2015/12/25

12月25日 絢華

☆Merry Christmas☆

「絢華」
吹き4才の仕上りはこんな感じです。
萬風賞を受賞した頃のやや細葉で線が際立っていた木とは全く異なった趣です。
今年の葉は三枚それぞれが違う葉芸を見せており、熨斗雅糸、盛り雅糸、彫り雅糸を現しています。
本数が少ないので増殖も急がなければなりませんが、葉芸の方もまだまだ変化を期待しても良さそうです。

←萬風賞受賞作品

萬風賞受賞の翌年の姿→

2015/12/22

12月22日 永楽、小百合

今年も年内の展示会は一通り終わり、ようやく一息といった感じです。

『永楽』青
江戸川の加藤さんが作出した熨斗雅糸の品種です。

特徴は現れて葉肉も乗せてきましたが、いかんせん葉先が尖ってしまいます。
若木なりのボリュームは出たので、今年から鉢を締めて粗植えで日強に作をかけてみようと思います。 
「小百合」
これはいわきの熊谷さんが作出し、江戸川の加藤さんが入手、神奈川の近藤さんが命名した羅紗実生です。
性質は弱いところがあるようですが、当園の棚には合っているのか、作がかかっています。 
以前、故田中俊一さんが良い作品を作ったことがありますが、もう一段階葉芸が進みます。
中膨らみの葉を繰り出し、銘品の相が見えます。 
これは今をときめく新進気鋭の品種です。
「小百合」とイメージが重なって見えますが、いかがでしょう。

2015/12/11

第3回 萬葉四季

今週末の日曜日、12月13日は私と長野三光園の晃彦さんの2人で即売会を開催します。
会場は横浜市野毛にあるHanahanaという会場で、お送りしたDMには3階と記載してしまいましたが、2階の展示場の誤りでしたので、訂正致します。
お近くの方は是非遊びにいらっしゃって下さい。
お待ちしております。

2015/12/09

第70回 日本おもと名品展pt.3

三本柱左の特別最優等
上越支部の高橋さん『華陽』です。
締まって、よくできた至芸品でした。
止め葉が熨斗で止まったのが少し寂しいですが、各葉に見るべき葉芸が現れて、作ってみたいと思わせる作品でした。
羅紗獅子系の最優等
東海支部の山本さん『臥牛獅子』。
幅広の至芸を現した葉は今まで見た『臥牛獅子』の中でもトップクラスです。 
下三段左の特別最優等
水郷支部の大木さん『旭泉』。
これは何で金屏風にいかなかったのだろう、と思った程に素晴らしい作品でした。
本種の見本木です。 
三本柱中の優等
水郷支部の佐々木さん『珠宝』。
中々葉芸を現さない品種ですが、良く日を採っているのでしょう。丸止めで肉厚の雅糸竜はそこら辺の実生では太刀打ちできない水準の高さがあります。


上三段右の優等
水郷支部の大木さん『瑛泉』。
葉姿のバランスという点では止め葉がもう一枚欲しいですが、葉芸を見れば本種の至芸品です。
特に右側に見える昨年の葉の葉芸を見ると、この品種の魅力が十分に伝わってきますね。

2015/12/07

第70回 日本おもと名品展pt.2

特別賞の一覧は業者組合のHPにありますので、そちらをご覧下さい。
日本おもと業者組合
私は主観で作品を紹介していきます。

東京都知事賞の『玄峻』
神奈川県の名作者、大平さんの作品です。
昨年よりも止めの葉芸は若いですが、葉数が増えて洗練されました。
この品種の完成形といっても過言ではない作品です。


伝統園藝出版賞の『聖貴』
香川県の森實さんの作品。今回は農林水産大臣賞も受賞されて、作が乗っているご様子です。
この品種は私も力を入れて扱っているのですが、やはり良い木です!
以前、萬風展で神奈川県の渡辺さんが展示された作品とはまた違った趣を見せていました。
葉先の尖る葉を主体として、丸止めで芸を乗せた葉をここぞというところで繰り出します。剣葉を挟むところが面白いですね。

2015/12/01

第70回 日本おもと名品展pt.1

第70回日本おもと名品展がこの土日で開催されました。
外向きには盛大に、内向きには以前よりも合理化された素晴らしい大会であったと感じました。
売品席も一時は身動きをとるのが大変なほどに賑わいを見せました。
土曜日の午後には秋篠宮殿下が来場なさり、副会長の福島さん、大会運営委員長の近藤さんが主体となって展示品を前に万年青の説明をされました。
全ての展示品を観ながら、踏み込んだご質問をされるなど、興味深く観覧なさっていたのが印象深く残っています。
主管された東京支部の皆様は大変お疲れ様でした。

特別賞受賞作品は業者組合のホームページに掲載されています。
こちらから→日本おもと業者組合HP


今回の名品展は何といっても協会長賞/総理大臣賞を受賞された茨城県支部、小松澤さんの『力和』を抜きにしては語れない大会となりました。
『力和』は今まで総理大臣賞を受賞した木がなく、多くの方がそれを目指して培養されてきました。
まあ、いつかはトップ入賞を果たす作品が出てくるだろう、とは思っていましたが、正直、ここまでのインパクトを与えられるとは想像していませんでした。

通常はどんな名作品でも、この葉と葉の間隔が…、この葉疵がなければ…等々どこかしら欠点が見つかるものですが、今回の作品はまさに非の打ちどころが無く、まず無疵、そして葉数、葉幅、葉芸、葉姿はこの品種のポテンシャルを最大限まで引き出したものであり、柄も縞覆輪、出品態度に至るまで、完璧な作品でした。
審査前に見た瞬間から輝いていましたね。
感動しました。

2015/11/25

第70回日本おもと名品展

今週末はいよいよ日本おもと名品展(全国大会)が開催されます。

日時 11月28−29日(土-日)
場所 東京都 上野グリーンクラブ
主催 (公社)日本おもと協会
主管支部 東京支部

今年度の美術品展示会の集大成です。
目を磨くチャンスです。
棚入れのチャンスでもありますので、ご都合の合う方は是非足を運んでみて下さい。
お待ちしております。

2015/11/20

11月20日 残雪(智道口)、根

大ベテランの小林智道さんのお棚を拝見させていただきました。
画像は昨年の農林水産大臣賞の『残雪』です。
相変わらずの素晴らしい図性。 
こちらは数年前に殖えたものだそうで、同じく素晴らしい図を現していますが、いずれも子には図があまり多く現れていません。
年を追う毎に図が昇華していく系統のようです。
「売り前を良くしてから出してやるからな」とおっしゃっていただいたので、以前から予約されている方々にはもうしばらくお待ちいただきたいと思います。 
ちなみにこの地植えになっている株が総親だそうです。
夢がありますね。 
名品展に出品するために『舞鶴城』を鉢から抜いてみたところ、根がもの凄いことになっていました。
元々根降ろしの良い品種ではあるのですが、それにしても状態が良いので驚きました。 
8.0号鉢にも植わらないので、この木の出品は諦めて別の木にします。
芋根の展示会なら特別最優等をとれそうですが…。

2015/11/10

11月10日 興山、萬玉、玉賜

「興山」
来週発行されるカタログの表紙に掲載する羅紗実生です。
広葉熨斗二面、親木になると彫りの深い雅糸竜を現す面白い木です。
以前、若手の山村さんが萬遊会に素晴らしい親木を展示されましたが、他のお棚ではそれよりも一回り小型に出来ているようです。
「萬玉」
現代の未登録品のスターです。
作出者は松岡さん。
葉の表面を彫刻刀で彫ったような雅糸竜を現します。
成長期には葉の裏から見るとはっきり縞が見えたのですが、ここにきて沈んでほとんど見えなくなりました。
この品種は葉肉が厚いので、柄が沈みやすい傾向にあります。
ですが、この愛嬌だけでも眺めていられますね。
「玉賜」
私の作っている4才木です。
中々葉が保たず、完成してくれません。
葉尺ももう少し詰めて作りたいところです。

2015/11/05

秋のおもとサロン

11月7日(土)は両国ビューホテル(10月まではベルグランデという名称でした)
にて当園の恒例イベント、おもとサロンを開催します。
30点程の展示と各種の売品を揃えておりますので、是非遊びにいらしてください。
尚、日本おもと名品展への出品がある方も作品をお預かり致しますので、持参していただければ受け付けます。
皆様のご来場、お待ちしております。

2015/11/03

11月2日 富国錦、悠久

『富国錦』
結構な芋傷みがあった親木を苔で包んだまま鉢に差して3年間くらい普通に肥培管理していたところ、気が付いたら美術木になっていました。
大した手入れもしていなかったので、相変わらず根落ちも多く、芋傷みも治っていませんが…。
葉芸も葉姿も良く、私の中で強く印象に残っている、長野の名品展の時の松本さんの木に近いような気がします。
葉幅がやや足りないか。

松本さんの作品



一応比べてみましたが、松本さんの木ほど洗練されていないものの、やはり中々良いのではないでしょうか。
葉幅は全く足りていませんね。
これが健全な木だったら最後まで緩まずに作がかかったと思います。


 「悠久」
一昨年の秋まで初根付きだった木が昨年の冬の間に傷んでしまい、もうダメかと思っていましたが、大谷式で治療したところ完治しました。
今まで見せなかった葉芸も現わして、老木の味が出てきました。
若いうちに割子で2本殖えましたが、その後殖えていないので、来作は芋切りをしようと思っています。

2015/10/27

10月27日 石付き万年青

今回の富山大会でこんな展示品がありました。
楕円鉢に石付きにして植え付けた万年青です。
芋の長さと色からして、もう何年もこの状態で管理されているのでしょう。
まず第一にこれで育つんだ…という驚きがありました。 
万年青界の常識としては新根を止めないように作をする、というのが基本ですが、この作品は止まった根すらも盆景として観賞価値があるように私の目には映りましたがいかがでしょうか。

2015/10/26

10月26日 麒麟錦、新登録

10月22日に両国のベルグランデで登録審査会が行なわれました。
来年は12点の新登録があります。
当園がお預かりした品種は
大葉系『外輪山の図』
薄葉系『大琳』
羅紗系『皇帝』『出雲』
でした。
内容はこちら→平成28年新登録
これは東京支部の方達で登録した『麒麟錦』です。
昭和24年の作出という古い品種ですが、ようやく登録されました。
古い割に未知の葉芸を秘めているという品種なのですが、私が愛培している木もようやく良くなってきました。 
止め葉がゆるいのが気に入らないですが、熨斗葉と広葉を織り交ぜて独特の雰囲気です。
いわゆる玄人好みの品種だと思いますが、これから懸賞にかけられていくと、思いがけない作品に出会える日がくるかもしれませんね。

2015/10/25

第48回富山県おもと展

富山県支部展の日本おもと協会会長賞は若崎さんの「鸞山」です。
展示品で特に目をひいたのは「天悠」という未登録品。
完成した姿を想像すると、もの凄い魅力を感じます。


2015/10/23

富山大会、神奈川大会

今週末は富山県支部の展示会、神奈川県支部の展示会がそれぞれ開催され、当園も出店します。

富山県支部展
会場:富山市民プラザ「アトリウム」
24-25日(土-日)

神奈川県支部展
会場:横浜市労働プラザ
25-26日(日-月)

お近くの方は是非ご来場下さい。

2015/10/20

10月20日 光陵、植え替え(代用編)

たびたび紹介している、未登録で青しか存在しないとされている「光陵」です。
大車×春日錦の交配によって生まれたそうですが、本当に『春日錦』に花芽がくるのか、私には何とも言えません。
この木は毎年秋になると、「今までで一番良く出来た」と自慢しているのですが、今年こそ今までで最高の出来です。 
二年葉までしか保っていませんが、それでもベストだと自信を持って言えます。
もうこれ以上は作れないような気もしていますが、来年はさらに良くなっていたりして…笑 
久しぶりにblogらしい記事を一つ。
秋の植え替えはその年の管理のチェックの意味と、鉢内をきれいにしてあげることで根の活動を促進する意味があります。
経験上、実際に植え替えをさぼると根落ち、芋傷みが発生しやすいことは確かです。 
今回は忙しくて植え替えを出来ない方や、管理に自信があって、毎年の植え替えの必要性を感じない方の為に植え替えに代わる方法をご紹介します。 
水苔を外すと、肥料のカスなどで上砂と首元は汚れています。
鉢底に蓋をして、水を少しずつ鉢内に注いでいくと、カスが浮き上がってきますので、それを流水で流します。 
 この作業は念入りに行なうと良いでしょう。
次に首元の汚れを落とします。
あと、鉢底が汚れていることが多いので、それも洗って落としておきます。 
そして上砂を足して、木が傾いている場合は角度を修正します。木が傾いたまま管理すると芋が真っすぐになりませんのでそれを防ぐ意味です。 
そして上苔を乗せてこのまま来作に突入します。
この方法で管理した方が根に負担がかからず、葉保ちして作上がりすることもあったりします。
ですが、やはりその年の水管理のチェックの意味も兼ねて一年に一度の植え替えをした方が無難かと思います。