっそりと輝いていた「雲井獅子」の2才木です。


これだけ大柄で雪白な虎斑を見れるのならもっと評価しても良いなと思える程にきれいです。これで秋に暗まなければ尚良いのですが。