2014/07/24

7月24日 寿松(斑抜け)、曙斑

これは千代田羅紗の名品『寿松』の斑が飛んで白覆輪、というか千代田覆輪になったものです。

今年繰り出した葉が二面が潰れたような葉芸で、羅紗好きとしては良い物を見れたといった感じです。
やはり『寿松』なので子上げが止まりませんが、着実に葉芸は進展しています。
『達磨』と『東天光』です。
曙斑は信州で普通に棚に置いて作っていてはまず鮮明には出ません。
そこで今年から従来とは極端に異なる管理法をとることにしました。
私の中では理に適った方法です。
秋の仕上り、芋根の状態が良く、来年もまた継続して綺麗に出るようだったら紹介します。 
『力和』の芋吹き。愛嬌満点です。
棚にある万年青は中々一鉢ずつ管理という訳にはいきませんが、芋吹きくらいは一鉢ずつ顔を見ながら水やりするようにしています。

2014/07/17

7月17日 壽冠など

『壽冠』
4才になります。縞覆輪で派手ですが今年の葉はたまらないものがあります。
背筋に紺性があったのでやはり紺が乗ってきました。
今年は熨斗葉で二枚とも個性があり、地合いは柔らかさを持ちながらも粗れて、地が浮き出ています。
ネームバリュー抜きにしてやはり最高クラスの総合美があります。


「宝塔」
未登録品ですが『白塔』や「天壇」などと共に打ち出された品種だと聞いています。
今年の萬風展に新潟県の方が出展されていました。 
平葉総雅糸竜タイプ、深覆輪で輝いて見えます。

『児玉残雪』
先日良いものを見てきたばかりですが、当園の木も良い虎斑を現してきました。
昨年の葉は斑の量こそ少ないですが、しっかりと白さを持っているので、後暗みの系統ではないようです。

2014/07/12

支部旅行 水郷方面pt.3

今泉先生のお棚です。
伺ったのはお昼ちょっと前くらいでしたが、まだ天井の波板越しに採光をされていました。
お棚を拝見した第一印象は想像していたイメージと大分違和感がありました。
一本一本をみると確かにもの凄く良く出来ているのですが、木がどれも締まり、棚全体から受ける印象にいわゆる美術木作りのモクモクとした感じが無かったからです。

会報にEM菌のことが書かれていたので伺うと、置き肥に使う肥料(一般的な油かすの発酵したもの)に住んでいる有用微生物を灰汁水をやることと苔替えをしないことによって活かすという意味で取材に答えたそうで、実際には特に何もやっていないそうです。 
置き肥の回数も例年成長期に2回、秋に1回やるだけだそうで、私の感覚からすると少ないくらい。
酒井さん曰く、年月をかけ充実した芋根を作ってきたからこそ少ない肥料でも効率良く吸収できているようです。
羅紗作りの理想型を見ました。


『彩雲閣』
今年の萬風賞受賞木です。
『金剛鳳』
これは今まで見た『金剛鳳』覆輪で最高の木です。 

『高千穂』 
『玉姫』
先生の木はとにかく葉芸が厳しい。 
『天元』
本種のベストです。
先生の作は秋繰りでさらに見違えるらしいので、今年の展示会でも大活躍されることと思います。

2014/07/10

支部旅行 水郷方面pt.2

二件目は潮来市の春光園さん。
温室内はきれいにしてあり、整然と並べられ、各品種ごとに見本木が置いてあり、真似したい点ばかりでした。


『旭翠』 
『王朝』 
『丹山』
最近展示会で良い木を見ませんが、今年は良い木をお客様のところでも見かけています。


「北斎」
うーん、作が良い。 
『白鳳獅子』
薄葉大葉系も性の良い物ばかりでしっかりと作られていました。
見る方に集中しすぎて写真を撮り忘れましたが、龍巻都の図、残雪、大雪山、家宝都の図などなどの一級品ばかり。
殖え木は注文が殺到するそうで、やはり本当に良い物は一時よりも人気が上昇しているようですね。

2014/07/08

支部旅行 水郷方面pt.1

今年の支部旅行は水郷方面へ行ってきました。
犬吠埼から見る水平線。

一件目は西廣信夫さんのお棚。
水郷支部の副支部長でおられ、懇親会にもご出席を賜りました。
お棚は半数以上が大葉系で抜群の性のものが揃っていました。

『龍巻都の図』
数年前に環境が変わって葉焼けを起こしてしまったそうですが、ほとんど持ち直してきていました。 
『残雪』
絞りの系統と大柄の系統がありましたが打ち込みはどれも素晴らしかったです。 
『児玉残雪』
いわゆる「園田口」と呼ばれる系統で、私はこれが一番印象に残っています。
やはり「本都」なので葉性と紺性が良い。
新種もありました。
一件目から強い刺激を受けて、その日の夜は支部の人達もいつになく作の議論を交わしていました。

2014/07/04

7月4日 冨士の雪など

3年前に「いずれ『天童』か『聖雲殿』か」とblogに載せた実生です。
当初思っていたよりも作り易く、芯止まりなど無くここまで来ました。ただ…柄は…。
当時の記事を読み返してみるとケツが青かったなと思いますね。
ですが芸の進展にはまだ当時と変わらない期待を持っています。 
『冨士の雪』
虎性は最高の系統の木ですが、本領を発揮してくれました。
図や虎の良い系統の出芽にはたまらないものがあります。
昨年亡くなった田中俊一さんがよく言っていましたが、図や虎は夏場に近付いてから出てくるものが本当に良いものです。 
「五山」
私が入園した時はラベルに「加藤実生」と付いていました。
当時は芸のことなど分からず「加藤実生」と言えば『壽冠』だと思っていたので、もしかして…と勘違いしていましたが、後に「五山」と仮名の付けられた実生だと知りました。
覆輪が回ると地が固く見えるようですが、この時点での紺性と地合いは目を惹くものがあります。
どの品種にも言えることですが、三年葉を保つと顔が変わります。

明日からは支部旅行で水郷方面へ行ってきます。
達人、今泉さんのお棚が楽しみです♪

2014/07/01

7月1日 天賜冠

『天賜冠』
「おもと培養必携」によると昭和六年春、榎本氏が、東京の吉田由造氏から買い入れ、昭和十四年ごろ命名されたもの。
多くの点で『天光冠』に似ているが、当才、二才では葉先がとがる、地質が堅い。
芸は比較的淡白で地質、容姿の愛されるところは『天光冠』『富国殿』などに似ている。とあります。

広島の名品展の時に多賀さんの棚で『天賜冠』の一枚だけもの凄い葉芸を現した木を見た記憶があります。確かその木は緩い葉でしたが三角葉のような葉も見せていました。
私のところでは紺性の淡い『鯱』のような姿で留まっています。
これはこれで葉肉も盛ってきて面白いのですが、もう一段階進んだ姿を見てみたいものです。