2016/03/16

第16回 萬風展 pt.3

今週末、3月18〜20日(金〜日)は上野グリーンクラブにて伝統園芸フェアが開催されます。
万年青の他にも山野草、東洋蘭などの伝統園芸の展示即売がありますので、お近くの方は是非お出かけください。

今年の萬風展でも素晴らしい『壽冠』が2本出展され、1本は萬風賞に入賞となりました。
こちらは入賞した的野さんの作品。
草齢を重ね、無駄のない洗練された佇まいです。

こちらは進士さんの作品。
入賞作品と比較しても甲乙つけがたいレベルの高さです。
葉数、葉芸は充分で、特に上3枚の内の広葉2枚は本種の葉芸が存分に引き出されています。
惜しむらくは止め葉が剣葉だったことでしょうか。

本種は縞覆輪がほとんどですが、どちらの木も縞が渋く、進士さんの作品は縞が全くない完全覆輪です。
深覆輪なのに全面が覆われることはなく、熨斗、熨斗雅糸の芸質の良さによって葉の中央に紺地を残し、より葉肉の厚さが強調されます。
このような名作品がコンスタントに展示されることも本種が高い人気を保っている一つの秘訣ですね。

2016/03/09

第16回 萬風展 pt.2

今大会でも感動的な作品は何本かありましたが、個人的にこの『宝玉』は外せません。
普通に作ると剣葉だらけになり、緩めると葉幅はひくが厳しい葉芸を見せてくれないという堅物ですが、この作品は葉幅をひかせて葉芸一杯、お見事です。 
昨年もこの木が萬風展に展示されていた記憶がありますが、止め葉がポイントとなって、より良い作品になりましたね。
いわゆるメタボリックな作ではこうは出来ないでしょう。

2016/03/07

第16回 萬風展 pt.1

第16回萬風展は天候にも恵まれ、無事開催されました。
入賞一覧は業者組合のHPにアップされていますので、そちらをご覧下さい。
日本おもと業者組合 
これは未登録品から萬風賞に選ばれた「緑峯」です。
受賞者は東京の藤倉さん。
作出者は久光さんで交配はBO10×大車です。
私は生え3〜4才の時から知っており、ずっと注目してきましたので、こうして特徴が引き出されて萬風賞を受賞されたことを、親のような気持ちで喜んでいます。

当時は生えにして覆輪が完成し、型と地合いよく、紺性の際立った端正な姿の実生で、いずれは大物になるだろうと確信していました。
いわゆるモリモリと雅糸竜をのせる万人受けするタイプではないですが、葉幅と葉尺のバランスに優れており、私の想像では下葉と止め葉の熨斗の雰囲気からして、もう一段階葉芸が進むのではないかと見ています。
今後この木がどのような展開を見せてくれるのか、大いに期待しております。