第48回 信州おもと美術展 pt.1

今年も無事に開催することができました。
総出品数は241点でした。昨年よりもやや少ない出品数でしたが、レベルは中々高かったのではないかと思います。
まずは上位五賞から紹介します。


(公社)日本おもと協会会長賞
『双天』
東信分会 茂木二三夫氏

葉数、腰の太さ、葉芸、葉姿のバランスのどれをとっても完璧な仕上がりでした。
メタボ感のない雰囲気にも好感が持てます。 




長野県知事賞
『王朝』
長野分会 藤倉正巳氏 
昨年の全国大会で金屏風に上がった木で、作上がりさせての出品となりました。
止め葉がまだ伸びているので、二ヶ月後の全国大会も楽しみです。 



長野県議会議長賞
『千代田城』
長野分会 小林智道氏
90歳を迎えても尚素晴らしい技量をお持ちです。
柄良く、当才子のバランスが良く、葉傷もほとんどなく、美術展に相応しい作品でした。 


長野市長賞
『旭翠』
個人会員 山村信太郎氏
昨年の支部展でも金屏風に上がった木を作上がりさせての出品です。
だいぶ葉幅もひいてきて、まだこれから良くなりそうです。
力強い曲線美で、緩んだ葉がなく、本種らしい作品でした。 


日本おもと業者組合賞
『宝生殿』
松本分会 百瀬治水氏 
実生家でありながら名作者で「宝生殿の百瀬」、「玉松の百瀬」などと呼ばれ、全国大会でも何度も特別最優等を受賞している百瀬氏だけあってさすがです。
難しい本種をこれだけ安定して作る技術は名人芸です。

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