2014/11/29

14日本おもと名品展pt.4

掛川商工会議所会頭賞
『富士の図』長野県支部 小林幸喜さん
吉田性。この木で以前に業者組合賞を受賞されたことがあるそうです。
やや葉が乱れていましたが、図が抜群に良かったです。 
NHK静岡放送局長賞
『萬楽』山形県支部 舩山英雄さん
本種の本来からすると大分葉芸が若かったですが、葉姿の均整がとれてボリュームがあったのでインパクトが強かったようです。 
中日新聞東海本社賞
『一宝』長野県支部 茂木二三夫さん
本種史上最高の作品と言えます。お見事です。
欲を言えば一番下の葉が若いので、来作でさらに洗練されるかもしれません。
栃の葉書房賞
『錦麒麟』東筑支部 中島清司さん
最近の本種の入賞品としては小ぢんまりと締まった作品でした。縞柄良く、止め葉に甲竜を現していたのが良かったようです。
本種は甲竜が現れているか否かが重要なポイントです。

大淵銀器賞
『旭翠』北九州支部 中西義康さん
この部門は最優等の作品も甲乙付け難いくらいに良い作品でしたが、止め葉がしっかりと主張しているこの作品が上に行きました。 
一番下の葉が細いので来作で被ってくればさらに良い作品になりそうです。 
これが最優等の作品です。
磐梯広報社賞
『玉姫』近畿支部 岸下勝治さん
さすがは獅子の名作者。素晴らしい『玉姫』でした。
葉幅があり、玉竜、跳ね竜をのせるのが本種の特徴であり、それがしっかりと表現されていたのが良かったです。
この作品を見ると、玉姫型は出てもやはり本種に適う実生は今のところありません。

2014/11/27

14日本おもと名品展pt.3

NHK出版賞
『玄峻』東京支部 大平雅庸さん
先日の東京支部展でも書きましたが本種のベストな作品だと思います。

同部門に良く出来た『玄峻』がもう一本出ていましたが、止め葉の葉芸がこの作品のほうが際立っていました。 
静岡新聞社賞
『富国錦』北九州支部 吉田信義さん
やや下葉が伸び気味にも見えましたが、止め葉の厳しい葉芸が全体を締めていました。

静岡放送賞
『鸞山』新潟県支部 丸山勇平さん
本種としては一回り大きかったですが、やはり全体のバランスが良く、葉幅とボリュームがありました。葉芸が進んでもう一回り締まってくるとまた魅力が倍増しそうです。 
伝統園藝出版賞
『珠光』山形県支部 渡辺新太郎さん
本種をここまで葉数を揃えて葉芸を現して仕上げるのは実は凄く難しく、作の技量が伺えます。 
丸大食品賞
『四君子』水郷支部 斎藤節男さん
ここ数年この木を見させていただいて、昨年若返った印象を受けましたが、再び仕上げてこられました。
これだけ何年も同じ木を維持させるにはどうすれば良いのか教えていただきたいものですね。 
短冊屋和楽賞
『千代田城』山形県支部 高橋忠昭さん
葉疵なく見事な作品でした。高橋さんと言えば『盧山』をはじめとして羅紗のイメージが強かったですが、さすがは名作者、大葉系でも金屏風です。

2014/11/26

14日本おもと名品展pt.2

静岡県知事賞
『輝鳳海』水郷支部 井上豊さん
本種の完成品は絹地で何とも言えない上品さがあります。
腰の太さが際立ち、特に今年の葉の作上がりは素晴らしいものがあります。 
至芸を現していました。 
静岡県議会議長賞
『地球宝』山形県支部 舩山英雄さん
他の入賞品にも素晴らしいものがありましたが、その中でもこの作品は図の白さがずば抜けていました。 
国際花と緑の博覧会記念協会賞
『愛玉殿』新潟県支部 笠原良昭さん
萬遊賞とのダブル受賞です。
他にも本種の良い物が出品されていましたが、やはり葉姿、葉芸共にこの作品が納得の入賞でした。
日本おもと業者組合賞
『天元』水郷支部 今泉敬さん
夏場に伺った時にこれは今年の秋は決まりだな、と内心思っていたのですが、さすが!しっかりと仕上げてこられました。

掛川市長賞
『聖富貴』水郷支部 今泉敬さん
葉芸はまだ進む品種ですが、襟組の葉疵もなく、見事な作品です。

特に上から見た時に、腰が横にも縦にも張っているのが分かります。 
掛川市議会議長賞
『富国殿』北九州支部 松鵜順一郎さん
至芸で葉が左右にしっかりと伸びて、久々に良い『富国殿』を見ることが出来ました。

『富国殿』と『聖富貴』の葉芸の違いを見ることが出来ます。
静岡県支部長賞
『根岸松の図』山形県支部 舩山英雄さん
斑の上から打ち込んだ上質な図を現していました。
羅紗もさることながら、薄葉の図もの、虎ものの作で舩山さんは達人の域です。

2014/11/25

14日本おもと名品展pt.1

blogの投稿を誤って削除してしまった為、再投稿です。
内閣総理大臣賞/(公社)日本おもと協会会長賞
『舞子』新潟県支部 熊谷半一さん
二年連続での総理大臣賞。恐れ入りました。
葉芸としては本芸からすると若さが残りますがバランスとボリュームはこれ以上ない程でした。 
この木のピークは来年でしょうから、もしかすると…!?
楽しみにしています。 
文部科学大臣賞
『萬風』新潟県支部 熊谷半一さん
上位二賞を受賞されました。
葉疵一つなく、熊谷さんの美術木作りへの情熱には感服致しました。
環境も含め採光、施肥、水やりのバランスを取り、繊細な管理をしないと中々このようには出来ません。 
農林水産大臣賞
『残雪』長野県支部 小林智道さん
本種としては一回り小さいですが、葉幅をひいて出来たのが高く評価されたようです。
図性をここまで昇華させるには適した肥料バランスで作をかけることにかかっています。
この作品も智道さんが今は地植えになっている、図の暗んだ木から子をとり、図を良くしていったものです。 
徳川記念財団賞
『家宝都の図』水郷支部 井上豊さん
大井性から良くなっていったものだそうです。
大井性独特の大柄で流れるような図だけでなく、細かな図も白さをもって、まさに吹雪を散らしたように現れていました。

2014/11/19

全国大会案内 14東京支部展pt.3

今週末、11月22、23日(土、日)は全国大会である第69回日本おもと名品展が静岡県支部主管で開催されます。
会場は掛川市生涯学習センター
住所:〒436-0068 静岡県掛川市御所原17−1
電話0537−24−7777

全国から集まった名品の美術品を数多く観賞できる貴重な機会ですので、是非足を運んでみて下さい。
ご来場お待ちしております。

東京支部展の参考品から五点選ばれた安達賞

「三翠」三田さん
土井大車から生えたと聞いています。
私の中ではもっと肉厚の丸葉を出すイメージを持っています。 
「菱玄」溪さん
作出者は河村さん。
名の通り深い紺性と葉重ねを特徴とした木です。
これはかなり覆輪気が良く、今後どのように変化していくのか非常に楽しみです。


「八鳳山」西濱さん
作場が変わって作が今までと全然違うとご本人がおっしゃっている通り、今年の作上がりは素晴らしいものがあります。
斑も冴えて、本種の魅力が出ています。 
「豪峰」本石さん
なんとなく「光陵」に覆輪が回るとこんなイメージなのかな、と思いました。端正で葉芸の良い品種です。 
「羅紗千代田実生」大和田さん
紺覆輪が深く、低い雅糸竜を現していました。 


これは参考品に溪さんが出展されていた「憧元」。
平成6年に岡山県の松岡氏が作出され、兵庫県の松本さんが命名し、増殖されている羅紗実生です。
交配は♀(OTb×A)×♂英宝。


私が松本さんのお宅で見せていただいたデモの頃の写真の木は『壽冠』にズングリ型で丸止めの葉が出た木という印象を受けました。
今後、羅紗の未登録品の中ではしっかりと注目していきたい品種であることは間違いなさそうです。

2014/11/13

14東京支部展 pt.2

『武丸』溪さん
溪さんは昨年覆輪の素晴らしい木で特別賞でしたが、今年は縞の至芸品で入賞されました。
♀鹿島×♂英宝の交配では本種がトップですね。 
『鑑真』近藤さん
何ともオリジナリティに富んだ品種です。
地合いや芸質は違いますが、シルエットは『華厳』が圧縮されたような感じで、恐らく相当作り込まないとこうならないのだろうと思いますが、覆輪と紺性のコントラストが絶妙です。
『峻嶺』徳益さん
関東作り、江戸作りという言葉がありますが、これぞ!という作品でした。小ぢんまりとして厳しい葉芸を現しています。
全ての品種がこの作りで魅力が出るかと言うとそうではないと思いますが、品種によっては確かにこの作りが合っているものもありますね。 
『壽冠』佐藤さん
これも江戸作りの作品でした。審査では本種としては凝っているという評価でしたが、写真で見た安達さんの「天啓」のような印象を受けました。 
この作品が1本ものの実生だったらとてつもない衝撃を受けるんだろうな、そして当時の目利きの人達はそう感じたんだろうなと思って観賞させていただきました。

2014/11/10

14東京支部展 pt.1

日本おもと協会会長賞
『玄峻』大平さん
私が生で見てきた『玄峻』の中でベストな作品でした。 
本種は芸足が遅く、中々本芸を現してくれませんが、この作品を見てやはり名品だな、と再確認しました。
止め葉の至芸が全体のバランスを取り、シルエットも葉芸も仕上がっています。
東京都知事賞
『旭翠』溪さん
全国レベルの素晴らしい作品でした。

三年葉が完全に残り、昨年の葉から至芸を見せています。


東京都議会議長賞
『舞子』溪さん
これも葉数が少ないとはいえ本種の持つ葉芸が最大限に引き出された力作でした。 
本種は誰が作っても『舞子』らしくなるという特徴を持った名品ですが、そこからさらに一歩進んだ葉芸が現れています。

2014/11/07

11月7日 富貴丸

11月8、9日(土、日)は上野グリーンクラブにて東京支部展が開催されます。
例年、展示内容もマニアックなものが多く、非常に勉強になります。
当園は2日間とも出店致します。ご来場お待ちしております。


「富貴丸」
芋切りをして若返った親木です。
この品種は本当に品格のある良い羅紗獅子です。

作出されたのは四国方面だと聞いています。
岐阜県の名作者、故鷹見さんが作っていた羅紗獅子で、私がこの世界に入った頃に棚割りされ、長野県では笠原さんのお棚に入りました。

羅紗獅子というジャンルでは『壽圓』『臥牛獅子』『羅王丸』などが特徴を持った銘品として代表的です。『谷風』も以前宮崎さんが作っていた縞の木は素晴らしい!と感じるものでした。
谷風

未登録品ではこの「富貴丸」、「福寿丸」数は少ないですが「舞楽」などが個人的にこれは!と感じるものがあります。
特に「富貴丸」は登録されて銘品として歩んでいくべき品種だと思います。