2013/10/30

10月30日 札落ち、麒麟児

最近仕入れた生え実生です。
♀木は「美好二面」。地が良く、柄最上、愛嬌満点とくれば売らずにはいられないのですが、思うところがあって残して作ることにしました。

これは何でしょう。
凄い葉芸を見せていたので『剣舞』かなと思っていたのですが、子どもを見ると愛嬌を欠いた『瑞泉』のように見えます。
ラベルは確実に付けましょう。


H23の当園のトビです。
最後に紹介したのは'13.5.20blogでした。
当才から天才ぶりを発揮していたので「麒麟児」と仮名を付けました。
今年の3枚目が緩んで気落ちしていたのですが、3才の作を終えてみると葉巾も増して中々の大物感があります。
止め葉に僅かに竜がけも見せました。
地合いがちょっと固い感じを受けるので、私の好みではありませんが、来作がまた楽しみです。

2013/10/24

10月24日 玉賜など

これはとあるお棚のとある品種です。
来年の萬風展に出展される予定。
久々にしびれました。
「玉賜(青)」
芋吹きから二作かけた三才木です。
広い葉を繰り出して理想的な葉姿を見せてくれました。
芋が柔い品種なのでここから気をつけなければなりません。
「悠久」
葉芸が思うように進んでくれません。
これはこれで私の好きなタイプなのですが、やはり思いとしてはもう一段階上を見せてもらいたいですね。
地合いに焦点を合わせて。
…それでも昨年よりは良いか。

2013/10/18

秋のおもとサロン、萬遊会 特別賞

今週末、10月19日(土)は両国ベルグランデにて秋のおもとサロンを開催します。
ご来場お待ちしております。
詳細→秋のおもとサロン

萬遊会で次点入賞となった特別賞6点を紹介します。
新潟支部賞『天竺』
群馬県  永井氏
この方の作風はどの作品を見ても葉巾をひいて葉芸一杯で、尚かつ締まって出来ているので、いつも感動しています。
新潟支部賞『蘭奢待』
山形県 高橋氏
下葉を見ると3〜4才くらいでしょうか。
芸足が早い。
タカギ賞『天賀』
千葉県 斎藤氏
本種の至芸を見た気がします。
この地の厚みと地合いが前面に出ている感じが、やはり『富国殿』とははっきり違う品種だと感じます。
('∀' bいいね! 

自然と野生ラン賞「白虎丸」
千葉県 出口氏
来年度の新登録品種となったそうです。
虎斑が美しい。
新潟支部賞「志野」
福岡県 村山氏
今大会の未登録品の羅紗では一番ビビッときました。
とにかく地合いが良い。
昨年までのコロコロとした感じも好きですし、今年の深覆輪の広葉もまた('∀' bいいね!です。 

新潟支部賞「千代桜」
長野県 柳沢氏
船附さんのところで殖えていた大葉実生で、「桜島」に因んで命名されました。
全体のボリュームがあり、扇状の葉姿に千代田斑が乗って迫力があります。

2013/10/17

第7回萬遊会 萬遊賞 未登録品

萬遊賞未登録品4点です。
「力山」東京都 進士氏
山田実生の一つです。『錦』に比べると雅糸の彫りが深い感じがします。
萬風展の時よりも葉姿が整い、もう一作後にはさらに葉芸を乗せて洗練されそうです。

「富貴丸」長野県 岡田氏
葉巾と葉姿は特徴が出ていますが、葉芸はまだまだこんなものじゃありません。
この品種は登録されて羅紗獅子のトップとして高い評価で動くべきものです。

「松龍」埼玉県 関戸氏
かつて一本もののとき百数十万円で関戸さんのお棚に納まったという逆鉾羅紗千代田の大珍品です。
 
「瑛雅」鹿児島県 船附氏
岡山県の松岡さんが作出したもので、十年以上前、某趣味者のお棚に二百万円で納まったものを整理の際に船附さんが全て譲り受け、覆輪と美術木を目指して増殖していたものです。
今回良い木が出来たので出品されたところ見事受賞されました。
これを機に棚割りになり、さらには今週、東京農大で行われる登録審査会にて登録申請される運びとなっています。
まだ縞木しかありませんが、『玉雲』『荒法師』のように覆輪を目指してそれぞれ納まった先で競争が始まります。
個人的な感覚としては、この木の葉芸もさることながら、葉繰りが良く、襟組がしっかりとしているところに大きな可能性を感じています。

2013/10/15

第7回萬遊会 萬遊賞 登録品

萬遊賞登録品6点です。
『紫雲楽』新潟県 熊谷薫氏 
親、子共に各葉に図を現した株立ち。
細かく散った図、網目図、大柄な打ち込み図、絞り図とあらゆる図を現し、最上質のものを見事に作り上げてありました。
『根岸松の図』北海道 斎藤氏
「根岸松の虎」かと思う程に大柄な図を今年の各葉に現して本種としては最高に近い図の出方でした。
『残雪』千葉県 篠塚氏
「新雪性」に見られるような絞り図ではなく、吹雪のように散った「片貝性」に近い図性のものでした。
白さ抜群で図量が多く、葉巾をひき葉がしっかりと伸びきっていたので見応えがありました。
『鸞山』
東京都 内野氏
ボリュームと地合い、二面雅糸、かつて今泉先生が飾った『天童』に通じるものがあります。
本種のよく飾られる木のような総雅糸竜ではありませんが、粗れた地合いを残したまましっかりと葉芸を現し、これはこれで至芸と見ていいと思います。


『太楽』
群馬県 永井氏
目一杯に巾をひいた葉に玉竜を交えた総雅糸竜を現し、このタイプのトップに君臨する本種の魅力が溢れていました。
『輝鳳海』
茨城県 今泉氏
これだけに出来るとただでさえ品の良い本種がより神々しく見えます。
なめらかな照り地と深い覆輪、さらにはバックの金屏風がそれを表現しているのでしょう。

2013/10/11

萬遊会 前日

 明日はいよいよ第7回萬遊会です。
大葉、薄葉の美術木がズラリと並び、見事なレイアウトが組まれました。
業者の売店も気合いが入っています。
萬遊賞10点も選出されました。
説明要らずの美しいもの、あの銘品の素晴らしい一面、これから世に出ていく新品種などが金屏風には飾られています。明日、明後日は業者組合一同、心よりお待ちしております。

2013/10/10

第7回 萬遊会 ご案内

 第7回 萬遊会
今年は新潟県で開催されます。

期日:10月12日~13日(土~日)
時間:12日(土)9:00~17:00,13日(日)9:00~16:00 

会場:燕三条地場振興センター(メッセピア)5階

【〒955-0092 新潟県三条市須頃1丁目17番地
TEL:0256-32-2311】

懇親会:10月12日(土)18:00~ 燕三条ワシントンホテル

【〒959-1232 新潟県燕市井土巻3丁目65
TEL:0256-66-1111 】
(会費6,000円)

◇200点余りの展示
◇業者組合員による即売席 ※当園は両日出店致します。

□主催:日本おもと業者組合
□大会事務所:中村園【TEL:0250-38-3636】

【e-mail:info@nakamuraen.com】

2013/10/07

10月7日 四薫、実生3才

今年登録申請が予定されている「四薫」です。
「西田実生館森口」と呼ばれていた時期もあった通り、作出者は富山県の西田さん、命名者は同県の館森さんです。
この木は青いですが、全体像は掴めると思います。

葉繰りが良く、葉姿が乱れません。
葉肉も葉芸も及第点だと思います。


青の木を見た時には中々良い羅紗実生だな、と思う程度かもしれませんが、覆輪が回ると一変します。
覆輪木の見本となるのは二年前の神奈川支部展に出展されたこの木です。
私個人の見解としては標準的な作がかかった時の『楼蘭』型です。



話題は変わりますが、この木は生えウブの3才木です。
先日、地元のお客さんのお棚へ伺った際に昨年買っていただいた実生がグアーッと目に飛び込んできました。


私が思わず発した第一声が「これ、イケますね」
ということで恐れ多くもお預かりして当園で作をかけさせていただくことになりました。
とりあえずの仮称は「樽瀧(たるたき)」です。
今後の葉芸の進展に期待してください。

2013/10/04

秋の安曇野おもと展、長野支部展pt.4

明日から、10月5、6日(土、日)は長野県支部、松本分会の展示会が開催されます。
期日:10月5日(土) 10:00~16:00 / 6日(日)9:30~15:00
会場:安曇野市 市民タイムス山光ホール【曇野市穂高柏原2684】
◇展示席 ◇即売席 ◇談話コーナー ※当園は両日出店致します。
◇先着20名様におもと苗進呈(2日間)
□主催 松本おもと同好会((公社)日本おもと協会長野県支部松本分会) 会長 山崎静雄
□共催 長野県業者組合 【(有)田哲園  瑞光園  長野三光園 】   

長野支部展、その他数点ピックアップ
参考品席から
「光陵」藤倉さん
私の木(右→)も自己評価では結構良く出来たと思っていましたが、隣に並べてみると、この木の腰の張りと全体のボリューム感の方が格段に上でした。

『琴治』茂木さん
止め葉の色がまだ伸びている色だったので、12月の名品展の頃には素晴らしい美術木になるように見えました。

『錦花』宮崎さん
比較的新しい登録品で360選にも載っていませんが、大斑園の大谷さんが「出世鏡」から作出したものです。登録以前は「錦」と呼んでいたそうです。
さすがは宮崎さん、至芸品です。

『天元』山際さん
協会長賞の木も素晴らしかったですが、この木も全ての葉に芸を現してかなりの力作です。
山際さんは熊本大会で『天元』が金屏風にも上がっていますが、得意な品種のようです。

『碩山』田中悠介
私です(笑)
出品が少なくまさかの特別最優等になってしまいました。
暴れに暴れ、それでもそれなりに見られる辺りが『碩山』らしくて良いです。
来年は止め2枚に広葉の総雅糸竜を引き出してみたいです。

『聖雲殿』山村信太郎さん
覆輪のはっきりした葉も挟んで、良く出来ています。
愛楽園製の加茂黒の黒を基調とした錦鉢ともマッチしていて『聖雲殿』好きの私としては支部展でこの木が見れて嬉しいです。

芋吹きの部
特別最優等『力和(縞覆)』前島さん
愛嬌満点で縞柄も最上の素晴らしい芋吹きでした。
親芋の力、芋吹きの管理、縞の場合は運も揃ってこその特別最優等でした。

2013/10/01

長野支部展pt.3

SBC信越放送賞:『玉松』
松本分会 百瀬さん

萬風展の記念帖に『宝生殿』の百瀬だけでなく『玉松』の百瀬と言われるように…と書いてありましたが、さすがです。
長野県支部長賞:『力和』
東信分会 茂木さん
お棚には他にもボリューム感のある『力和』が何鉢かありましたが、一番締まって出来た木を出品されて入賞されました。
鎌葉が苦にならない、絶妙なバランスです。『力和』は止めの2枚が仕上がりのポイントということが良く分かります。
長野県支部奨励賞:『波涛』
東信分会 田中俊明さん
縞甲は葉が多少乱れるものですが、この作品は見事に葉姿が整っていました。

長野県支部奨励賞:『富国殿』
東信分会 茂木さん

葉芸は若いですが、このシルエットと覆輪の良さという一番の持ち味がしっかりと現れています。
田哲園賞:『加賀錦』
須坂分会 徳永さん
徳永さんの『加賀錦』は縞柄と図が狂わず、何度か支部展で特別最優等を受賞されています。
図がもっと冴えてくれば言うことありません。
瑞光園賞:『旭翠』
長野分会 岡田さん


元支部長で今年故人となられた、私の人生の師でもあった田中俊一さんが作を掛けておられた木で、その後を親交のあった現支部長の岡田さんが引き継いだ木です。
「僕は旭翠は苦手だ」とおっしゃっていましたが、そんなことを言いながらこれだけの木を作っていたところがいかにも田中さんらしく、思い出すと寂しさを感じます。
長野三光園賞:『富士の図』
東信分会 小林幸喜さん
吉田性だそうです。同じ吉田性でも薄葉、大葉の名作者が作るとこれだけの図を引き出すことが出来るんですね。
ホテル犀北館賞:『大雲海』
須坂分会 山際さん
今年は肥料をろくにやらなかったそうですが、金屏風に食い込んでくるあたりはさすがです。