2014/08/29

8月29日 三郷、展示会準備

先日とあるお棚で見かけた1本もの。
若さは残りますが総合的に見てかなり水準の高い羅紗実生です。


「三郷」
西島三号実生です。
今年は葉巾がひいてきて立ち葉になり『天翔』っぽくなりました。

年々、着々と進化してくれる優等生です。
『碩山』
近年稀に見る美術木にする予定でしたが、一枚の葉繰りに全力を出してくれて見事に崩れました…
祖父と父が絡んだ木だけあって乗りこなすにはまだ早かったようです(笑) 
9月末の長野支部展に向けて展示品の植込みを始めました。
『愛玉殿』
本種の美術木を見ているとつくづく銘品だなぁ、と思いますね。
総合美に惚れ惚れします。 
『力和』
葉姿を矯正中。

2014/08/19

8月19日 力和、生えなど

『力和』
お客さんのお預かり品ですが、本種の特長的な葉を現しました。
『力和』はとにかく葉巾を広く作らないと魅力が出ません。
施肥、採光の他に根を降ろす時期の保湿も大切です。

芋吹き観賞
『宝生』
芸をし始めると覆輪が良いので地が隠れがちな品種ですが、当才の時にはこれだけの紺性と地合いを持っています。 
ずんぐりとした体型は当才からのようです。 
今年の生え実生
今年は500粒弱まいて縞羅紗はまあこの2本くらいかなぁと思っています。
これは地元の趣味者の方と共有になる予定です。 
こちらは名作者の方に作ってもらう予定です。
一つ目の写真の生えと実兄弟で♀「OT94」×♂「英宝」の交配です。
「OT94」は「侘助」の♀木です。 
葉が開いてきて地合いを見た時に『壽冠』の地合いが頭に浮かびました。
2枚目はしかみがありそうです。

これは『壽冠』青の芋吹き。 
柔らかい粗れ地といった感じの繊細な地合い。
私の中で『聖雲殿』などは堅い粗れ地というイメージを持っています。

2014/08/17

8月17日 瑞兆など

『瑞兆』
昭和14年頃に作出されたもので、『聖雲殿』『長命楽』などと同じく深い紺性の柚肌をしています。
ポケットブックによると「愛嬌が良い」という表現は本種によって生まれたそうです。
芋が柔らかいので攻め際を間違えると昇天させてしまいます。
この木は中々愛嬌良く出来ました。

『国宝錦』
葉肉の厚みがいまいちですが取りあえず仕上がりました。
この木は凝り気味のほうが味が出るのかもしれません。

本日の芋吹き観賞
『鳳山』
青ですがいかにも本種らしい形の吹きになりました。
胡麻斑羅紗の地合い。 
『盧山』
艶消しで紺性が淡く大宝系の地合いです。 
大葉の新芽
『残雪』
「雷鳥口」と呼ばれている系統です。「新雪性」と同じく絞り図が良く出ます。 
葉裏から
打ち込みもしっかりとして下葉の焼けがなければ…

2014/08/10

万年青に狂う旅in九州方面 pt.4

4件目は山口県支部の支部長で九州実生会の会長をしておられる下関市の濱田さんのお棚。 
「定朝」
以前萬遊賞を受賞されて話題になった木です。
雰囲気は変わりましたが葉芸には厳しさがあります。
覆輪のかかり具合も良い。 
「千代田羅紗」
下葉の広葉熨斗二面が良い感じでした。
当才の時には地が薄いといって相手にされなかったそうですが出来あがった姿が楽しみです。 
昨年はかなり良い生えが沢山あったご様子で、2才の面白そうなのが何本もありました。 

これは!!? 
「御嶽」
特長が出て魅力的に出来ていました。 
サナ
形が良いのでどこ製のものか伺うと大阪の藤本さんが作ったものだそうです。


2014/08/08

万年青に狂う旅in九州方面 pt.3

三件目は北九州の中西さんのお棚。
最近では『千代田鶴』の美術木や『武丸』の覆輪などを展示されていた記憶があります。
柄の良い『錦麒麟』と『千代田城』。 
『地球宝』
これは大平口の熊谷性だそうです。
第6回の萬遊会で入賞されていました。 
『童子』の覆輪
この品種は類似品がありません。
深い紺性と雪白の覆輪のコントラストが素晴らしい。 
『天光冠』
秋の仕上り次第では良い美術木になりそうでした。 
この本芸を引き出すのが難しいんです。

2014/08/06

万年青に狂う旅in九州方面 pt.2

二件目は鹿児島県からずっと北へ移動して北九州の緑風苑さん。
棚構成はかなりマニアックで面白かったです。 
ちょうど時期的に生え実生が鉢上げされており、それをじっくり見るだけでも時間が足りませんでした。
お客さんの預り品もあり、これは!というのも何本かありました。 
「志野」
この品種は個人的に以前から気にしている未登録品で、昨年の萬遊会に出展された縞覆輪の木の葉の形と地合いはずっと頭に残っています。 
熨斗に覆輪が深くかかった時の地合いが最高。
『力和』もそうですが、丸止めの葉を出す品種は作り込んでいく内に現れてくるもので、若いうちの姿を頭に入れておくことも大切ですね。 
「萬玉」 
「童(わらべ)」
確か「天啓」と同じ交配と言っていた気がします。
青しかないらしいですが、「天啓」よりも地が厚い感じでした。

2014/08/04

万年青に狂う旅in九州方面 pt.1

趣味者の方数名と共に九州方面で万年青に狂う旅をしてきました。
一件目は鹿児島県の名作者、船附さん。
萬風賞受賞木。
柄が進んでおり、震えました。 
とある品種。
縞が良い位置に良い感じに入っていてこれも震えました。 
『富貴錦』の美術木。
これだけ出来た木はほとんど見かけません。
さすがとしか言いようがありません。 
『千代田城』の大株立ち。
これを植える錦鉢を探すのが大変そうです。

『秘蔵』の美術木。
チャームポイントの鍾乳石のような跳ね竜も現れて見頃を迎えていました。

いつ見せていただいても棚の内容がベストコンディションにあることに驚かされます。
強い刺激をいただき、ありがとうございました。

2014/08/01

8月1日 新芽、芋吹き観賞

先週は信州実生会の総会があり、県外からも多くの方達が参加されました。
縞羅紗はベースのものとして実践しつつ、長寿、逆鉾などの変わり芸の万年青、大葉の実生などにも目が向けられつつあります。


『富国殿』青
本芸を現し、地がボコボコと浮き出てきました。
『富国殿』は実親「出世鏡」の系統だとどこかの本で読んだ記憶がありますが『三河錦』や『聖雲殿』など「出世鏡」の実生の地合いに良く似ています。
『四薫』
今年度の登録品です。
西田さん作出「鹿島」×「大車」です。
鈴虫型の葉の厳しい葉芸は始めて見ました。 
『玉獅子の虎』
最上質。美しい!
芋吹き観賞
毎年やっていますが、今年もやります
『峻嶺』 
縞覆輪ですが、派手過ぎず、紺性とのコントラストが良い具合です。
『天光冠』
本種は割子による殖えがほとんどなので、久しぶりに良い芋吹きがとれそうです。
『旭翠』の芋吹きと一緒に乗せたかったのですが、そっちは今年は切らなかったようです。