2016/12/28

12月28日 競作、愛玉殿縞、光陵、梓

名作者、万葉さんとの競作2点です。
万葉の足あと
『富国殿』
極小苗から5作かけた6才。
葉幅も出て、本芸を現してきました。
来作うまくいけば展示会で入賞を狙えそうです。 
『舞子』
こちらも6才。
覆輪気が進んできました。
中々下葉が保てないので、葉繰りを一枚増やす戦法に切り替えます。




ここからは競作ではありません。
『愛玉殿(縞)』
相当な老木ですが、木勢が衰えません。
折り下げの良い中型種、オールド・ファッションでかっこよきよき。
どうせ縞ものを作るならもう少し派手でもいいですが、こうやって作がかかってくれると何にせよ楽しいものですね。 
「光陵」
ここんところ毎年作上がりするものだから、続けて萬風展に出展していたのですが、今年もまたさらに良くなってしまいました。
腰の張り具合が今まででベストです。

なんでしょうか、この欠点のない万年青は。(柄がないのが欠点ですが...)
まあそろそろクドいので、次回の萬風展はやめときますか。 
でもベストである以上は出すべきか...
最後に「梓」。
以前は百瀬1号と呼んでいた実生。
今までで最もポテンシャルが引き出されたのではないでしょうか。
葉姿は見れたものじゃないですが。
こうなると完覆で仕上げてみたいという欲求が出てきます。
N.Tさん、期待してますよ。

2016/12/16

ハオルチア、青い万年青

最近多肉植物のブームを話で聞いてはいましたが、中でもこのハオルチア(ハオルシア)がすごい人気だそうです。
多肉女子という言葉もあるとか。
万象、玉扇という品種の斑入りは万年青のトップクラスと張り合うかそれ以上の高値が付くそうです。

まるで刃物でスパッと切ったような表面を「窓」と呼ぶらしく、窓が広くて縞などの斑が入ると良いそうです。 
こちらは玉扇の「玄武」。
私にはハオルチアは良くわからないので
良く知っている万年青のほうの
『巌武』
(打ち出し当時の価格400万円弱)
完全覆輪をおねだりして分けていただきました。
おかげさまで万年青の『巌武』は翌日、東京から帰る前に商売になりました。




話を万年青に戻して
『碩山』の青。
かつて大島さんが作った覆輪の代表木以来、それを凌ぐ美術木が飾られていませんが、私の作っている青い木が中々素晴らしい葉芸を見せました。 
モリモリと雅糸竜を現しております。


続いては「天啓」。
ハオルチアではありませんが、縞があれば10万円〜の品種です。
最近の萬風展では葉芸を現した木が展示されていませんが、こんな葉芸もするんだぞ!ということで紹介します。

表面のザラザラという意味では
万年青の葉芸が一番優れているように感じます。

2016/12/14

日本おもと業者組合HP


日本おもと業者組合のHPで、組合が名品展に特志賞をかけている各品種の解説ページが更新されました。
各品種の過去3年間の特別最優等作品が掲載されています。
左のサムネをクリックすると飛びます。

2016/12/06

日本おもと名品展 東京支部展pt.3

日本おもと名品展の特別賞作品が業者組合のHPにアップされましたので、ご覧下さい。
日本おもと業者組合


バタバタと過ごしていたので、しばらく更新が滞りましたが、前回の続きとして東京支部展の参考品/未登録品から5点選出された安達賞を紹介します。

「羅紗実生」 溪氏
昨年三河の実生会でトップをとった実生を求め、一作かけたそうで、中々魅力的な木になっていました。
熨斗から総雅糸竜へ進展しており、覆輪気も良くなっていて楽しみです。 

「萬亀」 佐藤氏
岡山の清水さんが作出した羅紗獅子で、斉藤獅子という実親から生えたそうです。
葉芸は一流、型は小さく、獅子作りをすればもっと葉が巻き込むそうです。
まだ本数が少ないですが、羅紗獅子ではかなり面白い部類ですね。 
「菱玄」 溪氏
河村氏の実生。
青がほとんどですが、関戸さんの殖えから覆輪が回り始めたそうです。
襟組のしっかりとした品種で、熨斗葉のバラエティに富んでいます。 
「瑛祥」 西濵氏
石藤実生で、♂木は『新生殿』だそうです。
『新生殿』を使ってこういうタイプが出るとは…。分からないものですね。
今回、私の中では参考品で一番でした。


肉厚で、この地合いと葉芸の良さ、かなりの大物です。
折り下げの良い小型種は他に『荒法師』、『冠彩』などがありますが、それらとはまた特徴が違っているのでイイ! 
「弥山」 篠崎氏
この木は3年くらい前に提籃会で見た時は細葉で型の良い木というくらいのイメージでしたが、だいぶ良い方に変化してきたようです。
作出者は『円心』を生やしていますが、何となく重なる部分も感じます。

2016/11/23

16東京支部展 pt.2

今週末11月26〜27日(土〜日)はいよいよ日本おもと名品展が開催されます。
主管支部は水郷支部で、会場は茨城県の潮来ホテルです。
年に一度の全国大会です。全国各地からのご来場をお待ちしております。

東京支部展の金屏風から

溪氏 『楼蘭』
良く特徴を現しています。
葉姿が締まって三年葉を残した、理想的な形です。
一番下の葉にまだ若さがあるので、来作で真の完成型ですね。
佐藤氏 『文晁』
これも良かった。
葉尺と葉幅のバランスに優れ、本種の良さが引き出されています。

作者は他の作品を見ても、三年葉、四年葉が残っており、以前とは作が変わったように感じます。
夏場の涼しさ、風通しの良さと朝日のお陰らしいですが、それにしても見事ですね。

2016/11/20

16東京支部展 pt.1

10〜11月はほとんど外に出ていたので遅くなりましたが、秋の販売リストが完成しました。
今週中にお手元に届くかと思いますので、お楽しみに。

先週の週末は東京支部展が開催されました。
その様子を紹介します!
まずは上位三賞。
日本おもと協会会長賞
大平氏 『地球宝』

普通これだけ図性が良いと葉がここまで伸びないものですが、目一杯のボリュームで、しかも葉焼けがない。
圧巻でした。
さすがは名作者ですね。
ご本人いわく熊谷性だそうですが、図は環境と作でどんどん変化、進化していきますから、大平性と呼んでもいいのではないでしょうか。

東京都知事賞
大井川氏 『廬山』

これでウブ4才だそうです。
万歴は浅い作者ですが、正攻法の素晴らしい作風です。
良く日を採ってなければこの盛り上がった雅糸竜は現れません。
東京都議会議長賞
溪氏 『玉姫』

ボリューム満点で下葉まで葉芸を現した至芸品でした。
止め葉が伸びたのがちょっと惜しい。
鉢は古鉢の美術品。粋ですね。

2016/11/10

11月10日 東京支部展案内

今週末11月12-13日(土-日)は上野グリーンクラブで東京支部展が開催され、当園も出店予定です。
東京支部展は例年、参考品の内容が特に面白く、懸賞品にも楼蘭/壽冠の部門が設けられるなど、他の支部展とは一味違う面白さがあるので勉強になります。
お近くの方は是非足を運んで下さい!
お待ちしております。


11月10日(木)は両国ビューホテルで登録審査会、銘鑑編成会議があります。
今年はどんな品種が登録され、世に羽ばたいていくのか非常に楽しみです。
新登録された品種については日本おもと業者組合のHPにまたアップされると思いますので、そちらをお楽しみに!
日本おもと業者組合

2016/10/21

富山支部展、神奈川支部展

今週末10月22-23日(土-日)も各地で展示会、支部展が開催されますが、当園は富山支部展と神奈川支部展に出店します。

富山支部展
富山市民プラザ2階
こちらは私が行きます。

神奈川支部展
神奈川県立フラワーセンター大船植物園第一展示場
入場料がかかります。
園主が行きます。
詳細はこちらのリンクをご覧ください
神奈川支部

お近くの方は是非足を運んでみてください。

2016/10/16

第48回 信州おもと美術展 pt.4

最後に参考品から当園の関係の3点を紹介して信州おもと美術展のレポを終わりにします。
「樽瀧(たるたき)」
作出者は久光さんで♀木が「V吉」。
地元のお客さんと生えの時から共有で作っています。

今年の葉芸が跳ね竜と玉竜を織り交ぜた熨斗雅糸でかなりレベルが高い。
私も相当期待している実生です。




「帝王(ていおう)」
芋を切りましたが、凝ることも若返ることもなく、順調に作上がりしました。
根も充実し、ようやくうちの棚に馴染んできた感じです。 
今年は本芸を見せてくれました。
この止め葉が少し伸びたので、萬風展ではまた一味違う姿をお見せできると思います。
総本数は未だ少なく、言うまでもなく未登録品の中ではトップクラスです。 


「絢華(あやか)」
昨年と今年で正面が変わったので、やや見栄えが悪いですが、中々良い葉芸を見せたので展示しました。
高橋さんが作出してから園主と共に作り上げ、命名し、萬風賞を受賞し、ようやく殖え木が飾れるところまできました。
私もこれからこの品種が出世していく姿を見届けたいと思います。

2016/10/11

第48回 信州おもと美術展 pt.3

NBS長野放送賞
『旭峰』
長野分会 藤倉正巳氏
葉数も多くバランスよく出来ていました。
欲を言えばもう少し葉幅が欲しいところです。


abn長野朝日放送賞
『和楽』
東信分会 茂木二三夫氏
今年の本葉が一枚ですが、かなり葉幅をひいていました。
昨年が完成型で、若干若返った感じでしょうか。


田哲園賞
『力和』
上越支部 高橋不二夫氏
驚くほどの作品ではありませんでしたが、
今年は『力和』は全然だめ、とおっしゃっていた割には他の展示品とはレベルが違いました。
さすがは『力和』の名人。


瑞光園賞
『玉獅子の虎』
上越支部 高橋不二夫氏
獅子部門では他にも良い玉虎が出ていましたが、虎斑の冴えが最も優れていました。
サイズとしてはコンパクトでしたが、やはり斑ものは紺性と斑の白さのコントラストが第一です。

長野三光園賞
『珠光』
長沼分会 田中喜顕氏
葉数もボリュームも物足りないですが、各葉に至芸を現していたのが良かったです。
特に今年の作上がりが良いですね。 


ホテル最北館賞
『舞子』
松本分会 山崎静雄氏
葉数があと2枚あれば金屏風でも上の方にいっていたかもしれません。
本種らしく、良く出来た作品でした。

2016/10/09

第48回 信州おもと美術展 pt.2

信濃毎日新聞社賞
『松扇』
東信分会 茂木二三夫氏
止め葉に雅糸竜を現し、葉疵もなく、久々に本種の良い木を見ました。



NHK長野放送局賞
『玉姫』
上越支部 高橋不二夫氏
下葉まで至芸を現し、洗練されていました。
年数をかけて作りあげた木と若木で仕上げた木の違いは並べてみると明確ですね。


長野県支部長賞
『金龍閣』
東信分会 茂木二三夫氏
まだ至芸とまではいきませんが、力強く出来ていました。
ここからさらに雅糸竜が緻密になり、玉竜も際立つようになります。


長野県支部奨励賞
『麒堂』
須坂分会 山際幹男氏
長野県支部で全国大会の特志賞として提供している『麒堂』『玉松』『大雲海』の部門でトップでした。
ややコンパクトでしたが、本芸を現しています。


SBC信越放送賞
『福の光』
東信分会 浜田豊氏
他にも本種の美術木が出品されていましたが、この作品は葉幅が広くできており、頭一つ抜けていました。


TSBテレビ信州賞
『鸞山』
須坂分会 山際幹男氏
今年の萬風賞の木です。
肥料が足りなかったのか、今作の本葉が一枚なのが非常に惜しい。
葉が落ちていないので、見栄えは良かったです。

2016/10/03

第48回 信州おもと美術展 pt.1

今年も無事に開催することができました。
総出品数は241点でした。昨年よりもやや少ない出品数でしたが、レベルは中々高かったのではないかと思います。
まずは上位五賞から紹介します。


(公社)日本おもと協会会長賞
『双天』
東信分会 茂木二三夫氏

葉数、腰の太さ、葉芸、葉姿のバランスのどれをとっても完璧な仕上がりでした。
メタボ感のない雰囲気にも好感が持てます。 




長野県知事賞
『王朝』
長野分会 藤倉正巳氏 
昨年の全国大会で金屏風に上がった木で、作上がりさせての出品となりました。
止め葉がまだ伸びているので、二ヶ月後の全国大会も楽しみです。 



長野県議会議長賞
『千代田城』
長野分会 小林智道氏
90歳を迎えても尚素晴らしい技量をお持ちです。
柄良く、当才子のバランスが良く、葉傷もほとんどなく、美術展に相応しい作品でした。 


長野市長賞
『旭翠』
個人会員 山村信太郎氏
昨年の支部展でも金屏風に上がった木を作上がりさせての出品です。
だいぶ葉幅もひいてきて、まだこれから良くなりそうです。
力強い曲線美で、緩んだ葉がなく、本種らしい作品でした。 


日本おもと業者組合賞
『宝生殿』
松本分会 百瀬治水氏 
実生家でありながら名作者で「宝生殿の百瀬」、「玉松の百瀬」などと呼ばれ、全国大会でも何度も特別最優等を受賞している百瀬氏だけあってさすがです。
難しい本種をこれだけ安定して作る技術は名人芸です。