2016/07/23

7月23日 芋吹き救済、永楽芋吹き、玉姫

芋吹きの吹きはじめは最もデリケートな時期なので、どうしても傷みが発生することがあります。
原因として最も多いのが、親木の管理が多肥だった為に芋が軟弱になっていること。
また、芋がしっかりとしていても、過水が原因で蒸散しきれず、首元からいってしまうこともあります。
早期発見した場合には生苔に差すなどして運良く助かる可能性もあります。
傷みを見分けるポイントとしては泥稚葉と呼ばれる、一番下の葉の状態です。
泥稚葉が変色した場合には早急に首元のチェックをすることをおすすめします。


芋吹き観賞『永楽』
完全覆輪の苗木です。
力和型の本種ですが、芋吹きは立ち葉性で、地肌にザラつきがあります。
覆輪は薄くかかりますが、稚葉、爪にはっきりと現れます。
生え実生をみる際、最も参考になるタイプの型と地合いをしています。 



『玉姫』
当園の一番手です。
これはまた新たな試みの培養方法で、鉢植えの万年青をプランターに置いて、その周りをもう一度砂利で植えるという斬新な方法です。
なぜ初めから鉢を緩めないかというと、根を鉢を締めた状態に仕上げたいからです。
まだ芋根の状態をチェックしていないので、良いか悪いか分かりませんが、秋の仕上りをまた報告します。 
『玉姫』の本芸。
葉幅をひいた総雅糸竜の中に玉竜、跳ね竜を現します。
玉姫型の獅子でこれを超える実生はまだありません。

2016/07/19

7月19日 千代田羅紗獅子、大象観実生、舞子

この三連休は関東からお見えになった方々と北信越のお棚巡りをしてきました。
各棚で心踊る万年青に出会いましたが、その中でも、これが印象深く残っています。
当才生えの千代田羅紗獅子。
ここまで三拍子揃った生えは初めて見ました。
千代田バブルの時代ならこの状態でウン百万で商いされたことでしょう。 
今後どうなっていくのか、注目していきたいと思います。



ここからは当園の万年青を紹介します。
これは当園で生えた♀大象観×♂赤松1号の大葉実生、生え5才。
葉姿は母木である『大象観』に良く似ており、縞覆輪になりつつあります。
葉尺40cmに対して葉幅が10cmと広く、葉にしかみもあります。


葉尺はこのままで、さらに葉幅をひいてくるようだともっと面白くなりますね。
千代田系をかけたので、縞や覆輪が雪白になるのではないか、と期待しています。
虫疵はご愛嬌ということで。笑

『舞子』
下葉の焼けがなければなぁ、と思いながらも、中々の完成度に満足しています。
もう一枚繰りそうなので、それがしっかりと芸を乗せ、伸び切ってくれればさらに見応えが増しそうです。

2016/07/12

7月12日 支部旅行

お棚見学が盛んな時期になりましたね。
長野県支部でも今月のはじめに旅行がありました。
地元支部会員の茂木さん、田中さん、そして東京支部の篠崎さんのお棚を拝見させていただきました。 
茂木さんはすでに長野県支部では断トツでトップクラスの作の技量をお持ちで、新品種から大衆品までそつなく美術木を作っておられます。
『和楽』
今年の葉が伸び切るかハラハラしますが、腰のしっかりとした至芸品です。 
『峻嶺』
この木はもう20年以上作っていると以前おっしゃっていたような記憶があります。
いよいよ完成間近でしょうか。
下葉まで葉芸を現しています。 
こちらの『天児』は群馬県の田中さん。
『富国殿』で支部展の協会長賞を受賞されたこともある名作者です。
凄い葉芸。
採光は抑えめのようでしたが、どうしても葉が焼けるねぇ、とのこと。
今年の萬風展では斎藤富さんの素晴らしい木が入賞していましたが、この田中さんの木も中々素晴らしい。
葉繰り、葉保ちが悪く、芯止まりしやすい本種をよくぞここまで作っておられます。